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[会社だより]別府紫雲閣起工式

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宮崎に来ています。10月11日の朝一番でブログ「日本一の弘法大師像」で紹介した延岡市の今山大師を訪れ、社業発展ともうすぐ刊行される宗教学者の島田裕巳氏との共著『葬式に迷う日本人』(三五館)のベストセラー祈願をしました。昨日は、ブログ「大御神社」で紹介した日向市の神社を訪れ、社業発展ともうすぐ刊行される『儀式論』(弘文堂)の成功を祈願していただきました。神仏が平和に共生する国・日本で暮らす幸せをしみじみと感じます。

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今朝、今山大師を訪れました
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こういうのを見過ごせません!
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葬式に迷う日本人』のベストセラーを祈願しました



11時からは、宮崎県延岡市別府(びゅう)町で「別府(びゅう)紫雲閣」の新築工事起工式が行われました。場所は、サンレー宮崎の結婚式場である「マリエールオークパイン延岡」のすぐ近くです。

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本日の式次第
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本日の神饌
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身を清めて儀式の場へ!
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一同礼!
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一同低頭
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新築工事起工式のようす



この日は、地元を代表する神社である川島神社の玉置重徳宮司をお招きしました。。
起工式の中心は、いわゆる地鎮祭です。地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。起工式では「地鎮之儀」が行われます。

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清祓之儀のようす
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わたしが「刈初之儀」をしました
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和田所長による「鍬入之儀」のようす
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土居社長による「鋤取之儀」のようす



今日は、施主であるサンレー社長のわたしが「刈初之儀」、
WADA建築研究所の和田哲夫所長が「鍬入之儀」、施行を担当した川口建設株式会社の土居洋祐社長が「鋤取之儀」を行いました。

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祭主に続いて、わたしが玉串奉奠しました
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尾崎執行役員も玉串奉奠しました
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社員一同も二礼二拍手一礼しました
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一同礼!



その後、玉串奉奠では、祭主である玉置宮司に続いて、施主であるわたしが行いました。
続いて、サンレー宮崎事業部の執行役員である尾粼文俊事業部長、地主関係代表である株式会社和光産業の児玉雄二社長、WADA建築研究所の和田哲夫所長、川口建設株式会社の土居洋祐社長が玉串奉奠しました。

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玉置宮司による乾杯の音頭
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神酒拝戴しました



今日は暑くもなく、寒くもなく、絶好の「地鎮祭日和」でした。
ブログ「豊崎紫雲閣起工式」で紹介した沖縄での神事をはじめ、真夏の起工式はいつもサウナのようですが、この季節は快適ですね!
その後、玉置宮司の乾杯発声で神酒拝戴しました。

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起工式のようす



紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。

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施主挨拶をしました



みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。
わたしは、「やはり儀式というものは人間の魂を活性化させてくれます。
冠婚葬祭がなかったら、人類はとうの昔に滅亡していたのではないかと思うのです。
わが社の社名である「サンレー」には「産霊(むすび)」という意味があります。神道の言葉ですが、新郎新婦という二つの「いのち」の結びつきによって、子どもという新しい「いのち」を産むということですね。「むすび」によって生まれるものこそ、「むすこ」であり、「むすめ」です。結婚式の存在によって、人類は綿々と続いてきたと言ってよいでしょう。

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儀式についてお話しました



最期のセレモニーである葬儀においても、故人の御魂をお送りさせていただくことはもちろんですが、残された人々の魂にエネルギーを与えてくれると思います。ネアンデルタール人が7万年も前から花の上に死者を置いて埋葬をしていたことがわかっています。配偶者や子供、家族が死ねば人の心にポッカリ穴が開き、きっと自殺の連鎖が起きたでしょう。葬儀という営みをやめれば、人が人でなくなります。葬儀というカタチは人類の滅亡を防ぐ知恵なのです。

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安全第一でお願いします!
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別府紫雲閣イメージパース



さらに、わたしは次のようにも言いました。
わが社は、紫雲閣を単なるセレモニーホールではなく、地域のコミュニティセンターにしたいのです。「葬儀を行う施設」ではなく、「葬儀も行う施設」にしたいと考えています。いわば、紫雲閣の寺院化とでも言うべきでしょうか。記念すべき創立50周年の年、この素晴らしい場所で新しい紫雲閣の起工式ができましたことを心より嬉しく思います。
最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします」と述べました。

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直会のようす
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冒頭、挨拶をしました
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いただきます!
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美味しいお弁当でした
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直会のようす
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マリエールオークパイン延岡にて



起工式の終了後は、「マリエールオークパイン延岡」に移動して、直会を行いました。冒頭にわたしが挨拶をしました。わたしは「創立50周年を目前にして、本日、別府紫雲閣の起工式を無事に終えることができて嬉しく思っています。昨日も、日向で最高の用地を選びました。尾崎執行役員も誕生し、宮崎事業部のさらなる発展に大いに期待しています」と述べました。その後、みんなで美味しいお弁当を頂きました。それから、わたしはJR延岡駅に向かい、13時38分発の「にちりん14号」に乗りました。



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2016年10月12日 佐久間庸和


[行事と講演]冠婚葬祭マナー講座

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ブログ「親子でウエディング体験」で紹介したイベントは大好評でした。
小学生を対象に、模擬結婚式や模擬披露宴を行い、子どもたちが普段学校では教わることができない「結婚の意味」について考える機会を設けたのです。今日は、特別支援学校の生徒さんを対象に、冠婚葬祭のマナー講座と実際にどのように葬儀が行われるかを体験していただく模擬葬儀を開催しました。会場は、戸畑紫雲閣です。

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会場となった戸畑紫雲閣の前で
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「冠婚葬祭マナー講座」の看板の前で



いま、地縁や血縁の希薄化によって葬儀をよく知らないという人が多くなってきています。
以前は近所や町内で葬儀があるときには隣保班の方が葬儀を手伝ったり、色々な関わりがありましたが現在はそのようなことが行われることは少なくなっています。
近年「家族葬」や「直葬」という言葉が独り歩きし、様々なメディアで取り上げられ、外部とのかかわりを極端に避ける人が多くなっています。

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講座前のオリエンテーション



「家族葬」や「直葬」が増加することにより、子どもたちに「葬儀」とは何かということを学び、体験する機会を無くさせているのではと考え、わが社では、「葬儀」の大切さを子どもたちが学ぶ機会をもうけるため、新しいプロジェクトを始動させました。
今回、わが社のセレモニーホール「戸畑紫雲閣」を使用し、北九州市戸畑区の北九州市立特別支援学校である「北九州中央高等学園」の生徒さん46名を招いて冠婚葬祭のマナー講座と実際にどの様に葬儀が行われるかを体験していただく模擬葬儀を開催いたしました。
画期的な試みであるということで、多くのマスコミも取材に訪れていました。

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わたしも駆けつけました
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冒頭、挨拶をさせていただきました



冒頭、わたしから参加した生徒さんたちに挨拶を述べさせていただきました。
わたしはまず、以下のように大きな声でゆっくりと語りかけました。
最初に「みなさん、こんにちは!」と言うと、大きな声で「こんにちは!」という返事が返ってきました。とても元気で、礼儀正しい生徒さんたちで、なんだか嬉しくなりました。
わたしは「素晴らしい挨拶ですね。今日は、みなさんとお会いできて嬉しいです。今日、みなさんには『いのち』の大切さやお葬式の大切さを、お葬式のマナーと一緒に勉強していっていただきたいと思います」と述べました。


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みなさんとお会いできて嬉しいです!
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とても礼儀正しい生徒さんたちでした



それから、わたしは以下のように述べました。
「お葬式とはどういうものかわからない方もたくさんいるのではないかと思いますが、人間にはいつか必ず亡くなる日がやってきます。亡くなるというのは死んでしまうということです。これはどんな人にも必ずおきることです。そして人が亡くなったときには必ずお葬式をしますし、お葬式というものは人にとってとても大切なものです。今日はその大切なお葬式がどのようなものかを勉強していきたいと思います」

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「お葬式」は何のためにするのでしょうか?
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「いのち」の大切さを学んでほしい



そして、わたしは以下のように述べたのでした。
「みなさんに来ていただいたこの戸畑紫雲閣は実際にお葬式を行っている場所です。将来みなさんは学校を卒業して、いつかはお葬式に参加することが必ずあると思います。そのときにみなさんが困らないようにマナーやどういう風にしたらよいか、そういった勉強もしていきたいと思います。今日勉強することは、北九州中央高等学園のみなさんにとって、きっと役に立つものだとおもいます。わからないところはどんどん質問して、楽しみながら勉強して下さい!」

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わからないところはどんどん質問して下さい!
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セミナーのようす
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セミナーのようす
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わたしも、セミナーに参加しました



そして、講座のスタートです。最初に生徒さんの代表から号令がかけられ、一同礼しました。
それから、わが社の総合研究所の進藤恵美子講師より「いのち」の大切さやお葬式とはどの様な意味をもつのかという60分のセミナーが行われました。

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サンレー社員が優しく指導しました
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焼香の練習のようす



その後、戸畑紫雲閣の式場で模擬葬儀を体験していただきました。受付担当・会葬者役などにわかれ、実際の式場を使い、焼香や献花を行いました。先生方にも親族役として参加していただき、参加者全員で模擬葬儀を行いました。

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献花の練習のようす
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玉串奉奠の練習のようす



今回、「葬儀」の大切さやマナーなどを学んでいただくという目的があったのですが、実はもうひとつの目的がありました。それは生徒さんたちがこれから社会に巣立っていく中でいつか葬儀に参列することがあるはずです。そのときに、生徒さんたちが困らないようにしたいと先生方が思われていたのです。その先生方の気持ちを知ったわたしたちは、ぜひサポートさせていただきたいと思った次第です。

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受付の練習のようす
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一同礼をする生徒さんたち



120分という長時間にもかかわらず、生徒さんたちはまじめな表情で集中して参加していました。最後にはクラスごとに記念撮影を行い、セミナー・模擬葬儀は終了しました。
今回の講座に参加することで、生徒さんたちが「葬儀」の大切さを感じてくれれば嬉しく思います。またこのイベントに参加したこの生徒さんたちには、将来、自分が親となったときに自分の子供たちに「葬儀」の大切さを伝えてほしいと思います。



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2016年10月13日 佐久間庸和

[ロータリー]洗心会

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13日は涼しかったですね。いきなり、秋が深まった感じです。
夕方、小倉ロータリークラブの懇親会である「洗心会」が開かれました。
会場は福岡銀行北九州クラブで、サンレー本社から徒歩5分ぐらいの場所です。

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福岡銀行北九州クラブの前で
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ずらりと並んだ酒瓶



ブログ「洗心会」で紹介したように、前回は今年の5月10日の開催でした。
この日は、わたしの53回目の誕生日で、多くの方々から祝っていただきました。思えば、この日の早朝に『儀式論』(弘文堂)を脱稿しましたが、あれからもう5ヵ月が経過したわけです。同書は11月8日発売なので、脱稿からじつに半年後の刊行となります。感無量です。

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集合写真(使用前)



「洗心会」に参加するのは、何か酒を持っていかなくてはいけません。
わたしは、大分県の国東半島の麦焼酎「とっぽい」を持参しました。
テーブルの上には各自が持ち寄った酒瓶がずらりと並び、壮観でした。

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最初に挨拶する伊与田会長
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左はスキヤキ用、右はシャブシャブ用



最初に、小倉ロータリークラブの伊与田会長が挨拶をされました。
今日は座席によって、スキヤキとシャブシャブに料理が分かれました。
わたしはシャブシャブのグループでしたが、美味しく頂きました。

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新入会員のイニシエーション
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この2人が盛り上げてくれました
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カンパ〜イ!
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集合写真(使用後)



わたしの席の隣りには、曽根会員でした。ブログ「盲導犬マイル君」で紹介したキャロル・カウンセリング治療院の木曽長院長が座られました。木曽院長は11月3日に大規模な盲導犬の啓蒙イベントを開催されますが、わが社も支援させていただいています。
今日は、新入会員のイニシエーションも含めて、楽しく進行していきました。

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二次会も盛り上がりました⤴
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百万本の赤い薔薇」を歌いました♪
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これが小倉ロータリーの「まつり」だ〜よ〜♪
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どや、かかってこんかい!



終了後は、有志で二次会に行きました。わたしは、誕生日祝いをしてくれたメンバーを中心に、ラウンジ「穂」へ行きました。二次会は大いに盛り上がりましたが、わたしは、桑田佳祐の「百万本の赤い薔薇」、それから北島三郎の「まつり」を歌いました♪
今夜は、気の置けない仲間と一緒に久々に楽しい夜を過ごしました。



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2016年10月13日 佐久間庸和

[会社だより]川柳コンクール最終審査会

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11月18日、わがサンレーは、いよいよ創立50周年を迎えます。それを記念して、このたび「川柳コンクール」を開催いたしました。
10月14日、松柏園ホテルの貴賓室において、その最終審査会が行われました。

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1万通を超える応募ハガキの山を見て呆然とする



川柳は、俳諧、すなわち俳諧連歌から派生した近代文芸です。俳句と同じ五七五の音数律を持ちますが、俳句のように季語や切れの約束がなく、現在では口語が主体でし。また、字余りや句跨りの破調、自由律や駄洒落も見られるなど、規律に囚われない言葉遊びの要素が強いと言えるでしょう。現在では、「サラリーマン川柳」などで有名ですね。

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最終審査会のようす



今回、「七五三」「成人式」「結婚式」「金婚式」「お葬式」の5つのテーマで川柳を募集しました。これらのテーマについて、多くの方に深く考えていただくことで、セレモニーは人生と共にあり、サンレーではそのセレモニーをお手伝いする企業であるということを改めて一般の方に広く知っていただくこと、そして、サンレー50周年という節目を、川柳を通じて一緒に楽しんでいただこうという趣旨のもと企画いたしました。

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最終審査会のようす
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最終審査会のようす



募集期間は、平成28年4月1日〜平成28年8月31日で、応募総数はなんと10,040句のご応募をいただきました。
なお、審査は下記の3名で行いました。
【審査員】
サンレーグループ会長 佐久間進
・株式会社サンレー代表取締役 佐久間庸和
・川柳句会セブンティーン主宰 お鶴(つう)氏

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審査員のお鶴(つう)氏と



お鶴氏は、川柳作家で川柳句会セブンティーン主宰です。川柳教室、選者、講演会など北九州を中心に活躍中です。お鶴氏を審査員にお迎えしたおかげで、良質の作品を見落とすことなく審査できました。
審査方法は、お鶴氏による一次審査が行われ、全国各地から応募された10,040句より、優秀な作品約25句が選句され、本日の最終審査にて入選句を決定しました。冠婚葬祭のもつ意味や価値を言葉にした素晴らしい作品の数々が選ばれました。



【入選句の発表について】
入選句は、11月18日に新聞掲載されるサンレー50周年記念広告内
およびサンレー50周年記念サイト上にて発表されます。




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2016年10月14日 佐久間庸和

[行事と講演]隣人祭り・秋の観月会

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14日(土)の夜、北九州市八幡西区折尾のサンレーグランドホテルで、毎年恒例のイベントが盛大に開催されました。そうです、「隣人祭り・秋の観月会」です。
おかげさまで、今年も300名を超える多くの方々が見事な月を楽しみました。
小倉のサンレー本社から車で八幡の会場に向かいましたが、途中の夕暮れの光景が綺麗でした。わたしは「きっと、今夜は素晴らしい月が出るに違いない」と思いました。

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北九州市八幡の夕暮れ
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サンレーグランドホテルの前で



いま、「無縁社会」という言葉が時代のキーワードになっています。
わたしたちは無縁社会にどう向き合えばよいのか。さらに言うなら、どうすれば無縁社会を乗り越えられるのか。わたしは、その最大の方策の1つが「隣人祭り」であると思います。それは、地域の隣人たちが食べ物や飲み物を持ち寄って集い、食事をしながら語り合うことです。都会に暮らす隣人たちが年に数回、顔を合わせます。

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イベント会場の入口にて
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書籍販売コーナーで



隣人祭りのキーワードは「助け合い」や「相互扶助」です。
ならば、多くの人は日本に存在する某組織のことを思い浮かべるのではないでしょうか。そう、互助会です。正しくは、冠婚葬祭互助会といいます。「互助」とは「相互扶助」を略したものなのです。わたしはフランスを中心にヨーロッパで起こった隣人祭りと日本の互助会の精神は非常に似ていると思っています。サンレーはまさに互助会であり、わたしは互助会の全国団体である全互連の会長を務めています。

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サンレー50周年記念オブジェ
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「想」の文字が浮かび上がるキャンドル



「無縁社会」が叫ばれ、生涯非婚に孤独死や無縁死などが問題となる中、冠婚葬祭互助会の持つ社会的使命はますます大きくなると思っています。
いまや全国で2000万人を超える互助会員のほとんどは高齢者であり、やはり孤独死をなくすことが互助会の大きなテーマとなっているのです。
早速、互助会のわが社では、2008年10月15日にサンレーグランドホテルにおいて開催された隣人祭りのサポートをさせていただきました。サンレーグランドホテルの恒例行事である「秋の観月会」とタイアップして行われたのですが、これが九州では最初の隣人祭りとなりました。日本の政令指定都市の中では最も高齢化が進行し、孤独死も増えていた北九州市での隣人祭り開催とあって、マスコミの取材もたくさん受け、大きな話題となりました。この日も、大手互助会から見学の方がたくさん訪れていました。

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さあ、今年も始まります!
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隣人祭り・秋の観月会」にて



その後も、わが社はNPO法人ハートウエル21と連動し、隣人祭り日本支部公認のオーソドックスな「隣人祭り」の他、わが社オリジナルの「隣人むすび祭り」のお手伝いを各地で行っています。その後、年々回数を増やし、2015年には700回以上の開催を予定しています。「隣人祭り」と「隣人むすび祭り」などを合わせれば、わが社は日本で地域の隣人が集う「隣人交流イベント」あるいは「地縁再生イベント」の開催を最もサポートしている組織だと思います。いや、世界でも5本の指に入るのではないでしょうか。

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今年も多くの方々が訪れました



本家のフランスをはじめ、欧米諸国の隣人祭りは地域住民がパンやワインなどを持ち寄る食事会ですが、そのままでは日本に定着させるのは難しいと考え、わが社がサポートする「隣人交流イベント」では、季節の年中行事などを取り入れています。
たとえば、花見を取り入れた「隣人さくら祭り」、雛祭りを取り入れた「隣人ひな祭り」、節分を取り入れた「隣人節分祭り」、七夕を取り入れた「隣人たなばた祭り」、秋の月見を取り入れた「隣人祭り 秋の観月会」、クリスマスを取り入れた「隣人クリスマス祭り」といった具合です。おかげさまで、大変好評を得ています。

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見事な月が上りました



今宵の月は、まことに幻想的でした。
日本には「月見」の文化があります。日本人は月が好きです。日本文化を考えるうえでのキーワードは「自然」ですが、松尾芭蕉は、自然を「造化(ぞうか)」と呼びました。
「造」はつくりだすこと、「化」は形を変えることです。英語の「ネイチュア」と見事に一致していますね。すなわち、ネイチュアとは、物ではなく運動なのです。そして日本の自然において、「雪月花(せつげつか)」がそのシンボルとなります。つまり、雪は季節の移り変わり、時間の流れを表わし、月は宇宙、空間の広がりを表わします。花は時空にしたがって表われる、さまざまな現象そのもののシンボルといえるでしょう。

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まことに幻想的な月でした



「造化」の三大要素の1つが「月」である意味はとても大きいと思います。
日本では、明治の初めまで暦は中国にならって太陰暦を使っていました。
いうまでもなく、太陰暦というのは月を基本にした暦であり、農耕のプランもそれによって決められていました。当然、日本人の生活全体にわたって月が深く関わってきたことがわかります。今夜、見事な月を見上げながら、わたしは古代日本人たちの「こころ」を、まるでテレパシーのように感じたような気がしました。

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フラダンスショーが行われました
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月下のフラ
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月下のフラ
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かわいいフラガール



ステージ上では、フラダンンスショーが行われました。
総合芸術であると同時に宗教的な行為でもあるハワイの伝統的な歌舞音曲「フラ」の魅力を堪能しました。月あかりの下で繰り広げられるフラダンスは、まるで天女の舞のようでした。

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ピアノ&二胡演奏のようす
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幻想的な調べが流れました♪




その後、アトラクションとして、「Pianico〜ピアニコ〜」ピアノ&二胡演奏が行なわれました。二胡の帯金真理子さんとピアノの谷口淑子さんによるデュオです。
中国のヴァイオリンと称される二胡の音色は、あたたかさと哀愁を帯び、ピアノと絶妙なハーモニーを奏でました。こちらも、月夜の下で非常に幻想的でした。

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Pianicoの2人と



この夜は、多くの方々が最高の満月を愛でる「隣人祭り・秋の観月会」となりました。
この後は、いよいよ「月への送魂」が行われます。

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2015年10月14日 佐久間庸和

[行事と講演]月への送魂

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ブログ「隣人祭り・秋の観月会」で紹介したように、14日夜、サンレーグランドホテルにおいて有縁社会再生のためのイベントが盛大に開催されました。恒例の「月への送魂」も行われました。これは夜空に浮かぶ月をめがけ、故人の魂をレーザー(霊座)光線に乗せて送るという「月と死のセレモニー」です。300人を超える人々が夜空のスペクタクルに魅了されました。

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あの月に魂を送る!
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今夜の月はクレーターまでよく見える!



それにしても、なぜ月に魂を送るのでしょうか? 
多くの民族の神話と儀礼において、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。
規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことは自然でしょう。わたしは『慈経 自由訳』(三五館)も上梓しましたが、「月の経」の別名を持つ「慈経」を重視するミャンマーなどの上座部仏教の国々では今でも満月の日に祭りや反省の儀式を行います。仏教とは、月の力を利用して意識をコントロールする「月の宗教」だと言えるでしょう。仏教のみならず、神道にしろ、キリスト教にしろ、イスラム教にしろ、あらゆる宗教の発生は月と深く関わっている。そのように、わたしは考えています。



慈経 自由訳

慈経 自由訳



わたしたちの肉体とは星々のかけらの仮の宿です。
入ってきた物質は役目を終えていずれ外に出てゆく、いや、宇宙に還っていくのです。
宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、宇宙の子なのです。そして、夜空にくっきりと浮かび上がる月は、あたかも輪廻転生の中継基地そのものと言えます。人間も動植物も、すべて星のかけらからできている。その意味で月は、生きとし生ける者すべてのもとは同じという「万類同根」のシンボルでもあります。かくして、月に「万教同根」「万類同根」のシンボル・タワーを建立し、レーザー(霊座)光線を使って、地球から故人の魂を月に送るという計画をわたしは思い立ち、実現をめざして、各所で構想を述べ、賛同者を募っています。

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突然、会場が暗くなる
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「霊座(レーザー)」の意味を説明



この夜は、皇産霊神社の瀬津隆彦神職が登場、魂弓(たまゆみ)を射って、送魂の儀を行いました。一昨年から、ブログ「神弓奉納祭」で紹介した弓道家の故・高城久恵先生に寄贈していただいた神弓(かみゆみ)が使用されています。瀬津神職が持つ神弓から発せられたレーザー(霊座)光線が夜空の月に到達すると、満場のお客様から盛大な拍手が起こりました。わたしは月の中に、今は亡き高城先生の面影を見た気がしました。

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皇産霊神社の神職が登場
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いざ月へ魂を送らん!



死後の世界のシンボルである月に故人の魂を送る「月への送魂」は、21世紀にふさわしいグローバルな葬儀の“かたち”であると思います。何より、レーザー光線は宇宙空間でも消滅せず、本当に月まで到達します。わたしは「霊座」という漢字を当てましたが、実際にレーザーは霊魂の乗り物であると思います。「月への送魂」によって、わたしたちは人間の死が実は宇宙的な事件であることを思い知るでしょう。

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霊座(レーザー)光線が月に向かって放たれる
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これが「月への送魂」だ!!



ロマンティック・デス〜月を見よ、死を想え』(幻冬舎文庫)をはじめ、『葬式は必要!』や『ご先祖さまとのつきあい方』(ともに双葉新書)、『決定版 終活入門』(実業之日本社)、さらには『永遠葬』(現代書林)、『唯葬論』(三五館)、『墓じまい・墓じたくの作法』(青春新書インテリジェンス)、さらには今月22日に発売される宗教学者の島田裕巳氏との共著『葬式に迷う日本人』(三五館)でも「月への送魂」を紹介しています。今では、すっかり多くの人たちに知っていただきました。

ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)  葬式は必要! (双葉新書) ご先祖さまとのつきあい方 (双葉新書(9)) 決定版 終活入門 
永遠葬 唯葬論 墓じまい・墓じたくの作法 (青春新書インテリジェンス)   葬式に迷う日本人

関心を抱かれる方も多くなったようで、問い合わせなども増えてきました。
特に最近では、「宇宙葬のカリスマ」ことエリジウム・スペース社のトーマス・シベCEOが『ロマンティック・デス』を読んだことが宇宙葬に取り組みきっかけになったと広言されているおかげで、「月への送魂」にも非常に注目度が高まっています。

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満場のお客様から大歓声が・・・
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宇宙空間でもレーザー光線は消滅しません!
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お月様もビックリ!
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瀬津神職と
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ああ、観月会・・・・・・
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すべての死者に祈りをこめて・・・・・・




終了後は、数え切れないほど多くの方々から「今夜は本当に素晴らしかった」「これまでで最高の月だった」「これで寿命が延びた」「なつかしい故人に会えた気がした」などのお言葉を頂戴し、わたしの胸は熱くなりました。わたしは、「死は不幸ではない」ことを示す「月への送魂」の普及に、死ぬまで、そして死んだ後も尽力したいと思っています。



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2016年10月15日 佐久間庸和

[こころの一冊]『マッチ売りの少女』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第22回目は、「サンデー新聞」2009年12月19日号に掲載されました。
『マッチ売りの少女』アンデルセン/矢崎源九郎訳(新潮文庫)を紹介しました。

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サンデー新聞」2009年12月19日号



クリスマスの季節にふさわしい物語といえば、何といってもアンデルセンの「マッチ売りの少女」です。とても有名な童話の名作です。雪の降るおおみそかの晩、街をさ迷うみすぼらしい身なりのマッチ売りの少女がいました。少女は寒さのあまり、一本も売れなかったマッチをともして暖をとろうとします。マッチをともすたびに、きれいな部屋、ごちそう、クリスマスツリーなどの不思議な光景が浮かんできます。そして最後には、亡くなったはずの懐かしいおばあさんの姿が浮かんできました。



翌朝、街の人々は少女の亡骸を目にします。最後には、こう書かれています。
「この子は暖まろうとしたんだね。と、人々は言いました。けれども、少女がどんなに美しいものを見たかということも、また、どんな光につつまれて、おばあさんといっしょに、うれしい新年をむかえに、天国にのぼっていったかということも、だれひとり知っている人はありませんでした」(矢崎源九郎)
この短い童話は、いろんなことをわたしたちに教えてくれます。まず、「死は決して不孝な出来事ではない」ということ。伝統的なキリスト教の教えではありますが、「マッチ売りの少女」は、「死とは、新しい世界への旅立ちである」ことを気づかせてくれます。



さらに、この物語には2つのメッセージが込められています。
1つは、「マッチはいかがですか?マッチを買ってください!」と、幼い少女が必死で懇願していたとき、通りかかった大人はマッチを買ってあげなければならなかったということです。少女の「マッチを買ってください」とは「わたしの命を助けてください」という意味だったのです。これがアンデルセンの第1のメッセージでしょう。



第2のメッセージは、少女の亡骸を弔ってあげなければならないということ。
行き倒れの遺体を見て見ぬふりをして通りすぎることは人として許されません。
死者を弔うことは人として当然です。このように、「生者の命を助けること」「死者を弔うこと」の2つこそ、国や民族や宗教を超えた人類普遍の「人の道」なのです。



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2016年10月16日 佐久間庸和

[お知らせ]サンレー「古事記」公演のお知らせ

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ブログ『超訳 古事記』で紹介した本を原作とする素晴らしい舞台があります。
ブログ「古事記〜天と地といのちの架け橋〜」で紹介した、東京ノーヴィレパートリーシアターによる演劇です。「東京ノーヴィレパートリーシアターは、東京・下北沢を拠点として活動している、レパートリー・シアター劇団です。芸術監督は、ロシア功労芸術家のレオニード・アニシモフで、アントン・チェーホフやマクシム・ゴーリキーなどのロシアの戯曲を主要レパートリーとしますが、最近は日本の作品など、新作にも意欲的に取り組んでいます。

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先月、東京ノーヴィレパートリーシアターはロシア公演を行い、「古事記〜天と地といのちの架け橋〜」を上演。「言語や民族を超えた普遍性がある」と超満員の観衆から絶賛を受けました。その話題の舞台が、サンレー創立50周年記念として、来年1月28日(土)、リバーウォーク北九州北九州芸術劇場で上演されます。



サンレー創立50周年記念
「古事記〜天と地といのちの架け橋」
原 作:鎌田東二「超訳 古事記」
演 出:レオニード・アニシモフ



開催日:2017年1月28日(土)
開 場:15:00
開 演:15:30
会 場:北九州芸術劇場 中劇場
料 金:5,000円(全席指定席)
劇 団:東京ノーヴィレパートリーシアター
主 催:株式会社サンレー 
後 援:朝日新聞社、西日本新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社(50音順)



アフター・トーク
宗教哲学者・『超訳古事記』作者 鎌田東二
ロシア功労芸術家 レオニード・アニシモフ
株式会社サンレー代表取締役 佐久間庸和

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東京ノーヴィレパートリーシアター
ロシア功労芸術家レオニード・アニシモフを芸術監督に迎え、2004年より「魂の糧となる演劇」の創造を目的に、スタニスラフスキーシステムに基づいた公演活動を続いています。NOVYI(ノーヴイ)とはロシア語で「新しい」を意味し、「200年後の未来のために、今演劇で出来ること」を合い言葉に、国際シンポジウムや、芸術家育成のためのアカデミーを運営しています。



わたしたちは、どこから来て、何をめざすのか?
日本人の心のルーツである物語・古事記。
その太古から口づてに伝承された神話を
いま、生きた感情で、現代の「儀式」としてよみがえらせます。
古事記 上巻より「天地のはじめ」「国生み」「神生み」「黄泉の国」「天の岩屋戸」を描きます。



STAFF
演出/レオニード・アニシモフ
翻訳/遠坂創三
上演台本/東京ノーヴィレパートリーシアター
衣装デザイン/時広真吾(リリック)
ヘアメイク/佐藤圭
音楽/町田育弥、後藤浩明
マイム指導/山本光洋
演出助手/アルチョム・アニシモフ
出演/東京ノーヴィレパートリーシアター



(チケットに関するお問い合わせ)
サンレー 「古事記」公演事務局
TEL093-551-9950[平日10:00〜17:00]
北九州芸術劇場
〒803-0812
北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11 リバーウォーク北九州6F
TEL093-562-2655 FAX093-562-2588
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp
【J R】小倉駅より徒歩10分、西小倉駅より徒歩3分
【バ ス】室町・リバーウォーク(リバーウォーク北九州)下車
【乗用車】北九州都市高速、小倉駅北ランプから車で5分
【空 港】北九州空港よりエアポートバスで小倉駅まで約40分
リバーウォーク北九州(30分¥150)ほか周辺の駐車場をご利用ください。公演時は劇場ロビーにてリバーウォーク北九州割引駐車場を販売。




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2016年10月17日 佐久間庸和


[人生の四季]日本一の名脇役のいい話  

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18日は朝から松柏園ホテルで月次祭、および平成心学塾が行われます。
そこで講話をした後、北九州空港へ。スターフライヤーで東京へ向かいます。
さて、「サンデー毎日」2016年10月30日号が発売されました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第52回目のタイトルは、「日本一の名脇役のいい話」です。

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「サンデー毎日」10月30日号



今年、わが社は創立50周年を迎えます。それを記念して、「サンレー文化アカデミー」をスタートさせました。第1回は3月に作家の五木寛之さん、第2回は7月に女優のジュディ・オングさんの講演会を開催しました。



そして、第3回は俳優の笹野高史さんを講師にお迎えしました。
笹野さんは、「男はつらいよ」シリーズや「釣りバカ日誌」シリーズなど多くの映画に出演されています。真面目な役からコミカルな役まで、また時代劇から現代劇まで何でもこなす、「日本一の名脇役」です。



個人的に特に印象深いのは、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」で演じた火葬場職員さんの役です。彼が「死は門」であり、自分は「門番」だと、本木雅弘さん演じる納棺師に対して語った名シーンは今も心に残っています。
講演に先立って、笹野さんと会社の応接間でお会いし、お茶を飲みながら色々な話をさせていただきました。冠婚葬祭の話題も出たが、教養と人間味あふれるお話に感銘を受けました。



講演会は超満員で、冒頭のわたしの主催者挨拶に続いて、笹野さんが登壇。満場の拍手を浴びながら、1時間半の笹野節を聞かせて下さいました。演題は「待機晩成」でした。11歳のときに亡くなったお母様が大の映画好きで、それがきっかけで俳優を目指したものの、ずっと鳴かず飛ばず。失意の中にあったとき、渥美清さんが励ましてくれたといいます。



今では「日本一の名脇役」と呼ばれる笹野さんですが、好感度ナンバーワンの超人気CMであるau「三太郎」シリーズで花咲か爺に扮されました。笹野さんは、くだんのCMを初めて見たときに非常に気に入り、ツイッタ―で「花咲か爺の役で出してもらえないかな」とつぶやかれたとか。それを、たまたまauのお偉いさんが見ていて、夢が実現したのだそうです。最後に、笹野さんは「祈りや願いは通じますよ」と訴えられていました。本当にいい話を聴かせていただいた笹野さんに心より感謝いたします。

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笹野高史さんと
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「サンデー毎日」10月30日号



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2016年10月18日 佐久間庸和

[会社だより]50周年まで1ヵ月!

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10月18日になりました。いよいよ、11月18日のサンレー創立50周年記念日まで、ちょうどあと1ヵ月です。この日、早朝から松柏園ホテルの神殿で月次祭が行われました。
いつものように、戸上神社の是則神職が神事を執り行って下さいました。祭主であるサンレーグループ佐久間進会長に続いて、わたしは参列者を代表して玉串奉奠しました。

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月次祭のようす
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柏手を打つ佐久間会長
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わたしも柏手を打ちました
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一同礼!



神事の後は、恒例の「平成心学塾」を開催しました。
最初に、 の佐久間進会長が檀上に立ち、訓話をしました。
会長は、WEBシステムに写っている各地の社員に向かって話しかけました。
創立50周年の日が近づき、より一層の団結を呼びかけました。

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最初は一同礼!
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平成心学塾のようす
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訓話を行う佐久間会長
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発表する東常務



続いて、北陸本部から北九州本部に戻ったばかりの東孝則常務が登壇しました。
東常務は、「直近5ヵ年間の推移」をはじめ、これからの事業計画やビジョンについて述べました。情熱あふれる東常務の言葉を聴いているうちに、社長であるわたしも燃えてきました。「50周年新体制」の底力を見せて、会社を新たな発展期へと導かなければなりません。

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わたしが講話をしました



そして、わたしが登壇し、講話を行いました。まず、ブログ「笹野高史講演会」ブログ「三萩野紫雲閣竣工式」ブログ「別府紫雲閣起工式」ブログ「隣人祭り・秋の観月会」ブログ「月への送魂」で紹介したイベントを振り返り、ここ最近の出来事を総括しました。それから、ブログ「冠婚葬祭マナー教室」で紹介したイベントについて話しました。これは、学校の生徒さんを対象に、冠婚葬祭のマナー講座と実際にどのように葬儀が行われるかを体験していただく模擬葬儀を開催したものです。非常に有意義なイベントとなり、テレビや新聞などからも取材を受けました。

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最近の出来事を振り返りました



今回、「葬儀」の大切さやマナーなどを学んでいただくという目的があったのですが、実はもうひとつの目的がありました。それは生徒さんたちがこれから社会に巣立っていく中でいつか葬儀に参列することがあるはずです。そのときに、生徒さんたちが困らないようにしたいと先生方が思われていたのです。その先生方の気持ちを知ったわたしたちは、ぜひサポートさせていただきたいと思った次第です。そして、このような講座をもっともっと開催することが「天下布礼」の「世直し」に直結することを確信しました。

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葬式に迷う日本人』を紹介しました

葬式に迷う日本人

葬式に迷う日本人



それから、わたしは見本が出たばかりの2冊の本を紹介しました。
1冊は、宗教学者の島田裕巳氏との共著『葬式に迷う日本人』(三五館)です。
「最期の儀式を考えるヒント」というサブタイトルがつけられ、現代日本における「葬」のすべてが書かれています。帯には「要る? 要らない?」「最初で最後の直接対決!」「論争から見えてきた新しい葬儀のカタチとは?」というキャッチコピーが踊っています。また両者の写真が使われ、島田氏は「不要論者 宗教学者」、わたしは「絶対必要論者 冠婚葬祭業大手社長」というレッテルが貼られています。

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両者の主張を紹介しました



帯の裏には「葬式は・・・」の後に「要らない! by 島田裕巳」として書かれています。
(1)派手な葬儀&高額な戒名・・・・・・仏式葬儀は見栄と欲望
(2)核家族化のいま、都会でも地方でもニーズは「簡素化」
(3)定言する「0葬」は不安な時代を生き抜くためでもある
また、「必要! by 一条真也」として、以下のように書かれています。
(1)時代の変化に応じて葬儀もアップデート・・・葬儀の歴史は永遠に続く
(2)葬式仏教の本質は、日本における最大のグリーフケア・システム
(3)葬儀は人類の存在基盤であり、儀式を行なうのは人間の本能

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無縁社会を乗り越えるために
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熱心に聴く人びと



島田氏との対談を終えて、わたしは『唯葬論』や近刊の『儀式論』(弘文堂)でも展開した「葬儀は人類の存在基盤である」という自説が間違っていないことを確信しました。儀式を行うことは人間の本能です。ネアンデルタール人の骨からは、埋葬の風習とともに身体障害者をサポートした形跡が見られます。現生人類(ホモ・サピエンス)も同様で、死者を弔うことと相互扶助は人間の本能なのです。この本能がなければ、人類はとうの昔に滅亡していていたでしょう。人間には、他人とコミュニケーションし、人間関係を豊かにし、助け合い、さらには死者を弔うという本能があります。だから、葬儀は不滅なのです。

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ミッショナリー・カンパニー』について説明する

ミッショナリー・カンパニー

ミッショナリー・カンパニー



もう1冊は、『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)です。これまで、ペンネームでは多くの著書を上梓してきました。しかし、本名、そして、サンレーの社長としては、『ハートフル・カンパニー』『ホスピタリティ・カンパニー』(ともに三五館)に続く3冊目の出版となります。
今回の『ミッショナリー・カンパニー』は、50周年記念出版になります。

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儀式なくして人生なし!
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熱心に聴く人びと



本書の帯には、「五十にして天命を知る!」「ミッション(使命)のある会社しか発展できない」と書かれています。「ミッション」とは「使命」のことであり、「ミッショナリ―・カンパニー」は「使命のある会社」という意味になります。『論語』には「五十にして天命を知る」という言葉がありますが、まさに創立五〇年を迎えたわが社は、天から与えられた使命としての「ミッション」を知らなければなりません。わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」です。冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。そして、わたしたちの理想はさらに大ミッションである「人間尊重」へと向かいます。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。

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NO CEREMONY NO LIFE!
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最後は、もちろん一同礼!



かつて「エクセレント・カンパニー」および「ビジョナリー・カンパニー」というコンセプトが非常に流行しました。それぞれ世界的ベストセラーになったビジネス書のタイトルに由来するものでしたが、それらを超える新時代の企業のグランド・コンセプトとして「ミッショナリー・カンパニー」を提唱し、かつ目指したいと思います。何よりも大切なのは使命感だと確信します。
最後は、「儀式なくして人生なし!」「NO CEREMONY NO LIFE!」と訴えました。

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儀式論』のチラシが完成しました



ぜひ、サンレー社員のみなさんには『葬式に迷う日本人』および『ミッショナリー・カンパニー』を読んでいただき、日々の業務に活かしていただきたいと思います。
平成心学塾」が終了すると、わたしは車で北九州空港へ向かい、スターフライヤーに乗って東京へ飛びました。明日の朝からは、東京で業界の会議ラッシュであります。
そして、もうすぐ600ページの大著『儀式論』(弘文堂)の見本が出ます。
いよいよ、わがミッションの遂行も佳境に入ってきました!

儀式論

儀式論



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2016年10月18日 佐久間庸和

[こころの一冊]『木を植えた男』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第23回目は、「サンデー新聞」2010年1月16日号に掲載されました。
『木を植えた男』ジャンジオノ著/フレデリックバック絵/寺岡襄訳(あすなろ書房)
を紹介しました。

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サンデー新聞」2010年1月16日号



社会の中で生きていくうえで、人間として最も大切なことのひとつに「陰徳」があります。陰徳を積むとは、心を貯金することです。「心に貯金」ではなく、「心を貯金」です。それは、わたしたちの心そのものを、つまり人間の元金を積んでいくことです。黙々と人知れず徳を積んでいくと、そのうち誰かが手伝ってくれるようになる。すると、自分が努力した以上に「徳高」が知らない間に上昇していることを感じるのです。



南フランス、プロバンス生まれの作家ジャン・ジオノが書いた『木を植えた男』は、まさに陰徳について書かれた本です。フランスの山岳地帯に一人とどまり、何十年もの間、荒れ果てた山にドングリを埋め、木を植え続け、ついには森を甦らせたエルゼアール・ブフィェという男の物語です。



木を植えるという仕事は単調なことの繰り返しです。誰に誉められることもなく、達成感を得ることもない。しかし、とにかくブフィェはそれを根気強くやり続けます。また、木を植える仕事は現在ではなく、未来へ向けた仕事です。なぜなら、木が育つには百年も二百年もかかるからです。つまり、自分が生きている間にはその成果を見届けることはできないのですそれでも、ブフィェは木を植え続けます。彼には、生きている間に成果を見ることなど関係ありません。むしろ逆に、自分が死んだ後に残っていく仕事であるからこそ、やりがいがあると思っているのかもしれません。



『木を植えた男』の冒頭には、次のように書かれています。
「人びとのことを広く深く思いやる、すぐれた人格者の行いは、長い年月をかけて見定めて、はじめてそれと知られるもの。名誉も報酬ももとめない、まことにおくゆかしいその行いは、いつか必ず、見るもたしかなあかしを、地上にしるし、のちの世の人びとにあまねく恵みをほどこすもの。」
誰にも誉められなくても、後世の人々のために役に立つ仕事をする。たとえ、その成果を見ることができなくとも、日々の業務に黙々と打ち込む人は真に偉大な人だと思います。

木を植えた男

木を植えた男






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2016年10月19日 佐久間庸和

[こころの一冊]『ほかならぬ人へ』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第24回目は、「サンデー新聞」2010年2月20日号に掲載されました。
わたしは、『ほかならぬ人へ』白石一文著(祥伝社)を紹介しました。

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サンデー新聞」2010年2月20日号



著書は、わたしの愛読する作家です。最初に読んだのは『僕のなかの壊れていない部分』でした。読書家として知られるゼンリンプリンテックスの大迫益男会長から薦められたのです。その理由は、主人公がわたしによく似ているからというものでした。読んでみると一発でハマり、それ以来、彼の小説はすべて読んできました。



著者は第142回直木賞を受賞しました。本書は、その受賞作です。「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」という二編が収録されています。いずれも、自分の愛するべき真の相手を求める物語で、「恋愛の本質」を克明に描いています。
現在、「婚活」が時代のキーワードになり、いかにして理想の相手とめぐりあうかが大きなテーマとなっています。わたしも「婚活」についてのガイドブックである『幸せノート』(現代書林)を上梓しましたが、1組でも多くの幸せなカップルの誕生を願っています。



かつてプラトンは、元来一個の球体であった男女が、離れて半球体になりつつも、元のもう半分を求めて結婚するものだという「人間球体説」を唱えました。
また、結婚には他人と結びつく途方もなく巨大な力が働きますが、ゲーテはそれを「親和力」と呼びました。さらに、「心から深く人を愛しているときに、人は他人を憎むことができない」という言葉を残しています。



わたしは、結婚とは不完全な魂同士が完全になるべく結びつく「結魂」であり、「結婚は最高の平和である」と信じています。では、それらを実現する相手をいかにして見つけるか。
「ほかならぬ人へ」には、次のような主人公の青年の言葉が出てきます。
「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」
「人間の人生は、死ぬ前最後の一日でもいいから、そういうベストを見つけられたら成功なんだよ」
最後に、本書はいわゆる「不倫」について新たな光を当てています。渡辺淳一の『失楽園』や『愛の流刑地』などとは違った意味で、不倫小説の金字塔といえるかもしれません。

ほかならぬ人へ (祥伝社文庫)

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2016年10月20日 佐久間庸和

[会社だより]道路サポーター清掃活動

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東京に来ています。21日は朝から神谷町にある冠婚葬祭総合研究所で、「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」が開催されました。今回は、経済産業省資源エネルギー庁長官官房企画官の塚田裕之氏をお招きして、「中国の概況と文化風習・冠婚葬祭について」をお聴きしました。とても興味深い講話で、大変勉強になりました。

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清掃開始前の朝礼で



さて、わが社は、日頃から地域社会への貢献をめざして、さまざまな活動を行っています。
4月15日、7月22日に続いて、本日の朝、第3回目の「北九州市道路サポーター活動」として、東孝則常務をはじめ、サンレー本社スタッフ、小倉紫雲閣スタッフ、松柏園ホテルスタッフ総勢70名による道路清掃を行いました。

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清掃活動のようす
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清掃活動のようす



北九州市道路サポーター制度とは、道路の清掃や点検などのボランティア活動を北九州市が応援するもので、清掃道具や花の苗などを支給する支援メニューが用意されています。8時15分より注意事項の説明があり、8時20分より清掃活動を行いました。ムーンギャラリー前から松柏園ホテル前の国道3号歩道、約700メートルのゴミを拾いました。たばこの吸い殻をはじめ、空き缶やお菓子の袋、中にはパソコンの段ボール箱などのゴミもありました。

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清掃活動のようす
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清掃活動のようす



終わってみると10袋以上のゴミ袋いっぱいにゴミを回収できました。参加した社員は皆、充実した表情で業務に向かいました。今後も、北九州市の道路サポーターとして、地域・社会に貢献していきたいと思います。社長も出張先で頑張っていますが、社員のみなさんの健闘ぶりに勇気が湧いてきます! 大変お疲れさまでした!

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みなさんの雄姿に勇気が湧いてきます!



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2016年10月21日 佐久間庸和

[業界だより]中国講話

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21日の朝、わたしは神谷町の森ビル40番に入っている冠婚葬祭総合研究所を訪れました。そこで開催された「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の勉強会に出席したのです。平成28年度の第1回の会合ですが、わたしは今年も副座長を務めることになりました。従来のメンバーに加えて、コムウェルの山川寅彦社長、メモリードの吉田昌敬副社長が新メンバーとして新たに加わりました。さらに強力な布陣となり、これからが楽しみです!

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森ビル40番の前で
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冠婚葬祭総合研究所を訪れました
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平成28年度の第1回勉強会でした


前身の「東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の時代から、これまで韓国、台湾、ベトナム、ミャンマー、インドを訪問しました。次回は来年3月頃に中国の上海や北京を訪れる予定です。それで本日は、「中国通」である経済産業省資源エネルギー庁長官官房企画官(石炭政策担当)の塚田裕之氏をお招きして、「中国の概況と文化風習・冠婚葬祭について」という講話をいただきました。はじめに塚田企画官と名刺交換させていただくと、「いつも『サンデー毎日』のコラムを読ませていただいています」と言われ、恐縮しました。

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塚田企画官の講話のようす
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資料も充実していました



塚田企画官のお話は、駐在員から見た生活目線での中国についてでした。
対中投資と国民生活の変化(30年間で日本の戦後70年の経済成長と社会の変化)、中国の経済、共産党の国・中国(経済は市場経済、政治は共産党の一党独裁の堅持)、個人情報管理とITの発達、周辺地域と政治・経済的関係強化と交通インフラの整備(空港・高速道路・鉄道)(中国の夢・一路一帯・海のシルクロード)、生活の豊かさを求めて(購買力・サービス産業の成長の可能性・若者の意識変化)などについてお話しいただきました。

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豊富なデータを示して下さいました
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詳しく説明して下さいました



特に、最後の「生活の豊かさを求めて」では、冠婚葬祭をはじめ、病院、家事、外食、高級品・ブランド品、給料、物価(爆買いの背景)、車、住宅、海外旅行、ネット通販、コンビニ、TV、銀行、ATM、銀聯カード、漫画、アニメ、アイドルコンサートなどについて詳しく話して下さいました。非常に内容の濃い講話で、大変勉強になりました。
講師をお務めいただいた塚田企画官には心より感謝いたします。

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儀式論』を大量注文した志賀社長



今日は、全互連の仲間であるセレモニーの志賀社長も参加していました。
ドバイ視察から帰国されたばかりの志賀社長ですが、元気一杯でした。
本当はわたしもドバイに行きたかったのですが、わが社の50周年記念行事が立て込んでいたので断念したのです。志賀社長に『儀式論』(弘文堂)のチラシをお送りしたところ、なんと大量注文をFAXでいただきました。志賀社長は「会社のみんなに読ませます」「こんな素晴らしい本をよくぞ書いて下さいました」と言って下さり、わたしは「かたじけなさに涙こぼるる」思いでした。冠婚葬祭総合研究所さんもご購入して下さるそうです。本当に、ありがたいことです。

儀式論

儀式論



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2016年10月21日 佐久間庸和

[お知らせ]『葬式に迷う日本人』が発売されました

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10月22日、宗教学者の島田裕巳氏との共著『葬式に迷う日本人』(三五館)が発売されました。「最期の儀式を考えるヒント」というサブタイトルがつけられています。葬儀やお墓について考えている方、冠婚葬祭業界および仏教界の方々は必読です!

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葬式に迷う日本人』(三五館)



帯には「要る? 要らない?」「最初で最後の直接対決!」「論争から見えてきた新しい葬儀のカタチとは?」というキャッチコピーが踊っています。
また両者の写真が使われ、島田氏は「不要論者 宗教学者」、わたしは「絶対必要論者 冠婚葬祭業大手社長」というレッテルが貼られています。

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本書の帯



帯の裏には「葬式は・・・」の後に「要らない! by 島田裕巳」とあります。
そして、以下のように書かれています。
(1)派手な葬儀&高額な戒名・・・・・・仏式葬儀は見栄と欲望
(2)核家族化のいま、都会でも地方でもニーズは「簡素化」
(3)定言する「0葬」は不安な時代を生き抜くためでもある



一方、「必要! by 一条真也」として、以下のように書かれています。
(1)時代の変化に応じて葬儀もアップデート・・・葬儀の歴史は永遠に続く
(2)葬式仏教の本質は、日本における最大のグリーフケア・システム
(3)葬儀は人類の存在基盤であり、儀式を行なうのは人間の本能

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本書の帯の裏



本書の「もくじ」は、以下の構成になっています。
はじめに―――――――――――――――――島田裕巳 
第1部葬儀とは何か? 往復書簡
第一信「葬式は、要らない」の出発点(島田裕巳) 
第二信 それでも「葬式は必要!」と断言する(一条真也) 
第三信 なぜ、私は0葬にたどり着いたのか?(島田裕巳) 
第四信「葬式批判」を超える新しい葬儀像(一条真也) 
第2部対論・葬式を問い直す
直葬・家族葬が増える背景
葬儀にお金をかけられない人たち
面倒か、迷惑か?
葬式組から冠婚葬祭互助会へ
死を公にしない
セレモニーホールの功罪
葬式仏教が生まれた背景
死と死後の世界観が変わった
葬儀の是非を語る
死生観――死者の魂と遺族の心をどう考えるか
自然葬――「葬送の自由をすすめる会」での経緯
0葬、シンプル葬・・・これからの葬儀像
おわりに―――――――――――――――――一条真也

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島田裕巳氏と



ついに島田裕巳氏との共著を上梓する運びとなりました。
ブログ「島田裕巳氏と対談しました」で紹介したように、2016年7月27日、わたしは赤坂見附の定宿からタクシーで対談会場の「六本木ヒルズ」へ向かいましたが、ぎっくり腰のために腰にコルセットを強く巻いて行きました。まるで、往年の東映任侠映画で高倉健演じる主人公が殴り込みをする前に腹にサラシを巻くような感じでした。

唯葬論

唯葬論



健さんは、サラシの中にドスを入れて殴り込むわけですが、わたしにとってのドスとは、前年に出版された、『唯葬論』(三五館)かもしれません。しかし、本が厚すぎてコルセットの中に収まりきれませんでした。

死ぬまでにやっておきたい50のこと

死ぬまでにやっておきたい50のこと



六本木ヒルズタワーの階にある「六本木ライブラリー」へ行くと、そこに島田氏が待っておられ、この中にある「ヒルズ・アカデミー」の会議室で対談しました。2016年3月に上梓した『死ぬまでにやっておきたい50のこと』(イースト・プレス)の巻末付録「一条真也が死ぬまでにやりたい50のこと」には「島田裕巳さんと『葬儀』について対談する」というものがあったのですが、その願いは早くも実現したことになります。

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NHKの討論番組収録後、互いの著書を持って記念撮影



島田氏と意見を交換したのは初めてではありません。
ブログ「NHK収録」に書いたように、2010年5月26日にNHK福岡放送局で収録された「徹底討論 ふるさと再生スタジアム」という番組で共演し、討論したのです。「どうなる?あなたのお葬式・お墓」というテーマで、出演者は島田氏のほかに、ミュージシャンの南こうせつ氏、タレントの橋本志保氏、それにわたしの4人でした。南氏は大分県のお寺の息子さんで、橋本氏はタレントのガダルカナル・タカ夫人です。

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葬式は、要らない』VS『葬式は必要!



ベストセラー『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)の著者である島田氏と、そのカウンターブック『葬式は必要!』(双葉新書)の著者である私が直接対決するという内容でしたが、出演者のみなさんが大変よく喋るので、わたしは思うことの半分も言えませんでした。本当はもっと話したかったのが、他人の話をさえぎることは礼に反します。
テレビのために、自分の人生における信条を曲げることはできません。それで、基本的に進行役のアナウンサーからの質問に対してのみ答えたような形になりました。それでも、議論はかなり白熱しました。

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「FLASH」2010年8月3日号                 
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「週刊 東洋経済」2010年12/25−1/1号



NHKで討論してから、それぞれ「葬式無用論」と「葬式必要論」の代表的論者のような立場で、島田氏と私は多くのメディアに揃って取り上げられました。
どうも世間からは「宿敵」のような関係に思われたようです。その後、島田氏が『0葬』(集英社)を書かれ、その反論として、わたしが『永遠葬』(現代書林)を書いたことによって、「宿敵」のイメージはさらに高まりました。

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0葬』VS『永遠葬



そんな2人が共著を出した事実には驚かれる方も多いのではないでしょうか。たしかに「葬儀」に対する考え方は違いますが、いがみ合う必要などまったくありません。意見の違う相手を人間として尊重した上で、どうすれば現代の日本における「葬儀」をもっと良くできるかを考え、そのアップデートの方法について議論することが大切です。

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島田裕巳氏との対談のようす



最近、原発や安保の問題にしろ、意見の違う者同士が対話しても相手の話を聞かずに一方的に自説を押し付けるだけのケースが目立ちます。ひどい場合は、相手に話をさせないように言論封殺するケースもあります。そんな大人たちの姿を子どもたちが見たら、どう思うでしょうか。間違いなく、彼らの未来に悪影響しか与えないはずです。島田氏とわたしは、お互いに相手の話をきちんと聴き、自分の考えもしっかりと述べ合いました。当事者のわたしが言うのも何が、理想的な議論が実現したのではないかと思います。けっして馴れ合いではなく、ときには火花を散らしながら、ある目的地に向かっていく・・・今後の日本人の葬送儀礼について、じつに意義深い対談となったのではないでしょうか。

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島田裕巳との対談のようす



わたしたちを紹介してくれたのは「現代の縁の行者」こと宗教哲学者の鎌田東二氏ですが、両者の対談が無事に終わったことを知った鎌田氏は、わたしとのWEB往復書簡の中で「島田裕己さんとの対談、有意義だったようで、たいへんよかったですね。対極的な異論のある人と心置きなく論議し尽くせるなんて、『自由民主主義』の極意・極地・極道ですよ。すばらしい! お二人に心から敬意を表します」と書いて下さいました。しみじみと嬉しかったです。

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島田裕巳氏との対談のようす



島田氏との対談を終えて、わたしは『唯葬論』や近刊の『儀式論』(弘文堂)でも展開した「葬儀は人類の存在基盤である」という自説が間違っていないことを確信しました。儀式を行うことは人間の本能です。ネアンデルタール人の骨からは、埋葬の風習とともに身体障害者をサポートした形跡が見られます。現生人類(ホモ・サピエンス)も同様で、死者を弔うことと相互扶助は人間の本能なのです。この本能がなければ、人類はとうの昔に滅亡していていたでしょう。人間には、他人とコミュニケーションし、人間関係を豊かにし、助け合い、さらには死者を弔うという本能があります。だから、葬儀は不滅なのです。

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理想的な議論が実現しました



発売に先立って、本書を何人かの方々に献本いたしました。
すると多くの御礼メールやお手紙を頂戴しましたが、次回作『儀式論』(弘文堂)の担当編集者である外山千尋さんからは「とても興味深く、また読みやすい本の作りで、一気に読ませていただきました。一条先生と島田先生が最初は往復書簡で持論を交差させ、互いの間合いを計る前半、そして後半の対談での一騎打ちで高まる緊張感、またその中で共感を示しあう和やかな部分と鋭く斬り込んで互いに火花を散らしつつも一歩も譲らない構えの緊迫感、その場の空気感まで伝わってくるような気がして、たいへんスリリングでした。まさしく『読む格闘技』です」との感想が届きました。いやあ、「読む格闘技」という言葉は嬉しかったですね!

儀式論

儀式論



また、「葬儀ライター」こと奥山晶子さんからは以下の感想が届きました。
「基本的に、両氏とも確固たる主張があり、相手の意見を尊重する姿勢を持っているうえ、主張のおおもとは相通じているので、一貫したテーマを持つ仕上がりになっていると思います。この本を読めば、きっとすべての日本人が正しく葬儀の意味を問い直すことができるでしょう。肝心なのは、見送る側が納得するかどうかで、喪主が考えを尽くし納得のいく見送り方ができれば、それでよいのだと思います。喪主が考えることを放棄したり、面倒になってしまったり、流されてしまったりしたら、あとで大変な不満を抱えることになります」
そして最後に、「この本は、ゆるぎない考えを持つ喪主の味方になれる本です。あらゆる立場の人の味方になれるところが、良いと思いました」という感想をいただきました。奥山さんは、島田氏が会長を務めていた「NPO法人・葬送の自由をすすめる会」の理事で、機関誌「そうそう」の編集長でした。0葬を知り尽くしておられる方の発言だけに重みがあります。



出版界の木下藤吉郎」こと造事務所の堀川尚樹さんからは、以下のメールが届きました。
「一気に読んでしまいました。今年いちばんおもしろい本です。一条先生の主張と島田さんの主張がぶつかるところは、私の知識が浅いためについていけないところもありましたが、最高に白熱していますね。『クローズアップ現代』で取り上げられたりすると、話題になりそうです」
「今年いちばんおもしろい本です」というコメント、メチャクチャ嬉しいですね!
堀川さんとは、いま、「冠婚葬祭」をテーマにした新企画が進んでいます。



なお、本書のタイトルには「葬式」という言葉が使われています。しかしながら、冠婚葬祭業者であるわたしは、ふだん「お葬式」あるいは「お葬儀」と言っています。「葬式」という語が版元の意向であることを述べておきます。本書を読まれた方々が、それぞれに「葬儀とは何か」「親が亡くなったら、どう送るか」「自分の葬儀や墓はどうするか」などと考えていただければ、こんなに嬉しいことはありません。多くの気づきやヒントを与えて下さった島田裕巳氏、本書の刊行に多大な尽力をいただいた三五館のみなさまに心より感謝いたします。
ぜひ、『葬式に迷う日本人』をご一読下さいますよう、お願いいたします。

葬式に迷う日本人

葬式に迷う日本人





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2016年10月22日 佐久間庸和


[お知らせ]『ミッショナリー・カンパニー』が発売されました

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10月22日、『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)が発売されました。
奥付にある発行日は、2016年11月18日となっています。
そうです、株式会社サンレー創立50周年の当日です。

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ミッショナリー・カンパニー』(三五館)



実際の発売日が、本日10月22日なのです。
サンレーグループの大いなる使命」というサブタイトルがついています。
著者ですが、「一条真也」ではなく、「佐久間庸和」となっています。

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これで3冊揃いました



これまで、ペンネームでは多くの著書を上梓してきました。しかし、本名、そして、サンレーの社長としては、『ハートフル・カンパニー』『ホスピタリティ・カンパニー』(ともに三五館)に続く3冊目の出版となります。今回の『ミッショナリー・カンパニー』は、50周年記念出版です。

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本書の帯



本書の帯にはわたしの写真が使われ、「50th anniversary」の文字が躍り、さらに「五十にして天命を知る!」「ミッション(使命)のある会社しか発展できない」「冠婚葬祭のリーディングカンパニーを輝かせる理念と実践とは?」「株式会社サンレー創立50周年記念出版」と書かれています。

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本書の帯の裏



また、カバー前そでには以下のように書かれています。
「『創業守礼』と『天下布礼』。この二つの言葉は、わが社の原点であり未来です。一九六六年、佐久間進会長は万人に太陽の光のように等しく冠婚葬祭のサービスを提供したいと願って、サンレーを創業しました。そして、その根底には『礼』すなわち『人間尊重』の精神がありました。この創業時に掲げた『人間尊重』の精神を忘れないことが『創業守礼』であり、『人間尊重』の精神をあらゆる場所で、あらゆる人々に伝えることが『天下布礼』です。『人間尊重』は、わが社の大ミッションでもあります」

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「ホスピタリティ・カンパニー」から「ミッショナリー・カンパニー」へ



本書の「目次」は、以下のようになっています。
「まえがき」
第1章 ホスピタリティ・カンパニー――2011年12月
お客様に何を贈ることができるか ホスピタリティは心のギフトだ!
第2章 礼業の王道をゆく――2012年1月〜12月
無財の七施とは何か?いま、ブッダの考え方を知ろう
坂の下にたなびく紫の雲 老いと死を陽にとらえる時代へ
おかげさまで、孔子文化賞受賞 天下布礼をさらに加速しよう!
人間尊重をめざして サンレーグループは礼業だ!
新しい仲間を迎え、”和のこえ”で福を呼び込もう
『論語』という船に乗って、世界一の礼の実践をめざそう!
この世はすべて有縁である 無縁社会などありえない!
続々と新施設がオープン 土地と人をさらに輝かせよう!
注目されるサンレーの会社行事 儀式マネジメントの模範となろう!
深刻化する領土問題 礼こそは究極の平和思想
神道は日本人の心の柱 グリーフケアこそ産霊である!
小よく大を制す...柔道ストラテジーで勝つ
第3章 儀式産業の誇り――2013年1月〜12月
サムシング・グレートを感じ 心からの祈りを捧げよう!
見えない縁を可視化する 冠婚葬祭こそ家族の縁だ!
老人漂流社会の到来 さあ、サンレーの出番だ!
海賊とよばれた男に学ぶ 『人間尊重』がミッションだ!
利の元は義である 黄金の奴隷たるなかれ!
非道を知らず存ぜず 正々堂々と王道を歩もう!
人間にとって必要なものとは? 真のインフラ企業をめざそう!
死を直視する時代 人々に希望を与えよう!
儀式の意味を考える 人生儀礼で人を幸せにしよう!
おもてなしの時代 相手の喜ぶことをしよう!
新しい儀式文化の創造 禮鐘が日本の葬儀を変える!
創業守礼は初期設定で、天下布礼はアップデートだ!
第4章 慈礼の発見――2014年1月〜12月
慈しみの心が世界を救う 大いなる慈礼の時代へ
今だって乱世だ! われら平成の軍師とならん!
『慈経』が日本を救う 日本仏教をアップデートしよう!
笑う門には和が来る 和来で心を一つにしよう!
冠婚葬祭は文化の核 誇りをもって取り組もう!
全互連の会長に就任 互助の心で有縁社会を!
これでいいのか日本仏教? 孔子の末裔として礼を広めよう!
人間尊重の「かたち」 礼の実践に努めよう!
人類の未来を育む礎に 冠婚葬祭業の使命を知ろう!
高まる終活ブーム 人生を修める時代が来た!
ミャンマーでの感動体験 「人間尊重」は世界共通だ!
現代日本最高の賢者と対談 『永遠の知的生活』とは何か?
第5章 日本人を幸せにする――2015年1月〜12月
日本人とは何か? その答えは冠婚葬祭にある!
高野山開創1200年 超天才・空海に学ぼう!
「おもてなし」は日本文化の清華 慈礼の精神で追求しよう!
若き桜よ咲き誇れ! 礼の社で「おもてなし」を!
豊崎紫雲閣オープン! 守礼之邦の生き方に学ぶ
目に見えないものを 目に見せる魔術師になろう!
サンレー流コンパで 心を開いて語り合おう!
戦後70年を迎え  死者を弔うことの意味を知る
お墓について考える季節 さまざまな葬送の「かたち」
夜空の月は動かず  志を曲げずに生きよう
創立49年を迎え  和を求めてさらに前進しよう!
バリ島で感じたこと 葬儀は直接芸術だ!
第6章 ミッショナリー・カンパニー――2016年1月〜11月
いよいよ創立50周年の年 わが社の天命を知ろう!
ゲスの極みにならないために きちんと冠婚葬祭をしよう!
インドで悟ったこと 太陽と死は平等だ!
新入社員のみなさんに問う 死ぬまでに何をやりたいか?
熊本地震の発生に思う 冠婚葬祭で世直しをしよう!
茶道は究極のおもてなし 「こころ」を「かたち」にするプロになろう!
儀式は絶対になくならない 人間には礼欲があるからだ!
日本仏教の本質とは グリーフケア文化装置だ!
島田裕巳氏との対談で悟る 葬儀は永遠のセレモニーだ!
儀式の本質を考え抜く 儀式なくして人生なし!
おかげさまで50周年 ミッショナリー・カンパニーへ!



早いもので、わたしが2001年10月に代表取締役社長に就任してから丸15年が経過し、わが社も無事に50周年を迎えることができました。これも、ひとえに社員各位、関係者のみなさま、そして、何よりもサンレー会員様、お客様のおかげです。心より感謝いたします。
本書に収録されている文章は、わたしが社員のみなさんの前で話したメッセージです。いわゆる「社長訓示」と呼ばれているものですね。すべてのメッセージは毎月の社内報に掲載してきました。また、わたしのホームページ上にも「マンスリーメッセージ」としてアップされています。社内向けのメッセージを外に向けてもオープンにしているわけです。いわば、「公開社長訓示」と言えるでしょう。もちろん同業者にも読まれるわけですから、ある意味ではリスクの高い行為であることは重々承知しています。



しかし、これには、理由があります。
多くの方々に「サンレーの社長はこんなことを言っているが、現場では本当に実践できているのか」とチェックしていただきたいのです。いくら社長が口でうまいことを言ったとしても、お客さまと接する現場で生かされていなければ何にもなりません。それを、ぜひ見ていただきたいのです。実際、「ちゃんと実行できているね」とお褒めの言葉をいただくこともあれば、「あそこの施設では、社長の考えと反対のことをやっているよ」とお叱りの言葉をいただくこともあります。どちらも、ありがたいアドバイスであり、本当に感謝しています。



また、最近ではホームページでの「公開社長訓示」を同業他社の経営者や社員の方々もよく読んで下さっているようです。自社での朝礼やスピーチなどで使わせてもらったという声もよく頂戴します。わたしの言葉が、またわが社の取り組みが何かのヒントになれば、こんな嬉しいことはありません。そういった方々の「ぜひ、1冊の本にまとめてほしい」という声をたくさん頂戴しました。そこで、50周年の記念ということもあり、本書を上梓することを決めました。



本書のタイトルは『ミッショナリー・カンパニー』としました。「ミッション」とは「使命」のことであり、「ミッショナリ―・カンパニー」は「使命のある会社」という意味になります。『論語』には「五十にして天命を知る」という言葉がありますが、まさに創立五〇年を迎えたわが社は、天から与えられた使命としての「ミッション」を知らなければなりません。
わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」です。冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。そして、わたしたちの理想はさらに大ミッションである「人間尊重」へと向かいます。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。



わが社の活動の根底には「天下布礼」という思想があります。
これは、「サンレー会長が掲げていたスローガンです。
2008年、わたしが上海において再び社員の前で打ち出しました。中国は孔子が生まれた国です。2500年前に孔子が説いた「礼」の精神とは「人間尊重」そのものだと思います。上海での創立40周年記念パーティーで、わたしは社員のみなさんの前で「天下布礼」の旗を掲げました。



かつて織田信長は、武力によって天下を制圧するという「天下布武」の旗を掲げました。しかし、わたしたちは「天下布礼」です。武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」の思想で世の中を良くしたいのです。天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがわが社の使命です。わたしたちは、この世で最も大切な仕事をさせていただいています。これからも冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをしていきたいです。



かつて「エクセレント・カンパニー」および「ビジョナリー・カンパニー」というコンセプトが非常に流行しました。それぞれ世界的ベストセラーになったビジネス書のタイトルに由来するものでしたが、それらを超える新時代の企業コンセプトとして「ミッショナリー・カンパニー」を提唱し、かつ目指したいと思います。何よりも大切なのは使命感だと確信します。



各メッセージの最後には、内容の要約となる短歌が掲載されています。
「庸軒」は、わたしの歌詠みの雅号です。江戸時代の石田梅岩が開き、商人を中心とした庶民のあいだで盛んになった「心学」では、人の道を説くメッセージ・ポエムとしての「道歌」が多く詠まれました。五・七・五・七・七のリズムは日本人の心の奥にまでメッセージを届ける力を持っています。本書に登場する短歌も、けっして芸術性の追及ではなく、社員すなわち読者のみなさんの理解を深めていただくための道歌をめざして詠んだものです。



また、巻末には「社長のおススメ本」というブックリストが掲載されています。これは、毎月の社内報で、わたしがサンレーグループの社員向けに紹介した「仕事に役立つ」本の一覧です。こちらは、2003年1月から2016年12月までのおススメ本170冊を一覧にして掲載してあります。これらの本を読まれた社員のみなさんと本の感想について語り合ったものです。これからも、わが社は学び続けるラーニング・オーガニゼーションをめざしたいです。
「まえがき」の最後、わたしは以下の道歌を披露いたしました。


    かねてより天からの命おぼえれど
        わが社(やしろ)いま知命迎へり(庸軒)


ミッショナリー・カンパニー

ミッショナリー・カンパニー






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2016年10月22日 佐久間庸和

[会社だより]儀式なくして人生なし!   

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22日の夕方、東京から北九州に戻りました。でも、24日から再び出張へ。
今度は、北九州→東京→仙台→米沢→金沢→福岡という強行ルートです。
サンレーグループ報「Ray!」10月号が発行されました。
リアルタイムで、わたしの最新メッセージをお伝えいたします。
タイトルは、「儀式の本質を考え抜く 儀式なくして人生なし!」です。

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「Ray!」2016年10月号



●『儀式論』の刊行
いよいよ『儀式論』(弘文堂)が刊行されます。合計600ページで函入りの大著です。
わたしの代表作となる予感がしますが、結婚式にしろ、葬儀にしろ、儀式の意味というものが軽くなっていく現代日本において、かなりの悲壮感をもって書きました。
儀式は、地域や民族や国家や宗教を超えて、あらゆる人類が、あらゆる時代において行ってきた文化です。しかし、いま、日本では冠婚葬祭を中心に儀式が軽んじられています。そして、日本という国がドロドロに溶けだしている感があります。
厚生労働省の「平成27年(2015年)人口動態統計の年間推計」によれば、昨年(15年)の離婚件数は22万5千件にのぼります。1998年以降、日本人の離婚率が30%台を切ることはなく、3組に1組が離婚している状態が続いているのです。



●礼を忘れた国・日本
中国の『大学』には八条目という思想があります。
「格物 致知 誠意 正心 修身 斉家 治国 平天下」ですが、自己を修めて人として自立した者同士が結婚し、子供を授かり家庭を築きます。国が治まり世界が平和になるかどうかは、「人生を修める」という姿勢にかかっているのです。
かつての日本は、孔子の説いた「礼」を重んじる国でした。しかし、いまの日本人は「礼」を忘れつつあるばかりか、人間の尊厳や栄辱の何たるかも忘れているように思えてなりません。それは、戦後の日本人が「修業」「修養」「修身」「修学」という言葉で象徴される「修める」という覚悟を忘れてしまったからではないでしょうか。
自由気ままに結婚し、子育てもいい加減にやり過ごした挙句、「価値観」の相違を理由に離婚してしまう。そんな日本人が増えているように思えてなりません。



●軽んじられる結婚式と成人式
日本人は、結婚式も挙げなくなっています。
「みんなのウェディング」の「ナシ婚」に関する調査2015(有効回答数316)によれば、14年の婚姻件数64万9千組に対し、結婚式件数35万組というデータから、入籍者のおよそ半数が結婚式をしていないことを予想しています。
これは、冠婚葬祭に代表される儀式の意味を子どもに教えることが出来なかった結果でしょう。「この親」にして「この子」ありとでも言えばいいでしょうか。
「荒れる成人式」が社会問題となって久しいです。毎年のように検挙される「若者ならぬ馬鹿者」が後を絶ちません。成人式で「あれこれやらかす輩」が登場するのは90年代半ば以降、いまの40歳以降の世代です。



●「人間尊重」に反する道へ
結婚式も挙げず、常軌を逸した成人たちを持つ親たちを最後に待っているのは何か。それは、「直葬」という名の遺体焼却です。
いまや、葬儀さえもがインターネットで手軽に依頼できるという時代となりました。家族以外の参列を拒否する「家族葬」という葬儀形態がかなり普及しています。
この状況から、日本人のモラル・バリアは既に葬儀にはなくなりつつあることは言を待ちません。家族葬であっても宗教者が不在の無宗教が増加しています。
また、通夜も告別式も行わずに火葬場に直行する「直葬」も都市部を中心に広がっています。さらには、遺骨を火葬場に捨ててくる「0葬」といったものまで登場しました。
しかしながら、「直葬」や「0葬」がいかに危険な思想を孕んでいるかを知らなければなりません。葬儀を行わずに遺体を焼却するという行為は最も「人間尊重」に反します。



●人類にとって神話と儀式が不可欠
とはいえ、日本人の儀式軽視は加速する一方です。「儀式ほど大切なものはない」と確信しているわたしですが、あえて儀式必要論という立場ではなく、「儀式など本当はなくてもいいのではないか」という疑問を抱きながら、儀式について考えようと思い、その立場で『儀式論』を書き進めました。その結果、やはり、わたしは儀式の重要性を改めて思い知ったのです。わたしは、人間は神話と儀式を必要としていると考えます。社会と人生が合理性のみになったら、人間の心は悲鳴を上げてしまうでしょう。
結婚式も葬儀も、人類の普遍的文化です。多くの人間が経験する結婚という慶事には結婚式、すべての人間に訪れる死亡という弔事には葬儀という儀式によって、喜怒哀楽の感情を周囲の人々と分かち合います。このような習慣は、人種・民族・宗教を超えて、太古から現在に至るまで行われているのです。すごいことですね。



●儀式なくして人生なし
社会学者エミール・デュルケムは、名著『宗教生活の原初形態』の中で「さまざまな時限を区分して、初めて時間なるものを考察してみることができる」と述べています。これにならって、「儀式を行うことによって、人間は初めて人生を認識できる」ということが言えないでしょうか。
儀式とは世界における時間の初期設定であり、時間に区切ることです。それは時間を肯定することであり、ひいては人生を肯定することなのです。さまざまな儀式がなければ、人間は時間も人生も認識することはできません。まさに、「儀式なくして人生なし」です。
儀式とは人類の行為の中で最古のものであり、哲学者ウィトゲンシュタインは「人間は儀式的動物である」との言葉を残しています。わたしは、儀式を行うことは人類の本能ではないかと考えます。本能であるならば、人類は未来永劫にわたって結婚式や葬儀を行うことでしょう。


命かけ考へ抜きてわれ悟る
       儀式なくして人生なしと  庸軒



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2016年10月23日 佐久間庸和

[行事と講演]カラオケ祭り決勝大会 

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24日の朝、わたしは松柏園ホテルへ向かいました。
ここで、創立50周年記念の「カラオケ祭り決勝大会」が開催されるのです。
会場には、出場者48組49名、応援者約201名の計250名近くの方々が集いました。

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受付のようす
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超満員になりました!
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主催者を代表して挨拶しました
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みなさん、おはようございます!



超満員の方々の前で、まず、社長のわたしが次のように挨拶しました。
「みなさん、おはようございます! サンレー社長の佐久間でございます。本日は、『サンレーカラオケ祭り決勝大会』にご参加いただき、ありがとうございます。本日の大会はサンレーが来月18日に創立50周年を迎えるのを記念して開催するもので、6月から8月にかけて5回行われた予選を勝ち抜いた方々がステージに立たれます」

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おかげさまで50周年を迎えます
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わたしもカラオケが好きなんですよ!



それから、「予選には合わせて約250人が出場されましたが、そこで選ばれた方のみが本日歌えるわけです。今日は2コーラスで切らせていただいた予選と違って、ご希望の方はフルコーラス歌っていただけます。みなさん自慢のノドを余すところなく披露していただければと思います」と述べ、さらに「じつは、わたしもカラオケが大好きです。みなさんのように上手ではありませんが、北島三郎さんの『まつり』なんかよく歌うんですよ」と言いました。

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挨拶の途中で「まつり」を歌い出す♪
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男は〜祭り〜を〜♪
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かなり盛り上がりました
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祭りだ〜祭りだ〜祭りだ〜♪



すると客席から「社長、歌って下さいよ!」という声が飛びました。
わたしは「いやいや、とんでもありません」と固辞しましたが、「50周年だからいいじゃないですか!」と言い返され、客席から拍手と「歌って」コールが起こりました。このままでは大会の進行に支障をきたすと思ったわたしは覚悟を決めて、カラオケで「まつり」を歌いました。
「男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪」と歌い始めると、騒がしかった客席がシーンとなりました。わたしは1番の終わりの「祭りだ、祭りだ、祭りだ、豊年祭り〜♪」の最後を「カラオケ祭り〜♪」と替えて歌い、そこで止めておきました。思いがけず盛大な拍手をいただき、感激!

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今日はカラオケ祭りだよ〜♪
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盛大な拍手を頂戴しました



多くの方々から「社長さん、楽しいよ。ありがとう!」「ぜひ、また開いて下さいよ!」という声をたくさん掛けていただきました。従来の隣人交流イベントはもちろんのこと、今回のシルバー・カラオケ大会もグラウンド・ゴルフ大会も、すべて「縁」をつくっていただくためのものです。これからも、積極的に各種イベントを開催することで、ぜひ「有縁社会」を呼び込みたいです!

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抽選会のようす
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審査結果発表のようす
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優勝者へのトロフィー授与
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優勝者と祐徳取締役
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2016年10月24日 佐久間庸和

[人生の四季]秋の夜長は本を読もう!

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東京に来ています。25日、新幹線で仙台へ向かいます。
会長を務めている全互連のブロック会議および理事会に参加するのです。
翌26日は仙台から米沢へ、さらには金沢へ向かいます。強行軍であります。
さて、「サンデー毎日」2016年11月6日号が発売されました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
じつは今月末で連載開始からちょうど1年となり、終了の予定でした。
第53回目のタイトルは、「秋の夜長は本を読もう!」です。

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「サンデー毎日」11月6日号



読書の秋です。今年の読書週間も、「文化の日」を中心にした10月27日から11月9日までの2週間です。わたしは、約125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」に「ハートフル・ブックス」という書評コラムを連載しています。先日、連載が100回に達した記念イベントを行いました。まず、西日本最大級の書店ブックセンタークエスト小倉本店一条真也のハートフル・ブックス展を開催。



1ヵ月にわたって、わたしがコラムで取り上げた100冊を展示販売しました。
また、「読書の楽しみ」をテーマに講演も行いました。
超満員の聴衆を前に、冒頭、わたしは本が大好きで、とにかく毎日読んでいることを語りました。もちろん経営者としてビジネス書も読みますが、その他にも歴史や哲学や科学の本、それに小説やマンガなど、とにかく何でも読みます。



本ほど、すごいものはありません。自分でも本を書くたびに思い知るのは、本というメディアが人間の「こころ」に与える影響の大きさです。少年時代に読んだ偉人伝の影響で、冒険家や発明家になる人がいます。1冊の本から勇気を与えられ、新しい人生にチャレンジする人がいます。1冊の本を読んで、自死を思いとどまる人もいます。不治の病に苦しみながら、1冊の本で心安らかになる人もいます。そして、愛する人を亡くした深い悲しみを1冊の本が癒やしてくれることもあるでしょう。



本ほど、「こころ」に影響を与え、人間を幸福にしてきたメディアは存在しません。わたしは、本を読むという行為そのものが豊かな知識のみならず、思慮深さ、常識、人間関係を良くする知恵、ひいてはそれらの総体としての教養を身につけるための営みであると考えます。わたしが企業経営者として、大学客員教授として、そして作家として、なんとかやっていけるのも、すべて本のおかげ。読書で得た教養は、あの世にも持っていけるように思えます。秋の夜長は、どんどん本を読みましょう!

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「サンデー毎日」11月6日号の表紙



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2016年10月25日 佐久間庸和

[お知らせ]東京から仙台へ

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25日の朝、東京のホテルで目覚めました。
気温が10度ぐらいで、寒いのにビックリ!
出版関係者と朝食ミーティングをしてから、JR東京駅へ。

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JR東京駅の丸の内口の前で
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JR東京駅の丸の内口の入口で
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東北新幹線「はやぶさ」に乗りました



11時20分の東北新幹線「はやぶさ」17号で仙台へ向かいました。
はやぶさ車内では、黒ウーロン茶を飲みながら、読書をしました。
読みかけだった島田裕巳著『スマホが神になる』島田裕巳著(SB新書)を読了しました。すごく面白かったです。島田氏の筆力を改めて痛感しました。続けて同じく島田氏の最新刊『皇室と憲法』(朝日新書)を読みました。こちらも知らなかったことがたくさん書かれていて、勉強になりました。じつは、いま、ある出版社から「皇室と儀礼」について書かないかという話がわたしに来ています。2018年に大嘗祭が行われる可能性が高くなってきましたが、皇室儀礼には日本の儀礼文化の神髄があります。『儀式論』(弘文堂)を書き上げた今なら、『天皇と儀礼』を書く自信はあるのですが、なにぶん時間が破産しそうです。しかし、最高にやりがいのあるテーマであり、今回はともかく、いつかは取り組んで一書を著したいと思っています

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はやぶさ17号の車内で
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車内では2冊の本を読みました



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昼食のサンドイッチとコーヒー
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JR仙台駅に到着しました



その後、車内で昼食用のサンドイッチを食べました。
JR仙台駅には12時52分に到着。そのまま全互連加盟の有力互助会である(株)あいあーるの結婚式場パレスへいあんを訪れ、全互連の東北・北海道ブロック会議に参加します。その後は、正副会長会議、理事会、懇親会が開催されます。



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2016年10月25日 佐久間庸和

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