10月18日になりました。いよいよ、11月18日のサンレー創立50周年記念日まで、ちょうどあと1ヵ月です。この日、早朝から松柏園ホテルの神殿で月次祭が行われました。
いつものように、戸上神社の是則神職が神事を執り行って下さいました。祭主であるサンレーグループの佐久間進会長に続いて、わたしは参列者を代表して玉串奉奠しました。
月次祭のようす
柏手を打つ佐久間会長
わたしも柏手を打ちました
一同礼!
神事の後は、恒例の「平成心学塾」を開催しました。
最初に、 の佐久間進会長が檀上に立ち、訓話をしました。
会長は、WEBシステムに写っている各地の社員に向かって話しかけました。
創立50周年の日が近づき、より一層の団結を呼びかけました。
最初は一同礼!
平成心学塾のようす
訓話を行う佐久間会長
発表する東常務
続いて、北陸本部から北九州本部に戻ったばかりの東孝則常務が登壇しました。
東常務は、「直近5ヵ年間の推移」をはじめ、これからの事業計画やビジョンについて述べました。情熱あふれる東常務の言葉を聴いているうちに、社長であるわたしも燃えてきました。「50周年新体制」の底力を見せて、会社を新たな発展期へと導かなければなりません。
わたしが講話をしました
そして、わたしが登壇し、講話を行いました。まず、ブログ「笹野高史講演会」、ブログ「三萩野紫雲閣竣工式」、ブログ「別府紫雲閣起工式」、ブログ「隣人祭り・秋の観月会」、ブログ「月への送魂」で紹介したイベントを振り返り、ここ最近の出来事を総括しました。それから、ブログ「冠婚葬祭マナー教室」で紹介したイベントについて話しました。これは、学校の生徒さんを対象に、冠婚葬祭のマナー講座と実際にどのように葬儀が行われるかを体験していただく模擬葬儀を開催したものです。非常に有意義なイベントとなり、テレビや新聞などからも取材を受けました。
最近の出来事を振り返りました
今回、「葬儀」の大切さやマナーなどを学んでいただくという目的があったのですが、実はもうひとつの目的がありました。それは生徒さんたちがこれから社会に巣立っていく中でいつか葬儀に参列することがあるはずです。そのときに、生徒さんたちが困らないようにしたいと先生方が思われていたのです。その先生方の気持ちを知ったわたしたちは、ぜひサポートさせていただきたいと思った次第です。そして、このような講座をもっともっと開催することが「天下布礼」の「世直し」に直結することを確信しました。
『葬式に迷う日本人』を紹介しました

- 作者: 島田裕巳,一条真也
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2016/10/22
- メディア: 単行本
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それから、わたしは見本が出たばかりの2冊の本を紹介しました。
1冊は、宗教学者の島田裕巳氏との共著『葬式に迷う日本人』(三五館)です。
「最期の儀式を考えるヒント」というサブタイトルがつけられ、現代日本における「葬」のすべてが書かれています。帯には「要る? 要らない?」「最初で最後の直接対決!」「論争から見えてきた新しい葬儀のカタチとは?」というキャッチコピーが踊っています。また両者の写真が使われ、島田氏は「不要論者 宗教学者」、わたしは「絶対必要論者 冠婚葬祭業大手社長」というレッテルが貼られています。
両者の主張を紹介しました
帯の裏には「葬式は・・・」の後に「要らない! by 島田裕巳」として書かれています。
(1)派手な葬儀&高額な戒名・・・・・・仏式葬儀は見栄と欲望
(2)核家族化のいま、都会でも地方でもニーズは「簡素化」
(3)定言する「0葬」は不安な時代を生き抜くためでもある
また、「必要! by 一条真也」として、以下のように書かれています。
(1)時代の変化に応じて葬儀もアップデート・・・葬儀の歴史は永遠に続く
(2)葬式仏教の本質は、日本における最大のグリーフケア・システム
(3)葬儀は人類の存在基盤であり、儀式を行なうのは人間の本能
無縁社会を乗り越えるために
熱心に聴く人びと
島田氏との対談を終えて、わたしは『唯葬論』や近刊の『儀式論』(弘文堂)でも展開した「葬儀は人類の存在基盤である」という自説が間違っていないことを確信しました。儀式を行うことは人間の本能です。ネアンデルタール人の骨からは、埋葬の風習とともに身体障害者をサポートした形跡が見られます。現生人類(ホモ・サピエンス)も同様で、死者を弔うことと相互扶助は人間の本能なのです。この本能がなければ、人類はとうの昔に滅亡していていたでしょう。人間には、他人とコミュニケーションし、人間関係を豊かにし、助け合い、さらには死者を弔うという本能があります。だから、葬儀は不滅なのです。
『ミッショナリー・カンパニー』について説明する

- 作者: 佐久間庸和
- 出版社/メーカー: 三五館
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もう1冊は、『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)です。これまで、ペンネームでは多くの著書を上梓してきました。しかし、本名、そして、サンレーの社長としては、『ハートフル・カンパニー』『ホスピタリティ・カンパニー』(ともに三五館)に続く3冊目の出版となります。
今回の『ミッショナリー・カンパニー』は、50周年記念出版になります。
儀式なくして人生なし!
熱心に聴く人びと
本書の帯には、「五十にして天命を知る!」「ミッション(使命)のある会社しか発展できない」と書かれています。「ミッション」とは「使命」のことであり、「ミッショナリ―・カンパニー」は「使命のある会社」という意味になります。『論語』には「五十にして天命を知る」という言葉がありますが、まさに創立五〇年を迎えたわが社は、天から与えられた使命としての「ミッション」を知らなければなりません。わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」です。冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。そして、わたしたちの理想はさらに大ミッションである「人間尊重」へと向かいます。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。
NO CEREMONY NO LIFE!
最後は、もちろん一同礼!
かつて「エクセレント・カンパニー」および「ビジョナリー・カンパニー」というコンセプトが非常に流行しました。それぞれ世界的ベストセラーになったビジネス書のタイトルに由来するものでしたが、それらを超える新時代の企業のグランド・コンセプトとして「ミッショナリー・カンパニー」を提唱し、かつ目指したいと思います。何よりも大切なのは使命感だと確信します。
最後は、「儀式なくして人生なし!」「NO CEREMONY NO LIFE!」と訴えました。
『儀式論』のチラシが完成しました
ぜひ、サンレー社員のみなさんには『葬式に迷う日本人』および『ミッショナリー・カンパニー』を読んでいただき、日々の業務に活かしていただきたいと思います。
「平成心学塾」が終了すると、わたしは車で北九州空港へ向かい、スターフライヤーに乗って東京へ飛びました。明日の朝からは、東京で業界の会議ラッシュであります。
そして、もうすぐ600ページの大著『儀式論』(弘文堂)の見本が出ます。
いよいよ、わがミッションの遂行も佳境に入ってきました!

- 作者: 一条真也
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2016/11/08
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*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
2016年10月18日 佐久間庸和拝