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Channel: 佐久間庸和の天下布礼日記
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[ロータリー]小倉5ロータリー合同例会

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23日、小倉5ロータリー合同例会が開かれました。
国際ロータリー創立112周年記念の合同例会です。
ホストクラブは小倉東ロータリークラブ。場所はステーションホテル小倉の5F「飛翔」で、人数は約220名でした。わたしは、所属する小倉ロータリークラブの席に座りました。

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小倉5ロータリー合同例会の受付のようす
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小倉5ロータリー合同例会のようす
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5つのクラブの旗が勢揃い!
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わが社の東常務・松田取締役と(撮影:神谷辰生)



かつて所属していた小倉南ロータリークラブのみなさんとも久々にお会いし、会話に花が咲きました。その他のクラブのメンバーも、ほとんど知っている人ばかりです。「みんな、同じロータリアン」という仲間意識が強く湧いてきました。わが社の東孝則常務(小倉南)、松田哲男取締役(小倉西)にも会場で会い、記念にスリーショットを撮影しました。

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国歌斉唱のようす
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ロータリーソングは「奉仕の理想」でした
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小倉東RCの千代丸会長による「会長挨拶」
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小倉RCの二村出席委員長による「出席報告」



合同例会は「点鐘」にはじまりました。
それから、「国歌斉唱」、ロータリーソング「奉仕の理想」斉唱、来賓およびゲスト紹介、会長の時間、幹事報告、出席報告、ニコニコBOX報告、来賓挨拶、IMのお願いなどが続きました。

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記念卓話のようす
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卓話者の外教授


それから、記念卓話です。卓話者は九州大学医学研究麻酔・蘇生学の外須美夫教授で、テーマは「痛みと文化」でした。非常に専門的なテーマかなと思いましたが、そうではありませんでした。外教授は、「痛みには、体の痛みだけでなく、心の痛み、スピリチュアルな痛みがあります。スピリチュアルな痛みとは、霊的な痛みということです」と言われ、わたしは「スピリチュアル」とか「霊的」といった言葉に驚きました。大学の医学部の教授がこのような言葉を使うとは、時代も変わったものですね。

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斎藤史の短歌を紹介
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宮柊二・馬場あき子の短歌を紹介



外教授は「慢性的な痛みには、文化の力で向き合うことが必要です」と述べられました。文化の力とは、たとえば短歌や俳句の力だそうです。外教授は最初に、「心つくして うたを憎めよ その傷の痛み すなわち花となるまで」(斎藤史)や「単純に単純に歌を作(な)さんとし どろどろとさせる心を編む」(宮柊二)などの短歌を紹介しました。

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正木ゆう子の俳句を紹介
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正木浩の俳句を紹介



また外教授は、「鈍痛に貼る一枚の紫雲英田(れんげそう)」(正木ゆう子)、「鵙(もず)鳴くや 痛みを神の声と聞き」(正木浩)といった俳句も紹介されました。この正木浩と正木ゆう子は兄妹だそうです。わたしは、この二人の俳句を初めて知りました。

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漱石の『草枕』を紹介
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子規の『病床六尺』を紹介



さらに外教授は、夏目漱石の『草枕』、正岡子規の『病床六尺』などから「痛み」の思想を説き、ガンの痛みに代表される慢性的な痛みに対する文化的な対処法について述べられました。ブログ「辞世の歌・辞世の句のすすめ」で紹介したように、わたしは「死の不安」と向き合うために短歌や俳句の力を借りることを提唱していますが、短歌や俳句には「痛み」に向き合う力もあることを知りました。理系と文系のツボを両方押さえた素晴らしい卓話でした。



今日は、17時から全国冠婚・衣装責任者会議で社長訓話を行います。
その後は、懇親会が開かれます。また、「ウコンの力 レバープラス」を飲まないと!
明日からは東京出張です。明後日は、互助会保証の役員会に参加します。
インフルエンザが流行しているので、気をつけなければなりません。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年2月22日 佐久間庸和


[会社だより]冠婚・衣装責任者会議

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22日、サンレーグループ冠婚・衣裳責任者会議が開催されました。
会場は、松柏園ホテルのバンケット「ザ・ジュエルボックス」でした。
各地から、わが社の誇る“むすびびと”たちが集結しました。

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最初はもちろん一同礼で・・・
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冠婚・衣裳責任者会議での訓話のようす



17時から、わたしが「社長訓話」を行いました。
わたしはまずブログ「全互連・横浜研修会」で紹介した結婚式場の話をしました。
それから、今後の互助会におけるブライダル戦略の基本などについて語りました。

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結婚式は結婚よりも先にあった!
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熱心に聴く人びと



ブログ「サンレー『古事記』公演」およびブログ「『古事記』アフタートーク」で紹介したイベントについて述べました。アフタートークでは、わたしに「『古事記』についてどう思うか」との質問がありました。わたしは「結婚式は結婚よりも先にあったことを再確認した」と述べました。
一般に、多くの人は、結婚をするカップルが先にあって、それから結婚式をするのだと思っているのではないでしょうか。でも、そうではないのです。『古事記』では、イザナギとイザナミはまず結婚式をしてから夫婦になっています。つまり、結婚よりも結婚式のほうが優先しているのです。他の民族の神話を見ても、そうです。すべて、結婚式があって、その後に最初の夫婦が誕生しているのです。つまり、結婚式の存在が結婚という社会制度を誕生させ、結果として夫婦を生んできたのです。ですから、結婚式をしていないカップルは夫婦にはなれないのです。

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日本人の儀式のルーツは『古事記』にあり!



結婚式ならびに葬儀に表れたわが国の儀式の源は、小笠原流礼法に代表される武家礼法に基づきますが、その武家礼法の源は『古事記』に代表される日本的よりどころです。すなわち、『古事記』に描かれたイザナギとイザナミのめぐり会いに代表される陰陽両儀式のパターンこそ、室町時代以降、今日の日本的儀式の基調となって継承されてきました。
この舞台では、多くの神々が「われは○○の神」と言って立ち上がりながら名乗りを挙げますが、まさにこの舞台そのものが1つの儀式となっていました。

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「むすび」について語りました



『古事記』は大いなる「むすび」の物語です。冒頭の天地開闢神話には二柱の「むすび」の神々が登場します。八百万の神々の中でも、まず最初に天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神が登場しますが、そのうちの二柱が「むすび」の神です。『古事記』は「むすび」の神をきわめて重要視しているのです。大著『古事記伝』を著わした国学者の本居宣長は、「むすび」を「物の成出る」さまを言うと考えていました。「産霊」は「物を生成することの霊異なる神霊」を指します。息子や娘の「むす」も苔むす「むす」も同じ語源であり、その「むす」力を持つ「ひ」とは、「万物を生みなす不思議な霊力」、すなわち「物の成出る」はたらきをする「物を生成することの霊異なる神霊」を意味します。

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「結魂」こそ産霊の本質



つまるところ、「産霊」とは自然の生成力をいうのです。
民俗学者の折口信夫が大変興味深いことを言っています。産霊の「むすび」と、結合の「むすび」と、水を掬ぶ「むすび」の関わりについてです。産霊と結合の「むすび」は、起源も信仰内容も違うが、いつしか二つは結びついた。そして、水を掬ぶ「むすび」は、元来「身体の内へ霊魂を容れる」「霊魂を結合させる」ことであり、それこそが「産霊の作法」だったというのです。霊魂を結合させること、つまり「結魂」こそ産霊の本質といってもよい。やはり日本人の結婚式は、「産霊」を最上のものとする神前結婚式が望ましいと言えます。

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大いなる「むすび」の意味を知る



結婚という人間界最高の平和と、神道という平和宗教とは基本的に相性がいいのです。
いずれにしても、「むすび」とは、本来、生成力つまり、自然の万物を生み出すクリエイティブな力を表わしました。やがてその言葉が、折口信夫が言うように、結合という概念と結びつき、異質なもの同士を結び合わせる力の表現にもなっていったのです。沖縄における「チャンプルー」文化も、結局は「むすび」文化ということになります。「産霊」は当社の社名の意味の一つです。みなさんも、ぜひ、産霊の意味と、その大いなる力を知ってください。

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北九州市の成人式について語りました



また、ブログ「北九州市成人式」で紹介した話もしました。
今年、わたしは特別来賓として参列しましたが、「新成人・感謝のことば」として、九州国際大学経済学部経済学科の大島和也さんと北九州市立大学地域創生学群地域創生学類の三嶋愛さんが新成人としての決意と両親への感謝の言葉を述べました。三嶋さんは「これまで両親は自分の悩みには、自分以上に悩んでくれ、嬉しいことがあると自分よりもずっと喜んでくれました。本当にいくら感謝しても感謝しきれません」と述べました。わたしは、それを聴いて、あと三年で成人となる次女がわたしに向かって感謝の言葉を述べてくれているような気がして、思わず涙ぐんでしまいました。成人式に限らず、結婚式でも葬儀でも、通過儀礼というのはすべて「感謝」の心を表わす場なのだと再認識しました。

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にこやかに聴く人びと



ここ数年来、北九州市の成人式は「派手すぎる」と注目を浴びてきました。
その様子はテレビのワイドショーを通じて全国に流されました。
金銀の羽織袴や花魁姿で傍若無人に振る舞う新成人が話題を呼びました。実際に彼らに接すると、服装は派手でも顔を見ると気の良さそうな若者が多かったです。
わたしは、「これは仮装大会のようなもので、ハロウィーンと同じだな」と思いました。でも、暴力団追放運動がようやく実を結びつつある北九州市にとっては、ヤンチャな彼らの姿が報道されることは大きなイメージダウンとなります。そこで、わたしは昨年の式典後すぐに市の青少年課に連絡し、成人式の正常化への全面協力を訴え出ました。

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「おそうじ大作戦」について語りました



伏線として、かつて沖縄の「荒れる成人式」を、わが社の新成人が清掃活動によって変えた実績がありました。そして今年から、本社を置く北九州でも、会場周辺で取り組む「おそうじ大作戦」を開始。オリジナルデザインのゴミ袋も製作、市に寄贈しました。式典終了後、心ある若者たちは続々とゴミ袋を持って清掃を始めました。その姿を見たマスコミの取材クルーは、ど派手な連中から離れて、清掃する新成人たちの姿をカメラで追い始めたのです。
わたしは、「北九州の成人式は変わる!」という確信を持ちました。

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年中行事の大切さについて語りました



最後に、わたしは「年中行事」の大切さについて話しました。一説によれば、10年後には「正月」というものがなくなり、単なる「1月」になるなどと言われています。それぐらい、日本人が親しんできた年中行事が消えつつあります。しかし、冠婚葬祭と同じく、年中行事も日本文化の「核」であり、日本人の「こころ」にとって必要なものであると述べました。

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年中行事の素晴らしさを語りました



正月七日になれば七草粥、また十五日になれば小正月やトンド祭り。2月になれば豆まきや節分祭、3月に雛祭り。5月に鎧兜を飾って端午の節句。6月の晦日には大祓をして、積み重なってきた半年の罪汚れを祓い清め、夏越の祓を行なう。7月には七夕。8月にはお盆の先祖供養。9月には中秋の名月を祝います。10月、「神無月」には日本の神々はみな出雲の国に集まって神集いをします。そのために出雲ではその月を「神有月」といいます。11月には収穫感謝祭である新嘗祭を行い、12月には冬至の家庭祭祀をします。カボチャを食べたり、ゆず湯につかったり、またこのとき宮中では鎮魂祭が行われます。そして十二月の大晦日には一年にたまりたまった罪汚れを祓い清める大祓を行います。

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「こころ」を「かたち」にするのが文化です!
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最後は、もちろん一同礼!



このように冠婚葬祭、年中行事、そして、祭り。
すべては日本人の「こころ」を「かたち」にした素晴らしい文化であり、互助会はこれらの文化を守り、後世へ伝えていく大いなる使命があります。この日の社長訓話では、そのような話をしたところ、みんなこちらが怖くなるぐらい真剣な表情をして聴いていました。
最後は、もちろん一同礼で終了しました。

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懇親会の冒頭で挨拶する佐久間会長



社長訓話が終わった後は、懇親会が開かれました。最初に佐久間会長が挨拶し、「わが社は成熟期にあるように思っていましたが、もしかしたら衰退期なのかもしれません。それでは、いけない。目標を持ち、問題意識を持ち、集中力をもって仕事に取り組んでいただきたい。そうすれば、まだまだ発展できるはずです」と述べました。

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わたしも挨拶しました
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乾杯の音頭を取る東常務
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カンパ〜イ!
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懇親会のようす



続いて、わたしも「わが社には学ぶ心があります。そして、感謝する心があります。第二創業期に入って、冠婚部門のみなさんの奮闘に期待しています!」と述べました。
それから、初参加の東孝則常務の音頭で乾杯しました。

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懇親会のようす
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懇親会のようす
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懇親会のようす
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懇親会のようす
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懇親会のようす
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佐久間会長の話を傾聴する人びと
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お酌をしていただきました
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マアマア、一杯どうですか?
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ドンドン、飲んでよ!



それから松柏園の美味しい料理を楽しみながら、各所で会話の花を咲かせました。
最後は、北陸本部の小久保達美事業部長によって中締めの挨拶がされました。
小久保事業部長は、 サンレー・オリジナルの「末広がりの五本締め」で締めました。
わが社のオリジナル文化は色々とありますが、この「末広がりの五本締め」もそのひとつです。これをやると、みんなの心が本当にひとつになるような気がします。

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中締めの挨拶をする小久保事業部長
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最後は「末広がりの五本締め」で・・・



いま、冠婚葬祭互助会の冠婚部門は大きな過渡期にあります。
しかし、わたしたちは「人間尊重」をミッションとする礼業の会社として、正々堂々と胸を張って結婚式のお世話をさせていただきたいものです。そして、互助会の会員さんが幸せになるためのお手伝いができるように、つねにアップデートを心がけ、アップグレードを目指したいと思います。懇親会終了後は、松柏園のラウンジにて二次会が行われました。

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これが、サンレー流コンパだ!!



ブログ『稲盛流コンパ』では、組織の団結を実現するコンパについて紹介しました。
経営トップも管理職も若手社員もすべて胸襟を開いて飲んで語り合うコンパには、人間関係を良くして、業績を向上させる力があります。まさに、理念とコンパは経営の両輪ですね。
じつは、わが社には50年以上のコンパの伝統があります。
そして、今夜のサンレー流コンパも大いに盛り上がりました。
やはり、理念と志をともにする「同志」とのコンパは最高です!



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2017年2月23日 佐久間庸和

[会社だより]儀式で世直しをしよう!

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24日の夕方、サンレーグループ報「Ray!」1月号が発行されます。
リアルタイムで、わたしの最新メッセージをお伝えいたします。
タイトルは、「北九州の成人式を変える 儀式で世直しをしよう!」です。

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「Ray!」2017年2月号



●北九州市の成人式へ
儀式なくして人生なし。先月は成人式がありましたが、わが社の冠婚各部署は大いに賑わいました。1月8日には、北九州市の成人式が開催されました。会場は小倉北区の北九州メディアドームです。わたしは特別来賓として招待されており、参加してきました。じつは今年の北九州市成人式は、わがサンレーグループがサポートしています。
今年の成人式の開催テーマは「夢に向かって」でした。行事は式典とアトラクションの2部構成になっていました。最初の式典では、ヴォーカルアンサンブルグループのtutti(トゥッティ)による「国歌斉唱」、北九州市の北橋健治市長による「主催者あいさつ」、北九州市議会の戸町武弘議長による「来賓あいさつ」がありました。
予想していたのとはまったく違い、会場内の新成人たちはみな静聴していました。じつは、会場に入る前は「儀式を壊す者がいたら、俺が許さん!」と構えていたのですが、杞憂でした。



●感謝の心を表わす場
それから、今回の成人式の実行委員会のみなさんが紹介されました。ステージに一同に並ぶと、好印象の若者ばかりです。そして「新成人・感謝のことば」として、男女二人の新成人が決意と両親への感謝の言葉を述べました。女性の新成人は「これまで両親は自分の悩みには、自分以上に悩んでくれ、嬉しいことがあると自分よりもずっと喜んでくれました。本当にいくら感謝しても感謝しきれません」と述べました。
わたしはそれを聴いて、思わず涙ぐんでしまいました。成人式に限らず、結婚式でも葬儀でも、通過儀礼というのはすべて「感謝」の心を表わす場なのです。
今年の北九州市の成人式は新たな取組みとしての「お祝いプロジェクト」が用意されていました。新成人の実行委員が主体となって、生まれ育ったまちに感謝の気持ちを込めて、「まちに感謝!おそうじ大作戦」を実施することになっていました。



●おそうじ大作戦
成人式終了後、新成人たちは三萩野公園など会場周辺の清掃活動を行いました。新成人へは、案内はがき、ツイッター等で呼びかけを実施。ポップなデザインのゴミ袋を支給しました。このゴミ袋はすべてわが社の提供によるものです。
ブルーのゴミ袋の表には「Clean Action」「I can!」「POWER TO NEXT GENERATION」と書かれ、裏にはサンレー 松柏園ホテル 紫雲閣」と書かれています。
昨年1月、北九州市の成人式の様子がいくつかのテレビ局のワイドショーを通じて全国に流されました。金銀の羽織袴や花魁のようなド派手な着物姿で傍若無人に振る舞う新成人。北九州市といえば近年、暴力団の発砲事件が相次ぎ、市を挙げた安全・安心な町づくりの運動が実を結び、やっと沈静化して観光客も増えてきました。そんな中、暴れる新成人の姿が全国に発信されるのは、北九州市にとって大きなイメージダウンとなります。
市は新成人に対して「きちんとした服装での参加を」と異例の呼びかけまでしましたが、騒動は繰り返されました。



●沖縄の成功事例
わが社は北九州市に本社を置いています。儀式サービスの提供を行う「礼業」であるわが社にとっても、北九州の下品な成人式は恥ずべきことだと思いました。
そこで、わたしは地元の成人式の正常化へ全面的に協力したいと、式典が終わった直後に市の青少年課に申し上げたのです。あれから1年。市から要望があり、わが社は今年の成人式に合わせて独自にゴミ袋を製作し、5000枚を寄贈しました。新成人が式典後に会場周辺で取り組むプロジェクト「おそうじ大作戦」に協賛したのです。
これには伏線があります。しばらく前に「荒れる成人式」として全国に知られた沖縄では、新成人による「ごみ拾い」が始まったことを機に、成人式の様子が全国に発信されなくなりました。心ある新成人たちの勇気ある行動がすべてを良き方向に変えたのです。当時の清掃活動を主導した多和田君という若者は、今わが社の沖縄事業部の正社員として働いています。



●成人式を変える
今回、沖縄の成人式正常化の取り組みに学びたいという北九州市の要請がありました。
それで、北九州市の職員の方々と多和田君との面談の機会を設けたりして、このプロジェクトに参加してきたのでした。
当日は、朝から雨天のために「おそうじ大作戦」は中止になるかと心配しましたが、式典の開始直前には雨が上がりました。式典終了後には、例年のように会場前の広場でヤンチャな新成人たちが騒ぎ始めました。わたしは「天下布礼」の幟を持って徘徊したのですが、服装は派手でも顔を見ると気の良さそうな若者ばかりでした。彼らもピンクのネクタイに白いマフラーをしたオッサンが幟を持ってウロウロしているので、ギョッとしたのではないでしょうか。
わたしは北九州のど派手な新成人たちを微笑ましく眺めながら、「これは仮装大会のようなもので、ハロウィンと同じだな」と思いました。かわいいもんです。
一方で、心ある若者たちは「まちに感謝!おそうじ大作戦」スタッフの呼びかけに応えて、続々とゴミ袋を持って清掃を始めました。その姿を見たマスコミはど派手な連中から離れて、清掃する新成人の姿をカメラで追い始めました。
わたしは、「これで北九州の成人式は変わる」という確信を持ちました。
縄から北九州へ、荒れる日本の成人式はサンレーグループが変えます!



成人の儀式あらたに甦る
       天下布礼の意地を見せたり    庸軒



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2017年2月25日 佐久間庸和

[業界だより]互助会保証役員会

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東京に来ています。
24日は、ブログ「『COMS虎ノ門』完成!」で紹介した新しいビルを訪れました。
オフィス街である西新橋の中でも堂々たる偉容を示しています。
今日は、15時15分から互助会保証の監査役会、16時から取締役会に参加しました。

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COMS虎ノ門の偉容



取締役会の終了後は、近くの「えひめ宇和島かどや虎ノ門」で懇親会が開かれました。
最初は、互助会保証の藤島社長の御挨拶がありました。
それから、互助会保証の吉田会長(メモリード社長)の乾杯の音頭で開宴しました。

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カンパ〜イ!



いくつかのテーブルに分かれましたが、わたしは冠婚葬祭総合研究所(CORI)の寺坂社長の向かいの席に座らせていただきました。臨席の方が小生のブログを毎日読んでおられるそうで、最近、「一条真也の新ハートフル・ブログ」で取り上げた一連のプロレス本のことが話題になりました。「意外ですね! 佐久間社長はプロレスがお好きなのですか?」と言われるので、わたしは「好きですよ。格闘技というよりも儀式としてのプロレスに関心があります」と申し上げました。それから、プロレスの話題で大いに盛り上がり、わたしは「ああ、男の子はみんなプロレスが好きなのだな」と思いました。なんと、寺坂社長の親友は東大にプロレス研究会を創設された方で、寺坂社長に「卍固め」からの逃げ方を伝授してくれたそうです。また、寺坂社長は宇和島のご出身とのことで、名物の「じゃこ天」について色々と教えていただきました。

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最後は「万歳三唱」で・・・・・・



山下取締役(117社長とも、業界の諸問題について意見交換させていただきました。また、この夜も業界の大先輩の方々から御指導いただきました。
本当に、貴重なアドバイスばかりで、ありがたいです。いつもながらに、非常に有意義な時間を過ごすことができました。最後は、互助会保証の神田取締役(日本セレモニー会長)の中締めの挨拶の後、万歳三唱で幕を閉じました。



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2016年2月25日 佐久間庸和

[お知らせ]第29回「笑いの会」   

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サンレーは、「ともいき倶楽部」を主宰しています。
「元気になった」「健康になった」と、おかげさまで大好評です。
次回は、3月9日(木)にイベントを開催いたします。ふるってご参加下さい!

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「笑って長寿!笑って健康!」
ともいき倶楽部

第29回笑いの会
「日本奇術・和妻健康法」
大好評だった大江戸ジュリさんが再登場!
誘って、笑って、お互いに健康でイキイキ過ごしましょう


【開催日】3月9日(木)
【時 間】10:30〜12:00
【参加費】500円(税込)
【会 場】平成の寺子屋「天道館
小倉北区上富野3丁目15−12



お問い合わせご予約はこちら
サンレー総合研究所内 ともいき倶楽部事務局
TEL093−551−3187
受付時間/9:30〜17:00(土日祝日を除く)



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2017年2月26日 佐久間庸和

[お知らせ]TNCニュース取材

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27日は朝からサンレーグループ各社の決算報告がありました。税理士の先生方をお呼びして、各地から本社を訪れた本部長や事業部長の報告を聞き、決算書にサインをしました。
予想していたよりも早く終了したため、今日は仕事がはかどりました。

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共同通信社配信のネット記事



夕方からは、テレビ西日本(TNC)のニュースの取材を受けました。テーマは「宇宙葬」です。
ブログ「共同通信社取材」で紹介したように、昨年12月9日に、テーマは「宇宙葬」を中心に新しい「葬」のあり方について、共同通信社から取材を受けました。その記事は12月30日の全国の各紙朝刊に掲載されましたが、それを見たTNCの方から「ぜひ取材を」との連絡があったのです。わたしは、サンレー創立50周年記念の台湾旅行を間近に控えており、また次回作『人生の修め方』の再校もしなければならないので、多忙を理由にお断りしました。

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テレビ西日本の岸本貴博さんと



その後、テレビ西日本の報道局報道部の岸本貴博さんから以下のメールが届きました。
そこには、以下のような内容が書かれていました。
「今回、放送を予定している『宇宙葬』をテーマにしたリポートの狙いは、まだ一部の方々に限られているとはいえ、民間人でも宇宙との関わりを持てる時代に突入しはじめているということを伝えることにあります。その取材過程で、御社がこの分野への参入を目指していることを知り、取材依頼をお願いさせて頂く次第です」
また、メールの最後には「私は、原爆投下を巡る長崎と小倉の関係についても強い関心を持ち、おととしドキュメンタリーも製作させていただきました。そのことについても、真摯な態度で向き合っていらっしゃる佐久間社長に敬意を表し、御礼を申し上げたいです。お忙しいところ、大変恐縮ですが、是非とも、取材の主旨をご理解いただきまして、ご協力を改めてお願いする次第です。よろしくお願い致します」と書かれていました。

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インタビュー取材のようす
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質問にお答えしました



この岸本さんの真摯な想いを知り、わたしは意気に感じました。それで、なんとか時間をやりくりして、今回の取材を受けることにさせていただいた次第です。
まず最初に、「宇宙葬の事業を始めようと思ったきっかけは?」という質問があり、わたしは以下のようにお答えしました。本計画については、米サンフランシスコに本社を置く「エリジウム・スペース社」との提携により実施することになりますが、同社と組むきっかけとなったのは、同社のCEOトーマス・シヴェ氏のインタビュー記事をWEB上で読ませていただいたのがきっかけでした。同氏は、元NASAの技術者で、なんとハッブル望遠鏡の開発者でもあります。その彼が、宇宙ベンチャーに関する情報サイトとして有名な「アストロプレナー」でインタビューに答えています。彼は、「宇宙葬が日本人の葬送の文化にどのような影響をもたらすと考えていますか?」との質問に対し、「実際、私が調査したところ、日本人の中に最も早く宇宙葬を考えた一人がいます。一条真也という作家で、1980年代にとても素晴らしい本(『ロマンティック・デス』)を書いています。 彼は日本の葬儀の未来に対してビジョンを抱いていました。死というものを地上から天へと解き放つ時期が来た、と。 死に対する価値観を変えていくという面で、私は彼に共感し『よしやろう!』と思いました」と答えています。
その後、わたしは同氏とお会いし、宇宙葬の事業を実行することを決めました。

ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)

ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)



すると、今度は「佐久間社長が、今から26年前に、『ロマンティック・デス』を執筆した当時から現在に至るまでの宇宙に対する熱い思いをお聞かせください」とのことで、わたしは以下のようにお話しました。わたしたちの肉体とは星々のかけらの仮の宿であり、入ってきた物質は役目を終えていずれ外に出てゆく、いや、宇宙に還っていくのです。宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、いわば「宇宙の子」なのです。
わたしは「死は不幸ではない」ということを日頃から考えています。日本では、人が亡くなったときに「不幸があった」などと言いますね。わたしは、「これは絶対におかしい」と感じたのです。わたしたちは、みな、必ず死にます。死なない人間はいません。いわば、わたしたちは「死」を未来として生きているわけです。その未来が「不幸」であるということは、必ず敗北が待っている負け戦に出ていくようなものです。

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死は不幸ではない!



わたしたちの人生とは、最初から負け戦なのか。どんな素晴らしい生き方をしても、どんなに幸福感を感じながら生きても、最後には不幸になるのか。亡くなった人は「負け組み」で、生き残った人たちは「勝ち組」なのか。わたしは、そんな馬鹿な話はないと思いました。わたしは、「死」を「不幸」とは絶対に呼びたくありません。なぜなら、そう呼んだ瞬間、わたしは将来かならず不幸になるからです。死は決して不幸な出来事ではありません。愛する人が亡くなったことにも意味があり、あなたが残されたことにも意味があるのだと確信しています。そして、人が亡くなっても「不幸があった」と言わなくなるような葬儀の実現をめざしています。
そこで、わたしは天上の月に気づいたのです。ですので、わたしとしては、宇宙全体というよりも月に対して強い想いがあります。

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なぜ月なのか?



続いて、わたしは「なぜ月なのか?」についてお話しました。
月は日本中どこからでも、また韓国や中国からでも、アメリカからでも見上げることができます。その月を死者の霊が帰る場所とすればいいのではないかと思ったからです。これは決して突拍子もない話でも無理な提案でもなく、古代より世界各地で月があの世に見立てられてきたという人類の普遍的な見方を、そのまま受け継ぐものです。世界中の古代人たちは、人間が自然の一部であり、かつ宇宙の一部であるという感覚とともに生きていました。そして、死後への幸福なロマンを持っていました。その象徴が月です。人類は、月を死後の魂のおもむくところと考えたからです。月は、魂の再生の中継点と考えられてきたのです。多くの民族の神話と儀礼のなかで、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことはきわめて自然だと言えます。

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岸本さんの質問を聴く



月は、あらゆる宗教の発生と深い関わりがあります。
特に、仏教とは深い関わりがあります。ブッダは、満月の夜に最古の経典である「慈経」の教えを説きました。ミャンマーをはじめとする東南アジアの仏教国では今でも満月の日に祭りや反省の儀式を行います。仏教とは、月の力を利用して意識をコントロールする「月の宗教」だと言えるでしょう。仏教のみならず、神道にしろ、キリスト教にしろ、イスラム教にしろ、あらゆる宗教の発生は月と深く関わっている。そのように、わたしは考えています。

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考えながら、お答えしました



宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、宇宙の子です。
そして、夜空にくっきりと浮かび上がる月は、あたかも輪廻転生の中継基地そのものと言えます。人間も動植物も、すべて星のかけらからできている。その意味で月は、生きとし生ける者すべてのもとは同じという「万類同根」のシンボルでもあります。かくして、、わたしは、月に「万教同根」「万類同根」のシンボル・タワーとしての「月面聖塔」を建立し、レーザー(霊座)光線を使って、地球から故人の魂を月に送る「月への送魂」を思い立ち、実現をめざして、いろいろな場所でその構想を述べ、賛同者を募っています。

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インタビュー取材のようす



さらに、わたしは「ムーン・ハートピア・プロジェクト」について以下のように述べました。
月に人類共通の墓があれば、地球上でのさまざまなお墓の問題も解消できますし、世界中どこの夜空にも月は浮かびますから、それに向かって合掌すれば、あらゆる場所で死者の供養をすることができます。また、遺体や遺骨を地中に埋めること、つまり埋葬によって死後の世界にネガティブな「地下へのまなざし」を持ち、はからずも地獄を連想してしまった生者に、ポジティブな「天上へのまなざし」を与えることができます。そして、人々は月を霊界に見立てることによって、死者の霊魂が天上界に還ってゆくと自然に思い、理想的な死のイメージ・トレーニングを無理なく行うことになると思いました。

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最後の質問を受ける



最後に、「どのような方々に宇宙葬を利用してほしいですか?」との質問があり、わたしは以下のようにお答えしました。わが社では、「月あかりの会」という名称で、弊社で葬儀を行われた方を中心としたご遺族の会を運営しており、会員数は現在11000名を超えています。親睦を中心とした会ですが、会員の方々の中には大切な方を亡くされグリーフケアを必要とされる方もいらっしゃり、そのような方々には専門の担当者がその任に当たっています。現在は、この会の方々を中心にご案内を行なっています。

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これからの葬送トレンドについて

永遠葬

永遠葬



わたしは、2015年に『永遠葬』という本を出しました。
終戦70周年記念の年に、葬儀は何のために行うのか、その明確な答えを書いた本です。
「家族の絆」がクローズアップされる一方で、「老い」や「死」がなぜ軽んじられるのか。「終活」という問題が大きなテーマになる中で、葬儀の重要性、必要性を語り、そして葬儀という「儀式」の必要性を説き、さらに変わりつつある死の迎え方の現実を豊富なデータや実例で紹介しながら、葬儀の実践方法をも紹介しました。

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「永遠葬」について語りました



同書の中でわたしは、現在取り組んでいる葬送イノベーションを紹介しました。
日本人の他界観を大きく分類すると、「海」「山」「星」「月」となりますが、それぞれに対応した葬送スタイルで「海」は「海洋葬」、「山」は「樹木葬」、「星」は「天空葬」、そして「月」は「月面葬」となります。サンレーグループでは「海洋葬」「樹木葬」「天空葬」「月面葬」の四大葬送イノベーションを提唱しています。海は永遠であり、山は永遠であり、星は永遠であり、月は永遠です。すなわち、四大葬送イノベーションとは四大「永遠葬」でもあるのです。そんなことをお話しました。このインタビュー内容は、近日中にTNCニュースで流れる予定です。



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2017年2月27日 佐久間庸和

[人生の四季]隣人愛に乾杯!  

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28日、「サンデー毎日」2017年3月12日号が発売されました。
わたしは同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第70回目のタイトルは、「隣人愛に乾杯!」です。

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「サンデー毎日」2017年3月12日号



北九州の奥田知志さんが理事長を務めるNPO法人 「抱樸」が第1回賀川豊彦賞を受賞されました。「抱樸」は、元「北九州ホームレス支援機構」です。経済的困窮や孤立に苦しむ路上生活者や生活保護世帯の子どもたち、十分な福祉を受けられず犯罪を繰り返す知的障害者などへの支援活動を展開してきました。



奥田理事長はじめとするスタッフの奮闘ぶりがNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」などで紹介され、全国的に有名な組織です。奥田理事長はわたしと同年齢でもあり、これまでに何度も対談やシンポジウムなどでご一緒してきました。「無縁社会」を乗り越える同志であり、戦友だと思っています。そんな彼が「賀川豊彦」の名を冠した賞を受賞されたことが本当に嬉しいです。



賀川豊彦は、生涯にわたって社会的弱者の側に立ち、神戸のスラム街に住みつつ伝道と救貧活動を展開した社会運動家であり、作家です。 
「友愛、互助、平和」を国内外で説きながら、国内では生活協同組合運動や農業協同組合運動をはじめ、さまざまな社会改革運動の先駆者として活躍しました。世界最大の生協である「コープこうべ」や「JA共済」の創始者でもあり、ノーベル文学賞の候補に2回、平和賞の候補に3回もなっている。心から尊敬しています。



受賞パーティーの冒頭では、不肖わたしが登壇して挨拶しました。最初に、ソクラテス、孔子、ブッダ、イエスの「四大聖人」の話をしました。それから、「今の世の中を見たら、ソクラテスは反知性主義へと流れる世界を嘆くでしょう。孔子は孤独死をなくす隣人交流の運動を行うでしょう。ブッダは自死をなくすために、グリーフケアを行うでしょう。そしてイエス・キリストは、確実にホームレスの方々、被災者の方々、困窮者の方々を支援する活動を展開すると思います」と述べました。まさに、NPO法人 「抱樸」のみなさんは、現代における「隣人愛の実践者」です。素晴らしき受賞に乾杯!

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「サンデー毎日」2017年3月12日号の表紙



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2016年2月28日 佐久間庸和

[お知らせ]台湾へ!   

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3月になりました。ついこの前、正月が来たばかりだと思っていたのに!
今日から、台湾に行きます。サンレー創立50周年記念旅行の1班に参加するのです。
ちなみに、記念旅行は全部で3班まであり、わたしは2班にも参加します。
3班にも参加したかったのですが、業界の重要な会議が入って断念しました。

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福岡空港国際線の前で



日本を除けば、東アジアの中で、わたしの最も好きな国が台湾です。
台湾の英語名は「Formosa」ですが、これは「美しい島」という意味です。
台湾料理も旨いし、人々の人柄も良い。何よりも、「一番好きな国は日本」という大の親日国です。わたしは、ウエディングドレスの仕入れや東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会のミッションなどでこれまで何度も訪れていますが、行く度に好きになる国、それが台湾です。

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いよいよ台湾へ!
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空港ラウンジにて



もともと好きだった台湾への思いは、ここ数年さらに募っていました。
なぜなら、東日本大震災で、台湾からの義援金総額が「世界最高額」であったからです。日本が大震災で本当に困っているとき、周辺諸国は何をしたか。尖閣諸島や竹島という日本の領土を露骨に狙ってきました。まったく、隣国といっても油断のならない連中ばかりです。その中で、台湾のみが純粋な親愛の情を日本国民に届けてくれました。日本人は、台湾の人々が示してくれた「まごころ」を決して忘れてはなりません。

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それでは、行ってきます!



朝の8時に福岡空港国際線に集合し、10時15分発のキャセイパシフィック(CX)511便で台北へ向かいます。台北には12時に到着する予定です。
着後は、台北市内半日観光(総統府車窓、中正紀念堂、龍山寺、ショッピング)が予定されています。夜は、台北市内のアンバサダーホテルで待望の「サンレー50周年記念パーティー」が開かれます。今日は風邪気味なので、マスクをして行動するつもりです。機中では、村上春樹氏の『騎士団長殺し』を読むのが楽しみです。それでは、行ってきます!

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台湾へ持ってゆく本



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2017年3月1日 佐久間庸和


[旅の思い出]台湾1日目

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サンレー創立50周年記念旅行の1班で、台湾に来ました。
10時15分福岡発のキャセイパシフィック(CX)511便で台北へ向かいました。

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台北空港の入国審査場の前で
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マスク軍団?
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バスの中で
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バスの中で
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バスの中で
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植民地時代の建物
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龍山寺の前には仏具展がたくさん・・・



台北には12時に到着。台湾の首都はご存知のとおり、台北ですが人口は260万を超え、政治、経済、文化の中心地となっていますが、世界中から観光客が集まる一大観光都市でもあります。着後は、その台北市内半日観光へ・・・・・・。

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龍山寺の前で小倉紫雲閣のみなさんと
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石田&有田の同期コンビと
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本社の若手のみなさんと
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龍山寺の正門前で合掌
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松柏園のみなさんと
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松柏園のGALSと
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山下&井口の同期コンビと
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祐徳&青木の師弟コンビと



まずは、わたしたちは台湾の代表的寺院である「龍山寺」を訪れました。ブログ「龍山寺」で紹介したように、2013年4月3日にも、わたしはここを訪れています。あのときは、東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会のメンバーとしての訪問でした。
いま、日本では全国各地の神社仏閣が「パワースポット」として賑わっていますが、台湾を代表する「パワースポット」が台北市内にある龍山寺です。

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車窓から見た総統府
中正紀念堂にサンレーの旗が翻える!
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中正紀念堂を背に、北陸本部のみなさんと
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中正紀念堂を背に、全員で
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ささやかな記念撮影
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久々に再会した同期トリオ
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久々に再会した同期コンビと
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宮崎事業部のみなさんと
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松柏園のみなさんと(結婚式みたい!)


続いて、総統府をバスの車窓から眺め、中正紀念堂を訪れました。
「日光見ずして結構というなかれ」ではありませんが、中正紀念堂は台湾観光において必見のスポットといわれています。この中正紀念堂の「中正」とは、中華民国の初代総統である蒋介石の本名だそうで、台湾における偉人を顕彰して1980年に竣工した施設です。その圧倒的な威容は、蒋介石という人物が台湾における評価を物語っているようです。

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台北の街角で
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免税店の前で



それからショッピングをしてから、わたしたちはアンバサダーホテルに到着しました。
これから、同ホテルのバンケットで「サンレー創立50周年記念パーティー」が開かれます。
なお、それぞれの訪問地について詳しく知りたい方は、ブログ「龍山寺再訪」ブログ「中正紀念堂」をお読み下さい。



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2017年3月1日 佐久間庸和

[会社だより]50周年記念旅行祝賀会 in 台湾(1班) 

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サンレー創立50周年記念旅行の1班で、台湾に来ています。
1日の夜は、アンバサダーホテルのバンケットで「50周年記念旅行祝賀会」が盛大に開催。約200名の社員が参加しました。わたしは、この夜をずっと楽しみに待っていました。

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最初に佐久間会長が登壇しました
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挨拶する佐久間会長



パーティーの司会はサンレー北九州の総務部の國行昭年部長が務めました。19時に司会者より「開会の辞」があり、それからサンレーグループ佐久間進会長が挨拶をしました。まずは、「50周年を一緒に迎えることができて嬉しく思います」と述べました。それから、会長は「正月に各事業部を回ったときは、『これで大丈夫かな?』と思うこともありましたが、その後、各地の責任者たちとじっくり話してみて、『これなら第二創業期も行ける!』と思いました。次はぜひ、香港かシンガポールでもみんなで行きましょう!」と述べました。全国から集まった社員たちを前にして、佐久間会長はとても嬉しそうでした。

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続いて、わたしが登壇しました
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社長として挨拶しました



続いて、社長であるわたしが挨拶をしました。
わたしは、まずは「無事に50周年記念の台湾旅行にみなさんと一緒に来ることができました。感無量です。本当にありがとうございます」と述べました。
わが社が誕生した1966年はイギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日して、空前の大ブームを巻き起こしました。彼らの影響で日本には多くのグループサウンズが生まれ、若者たちの間では長髪が流行しました。 アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東が「文化大革命」を起こしました。

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「礼」の思想について語りました



文化大革命のとき、「批林批孔」運動が盛んになり、孔子の思想は徹底的に弾圧されました。世界から「礼」の思想が消えようとしていたのです。まさに、そのとき日本でサンレーが誕生したわけですが、台湾では「礼」の火が燃えさかっていました。明後日、台北の孔子廟を訪れる予定ですが、台湾には多くの孔子廟があります。
30周年には韓国に、40周年には中国を訪れました。
しかし、このたびの50周年には台湾に来れて本当に良かったです。

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台湾の素晴らしさを語りました



日本を除けば、東アジアの中で、わたしの最も好きな国が台湾です。
台湾の英語名は「Formosa」ですが、これは「美しい島」という意味です。
台湾料理も旨いし、人々の人柄も良い。何よりも、「一番好きな国は日本」という大の親日国です。わたしは、ウエディングドレスの仕入れや東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会のミッションなどでこれまで何度も訪れていますが、行く度に好きになる国、それが台湾です。

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テレサテンと社歌の話をしました



明日は、「テレサテン紀念墓園」を訪れます。
アジアの歌姫テレサテンは、日本でも大変な人気でした。特に1984年の「つぐない」、85年の「愛人」、86年の「時の流れに身をまかせ」は、なんと3年連続で日本有線大賞の大賞受賞曲となっています。こころに残る名曲の数々は、いまも多くの日本人によってカラオケで歌われていますね。そして、「つぐない」、「愛人」、「時の流れに身をまかせ」の三大名曲は、荒木とよひさ氏が作詞しました。なんと、この荒木氏、サンレーの第一社歌である「愛の輪」の作者でもあるのです! これは凄い! 佐久間会長に聞くと、「当時、電通に頼んで社歌を作った」そうです。一体いくらかかったんでしょうね?(笑) 

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美しき礼の島にて開きたるわれらの宴 美酒を交わさん(庸軒)



もともと好きだった台湾への思いは、ここ数年さらに募っていました。
なぜなら、東日本大震災で、台湾からの義援金総額が「世界最高額」であったからです。日本が大震災で本当に困っているとき、周辺諸国は何をしたか。尖閣諸島や竹島という日本の領土を露骨に狙ってきました。まったく、隣国といっても油断のならない連中ばかりです。その中で、台湾のみが純粋な親愛の情を日本国民に届けてくれました。日本人は、台湾の人々が示してくれた「まごころ」を決して忘れてはなりません。
まさに台湾は、その姿も人の心も美しい島なのです。
最後に、わたしは「今夜はこの美しき『礼の島』で大いに美酒に酔いましょう!」と述べました。そして、最後に次の道歌を披露して、檀上から降りました。


美しき礼の島にて開きたる  
        われらの宴 美酒を交わさん (庸軒)


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乾杯の音頭を取る高橋相談役
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カンパ〜イ!
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お疲れ様です。一杯どうぞ!
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祝賀会のようす
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祝賀会のようす
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佐久間会長のテーブルで記念撮影
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わたしのテーブルで記念撮影
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北陸のみなさんと
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大分のみなさんと
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宮崎のみなさんと
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沖縄のみなさんと
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北九州の2012年入社組のみなさんと



それから、サンレー沖縄の高橋幹之相談役が乾杯の音頭を取り、宴は盛大に始まりました。しばらくは、美味しい台湾料理と台湾ビールと紹興酒を楽しみながら、各地の事業部のみなさんと歓談しました。

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泰雅族のダンス
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参加型ダンス
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異様な熱気に包まれました
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みんなで奇声をあげました



そのうち、アトラクションタイムとなりました。
台湾の原住民である泰雅族(タイヤル族)による台湾民俗舞踊が披露されました。
見事なダンスショーに歌、それから参加型ダンスで大いに盛り上がりました。
最後は異様な熱気を放って、みんなで奇声をあげていました。

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北九州勢のパフォーマンス
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大分勢のパフォーマンス
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宮崎勢のパフォーマンス
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北陸勢のパフォーマンス
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沖縄勢のパフォーマンス
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最後は、みんなでカチャーシー!



続いては、芸能大会です。各事業部の余興ということで、北九州、大分、宮崎、北陸、沖縄のみなさんがエンターテイナーになって、楽しませてくれました。
こうして見ると、わが社には本当に芸達者が多いです。

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わたしが入場しました
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みんな、よく台湾まで来てくれたなあ!



最後は、社長であるわたしの番が来ました。何の芸もない「芸ノー人」のわたしは入場し、「ほんとは歌うつもりじゃなかったんだよ!」と言いながら、しぶしぶステージに上がりました。みなさんからのリクエストで、ブログ「創立50周年記念祝賀会」で紹介した昨年11月18日の祝宴と同じく、北島三郎の「まつり」を歌いました♪
日本から持参した黄金の「祭」の法被を身にまといました。

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イントロの口上で、つかみはOK牧場!
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野郎ども、用意はいいか?



イントロの部分で、「年がら年じゅう、お祭り騒ぎ。初宮祝に七五三、成人式に結婚式、長寿祝に葬儀を経て法事法要・・・人生は祭りの連続でございます。冠婚葬祭のサンレーが50周年を迎えたよ。さらに今日はみんなで台湾に来たとあっちゃ、こりゃ〜めでたいなあ〜。今日は祭りだ! 祭りだ!」と言うと、早くも会場が熱狂の坩堝と化しました。
よし、つかみはOK牧場! いっちょ、やってやるか!

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男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪
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歌いながら客席に降りました
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客席で熱唱しました♪
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今夜もハッスルしちまいました!
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再びステージへ・・・・・・
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まつりだ! まつりだ!
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意表を衝いて、再び下へ!
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こんなに盛り上がって大丈夫か?!
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これがサンレーの祭り〜だ〜よ〜♪
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フィニッシュ! 会長も大喜び!



わたしが「男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪」と歌い始めると、会場の熱気は最高潮!
1番の途中でステージを降りて客席に向かうと、握手攻めに遭いました。
最後の「これが日本の祭り〜だ〜よ〜♪」の歌詞を「これがサンレーの祭り〜だ〜よ〜♪」に替えて歌い上げると、興奮が最高潮に達しました。最後は割れんばかりの盛大な拍手が起こり、感激しました。今夜は、佐久間会長も大喜びでした。

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締めの挨拶をする松田取締役
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最後は「末広がりの五本締め」で・・・・・
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素晴らしい祝賀会でした!



最後は、松田哲男取締役が中締めの音頭を取りました。松田取締役はニコニコしながら、「みなさんのパフォーマンスは素晴らしかったです。そして、佐久間社長の『まつり』で全員の心が1つになりました。本当に、素晴らしい50周年記念パーティーとなりました。みなさん、これからも頑張りましょう!」と述べて、サンレー名物の「末広がりの五本締め」で宴を閉じました。
みなさん、今夜は楽しかったですね。これからも、よろしくお願いします!



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2017年3月1日 佐久間庸和

[旅の思い出]台湾2日目  

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サンレー創立50周年記念旅行の1班で、台湾に来ています。
昨夜は、ブログ「サンレー創立50周年記念旅行祝賀会in台湾(1班)」で紹介したパーティーが盛大に開催され、美酒に酔いました。2日目は、午前9時にホテルを出発しました。
なんと台湾に寒波が襲来して、気温が10度ぐらいで非常に寒かったです。

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朝食会場の案内板
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朝食会場のようす



約1時間半のあいだバスに揺られて最初に到着したのは、新北市にある金宝山墓園です。ここの「愛区」には、「テレサテン紀念墓園」があります。
台湾のみならず日本、中国、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、さらには北朝鮮などでも人気のあった「アジアの歌姫」の墓園です。

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テレサテンの墓標の前で



テレサテンは、日本でも大変な人気でした。特に1984年の「つぐない」、85年の「愛人」、86年の「時の流れに身をまかせ」は、なんと3年連続で日本有線大賞の大賞受賞曲となっています。こころに残る名曲の数々は、いまも多くの日本人によってカラオケで歌われていますね。わたしも大好きです。

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テレサテンの黄金銅像の前で



そして、「つぐない」、「愛人」、「時の流れに身をまかせ」の三大名曲は、荒木とよひさ氏が作詞しました。なんと、この荒木氏、サンレーの第一社歌である「愛の輪」の作者でもあるのです! これは凄い! 佐久間会長に聞くと、「当時、電通に頼んで社歌を作った」そうです。一体いくらかかったんでしょうね? 今では想像もつきません。

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港町にやってきました
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ランチでカンパイ!
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こちらもカンパイ!
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昼食会場のようす
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とっても美味しいです!



それから、わたしたちは港町に向かいました。
そこで海鮮料理店に入り、昼食を取りました。
昼間から飲むビールや紹興酒の味は格別です!
海鮮料理もとても美味しかったです。味噌汁を4杯もおかわりした人もいました。

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九份にて
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急な坂を上がりました
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独特の魅力がある街です



次に向かったのが、九份(きゅうふん、台湾読みでジョウフン)です。台北市から車で1時間ほどの場所ですが、連日多くの観光客が詰めかける人気のスポットです。
細い路地の階段に沿うように古い建物が軒を連ねる景色。
残念ながら日中の観光でしたが、ここの夜景が人気の秘密なのです。そう、アニメ映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋のモデルとなった「阿妹茶楼」がある場所ですね。

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阿妹茶楼の前で
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松柏園の師弟コンビと
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秘書の織田さんと
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イケメン若手社員たちと



なにぶん、訪れた時間では九份の幻想的な雰囲気を味わうことは叶いませんでしたが、ノスタルジックな街並みを楽しみました。ゴールドラッシュに沸き、寂びれ、そして映画を契機に人気観光地になる・・・映画の影響力に驚きつつも、永続的な発展をしていくには、何事も初期設定とアップデートが肝要であるということを感じさせられました。

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十份のようす
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線路の上で



それから、わたしたちは九份を後にして、十份へと向かいました。
この十份もノスタルジックな街で、どことなく昭和の匂いを感じさせる場所でした。
飲食店や工芸品店などが軒を連ねていますが、目立つのはランタン屋です。ランタンに「願い事」を書いて、空に飛ばす体験ができるということで、50周年を記念した旅行ということもあり、観光先としてチョイスされたようです。

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ランタンを持つ人びと
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さあ、天高く飛んで行け!



ランタン1つに4色まで色を付けることができますそうですが、これは色によって「願い事」を書き分けるのが流儀のため。ちなみに、赤色は健康運、黄色は金運、藍色は事業運、紫色は学業運、白色は明光運、橙色は愛情運、緑色は順調運、さくら色は幸福運、桃色は人気運だそうです。もちろん、単色と複数色でお値段は異なります。
わたしも4つの「願い事」を書いてランタンを天に放ちました。内容は、ヒ・ミ・ツ。

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お茶のレクチャーを受けました
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夕食会場は結婚式場でした
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夕食会場のようす
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ディナーでカンパイ!
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ディナーでカンパイ!
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松柏園の中田君とカンパイ!
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松柏園の井口支配人とカンパイ!



その後、土産物屋でお茶のレクチャーを受けたりしてから、夕食会場の結婚式場に向かいました。そこで全員で台湾料理の夕食を楽しみました。
全部で10品もありボリューム満点でしたが、美味しかったです。食事をしながら楽しそうに歓談するみなさんの顔を見ていると、とても幸せな気分になりました。

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結婚式場前のガラスの馬車と
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結婚式場前で松柏園のみなさんと



こうして、台湾2日目の夜は更けていきました。
なお、それぞれの訪問先について詳しく知りたい方は、ブログ「テレサテン紀念墓園」ブログ「九份 」ブログ「十份」をお読み下さい。



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2017年3月1日 佐久間庸和

[旅の思い出]台湾3日目   

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今日は、3月3日。日本では「雛祭り」ですね。
わたしは、サンレー創立50周年記念旅行の1班で、台湾に来ています。
最終日となる3日目は、午前8時半にホテルを出発しました。

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円山ホテルの前を通りました
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横から見た円山ホテル
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忠烈祠の前で
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一糸乱れぬ兵隊の行進



バスは、円山ホテルの前を通って「忠烈祠(ツォンリエツゥー)」を訪れました。ここは、国のために活躍した33万人の英霊が祀られている追悼施設です。
1945年の第二次世界対戦終戦後、植民地時代の日本の神道信仰の痕跡をなくすために名称が「護国神社」から「忠烈祠」に改められました。

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松柏園の行進
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本社の行進
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紫雲閣の行進(残念!)
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わたしも女子と行進しました
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忠烈祠の前で紫雲閣のみなさんと



忠烈祠で人気なのが「衛兵交代式」です。陸、空、海軍から選抜された兵士たちが大門と大殿を各2人で守護しており、1時間毎に交代しますが、なんでもイケメン兵士が多く人気の観光スポットになっているそうです。現在の忠烈祠は、1969年に故宮の大和殿を模して建設されたものです。わたしは、自然と日本の靖国神社のことを考えました。国のために尊い命を捧げた人々に敬意を示すのは、万国共通ではないでしょうか。

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故宮博物院の前で
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新館建設に向けて飛翔する松柏園(残念!)
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ガイドの土居さんと
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故宮博物院の入口で



故宮博物院は、中華民国において最大の国立博物館で、数多くの古代中国の美術品を所蔵しており、その多くが中国古代皇帝によって蒐集された名品揃いであることで有名です。
第二次世界大戦中、故宮博物院の所属品は、満州に駐留していた日本軍が華北地方に軍を派遣してきたため、蒋介石の国民政府(後の中華民国政府)は戦火や日本軍から守るべく、重要な所蔵品を南方へ搬出しています。

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孫文の銅像に学ぶ
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象牙球の前で
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翡玉白菜の前で
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仏像の前で




戦後、所蔵品は南京・北京に戻されたのですが、国共内戦が激化するにつれて中華民国政府の形勢が不利になったため、1948年の秋より中華民国政府は故宮博物院から第一級の所蔵品を精選して台湾に運び出されたそうです。
1957年3月には北溝の陳列室で一般公開を始めました。その後、中華民国政府は北溝の地が辺鄙であり、国内外の参観者を集めにくいとして、1965年8月台北の外双渓に台北新館を落成し同年11月12日に一般公開しました。

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ランチでカンパイ!
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ランチは飲茶でした
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アツアツの小龍包をいただく
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佐久間会長を囲んで
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昼食会のようす
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北陸のみなさんと
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チャーハンが美味しいです!
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もっと食べていいですか?
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うまいっス!!
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昼食会場の前で
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大分の美女たちと
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奥屋シェンパイと



それから、わたしたちは昼食会場へと向かいました。
この日のランチは、台湾名物の飲茶です。特に、アツアツの小龍包が絶品でした。
わがテーブルでは、信じられないような大量のチャーハンを平らげる若手社員や、狼のような目をしてビールを延々と飲み続ける社員もいて、驚きました。やはり円卓は楽しいですね!

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孔子廟にやってきました!
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礼を求めて
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佐久間会長と
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同志のみなさんと




それから、わたしたちは最終訪問地である「孔子廟」を訪れました。
古代中国の思想家であり、儒教の創始者である孔子を祀っている霊廟ですが、本国である中国はもとより、韓国、日本、ベトナム、マレーシアの各地にも建立されていますが、台湾にも複数の孔子廟が存在しているようで、今回は台北市内にある孔子廟に参拝しました。

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感無量です!



わたしは、これまで日本各地の孔子廟に参拝していますが、この50周年を記念した台湾旅行でも、どうしても訪れたかったのが孔子廟なのです。
建立は1879年、しかし、日本統治時代に病院へと変わり、1907年には取り壊され学校となりました。その後1929年に再建、大成殿が完成しました。翌年以降、門や明倫堂が建てられ、2008年の修復を経て現在の姿となっています。

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大成殿の前で



わたしは、人類史上で最も孔子を尊敬しています。
孔子ほど「社会の中で人間がどう幸せに生きるか」を追求した人はいません。
そんな想いや行動が認められ、2012年には第二回「孔子文化賞」を受賞する栄誉に浴しました。50周年というわが社とっての大きな節目に台北の孔子廟に参拝し、孔子が説いた「礼」の精神をしっかりと守っていくことを誓いました。

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大分の同志たちと



「孔子廟」を後にしたわたしたちは、最後のショッピングを楽しみました。
それから、空港へ向かい、15時50分頃に空港に到着しました。
17時55分発のキャセイパシフィック(CX)510便で帰国の途へ。
福岡空港に到着したのは、ちょうど21時でした。みなさん、お疲れ様でした!
なお、それぞれの訪問先について詳しく知りたい方は、ブログ「忠烈祠」ブログ「故宮博物院」、そして、ブログ「孔子廟」をお読み下さい。



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2017年3月3日 佐久間庸和

[こころの一冊]『宗教を物語でほどく』 

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台湾から帰国した翌日、「サンデー新聞」最新号が届きました。
同紙に連載中の「ハートフル・ブックス」の第107回が掲載されています。
わたしは、『宗教を物語でほどく』島薗進著(NHK出版新書)を紹介しました。

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「サンデー新聞」2017年3月4日号



わたしは冠婚葬祭の会社を経営していますが、葬儀後のご遺族の悲しみを軽くするお手伝いにも取り組んでいます。「グリーフケア」というのですが、もともとはカトリックから生まれた考え方です。日本におけるカトリックの殿堂といえば上智大学ですが、昨年、わたしは同大学で特別講義を行いました。上智大学グリーフケア研究所のお招きによるものでした。



本書の著者・島薗進氏は同研究所の所長であり、東京大学名誉教授で、死生学を専門とする宗教学者として有名です。本書には「アンデルセンから遠藤周作へ」というサブタイトルがついています。宗教性を宿した物語を素材に、「死」「弱さ」「悪」「苦難」という4つのキーワードから、現代人にとっての宗教心をやさしく説いています。



「あなたの宗教は何ですか」
そう聞かれると、多くの日本人は答えに困ります。特定の宗教に長期にわたって帰依したことがない著者は「宗教心はあるのです」とか「目に見えないものを尊ぶ気持ちはあります」と答えるとか。しかし、「目に見えないものを尊ぶ気持ち」や「宗教心」といったものが何なのか、つまり現代における人々の宗教心を考えるには、伝統的な宗教そのものを見ているだけでは物足りなく感じられます。



著者は「宗教は物語を好む」ことに注目することを提案し、こう述べます。
「神話や伝説は宗教と切り離して考えることはできない。聖典のなかにも多くの物語が含まれている。宗教の教えを多くの人びとに伝えるうえでは、こむずかしい教義ではなく、ストーリーに引き込まれ、共感しながら学ぶことのできる物語の方が親しみやすいからだ」



伝統的な宗教が伝えてきたものを尊びながら、柔軟に新たな世界観、人間観、死生観に沿った生き方を求めることも可能です。「そこで、物語が大きな力を発揮する」と著者は訴えます。たとえば、アンデルセン童話。キリスト教の説く「永遠のいのち」の源には「他者を愛する心」や「他者の悲しみを知る心」が感応する尊い何かがあります。アンデルセンは、キリスト教の教えの枠をあえて踏み出しつつ、「死を超える」リアリティを描き出しました。



わたしも、『涙は世界で一番小さな海』(三五館)、『死が怖くなくなる読書』(現代書林)で、アンデルセンの『人魚姫』と『マッチ売りの少女』を論じました。あらゆる人にとって最大の問題である「死」を説明するとき、医学や哲学や宗教の他に、物語という方法があるのです。






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2016年3月4日 佐久間庸和

[こころの一冊]『悲しんでいい』   

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第44回目は、「サンデー新聞」2011年10月7日号に掲載されました。
わたしは、『悲しんでいい』郄木慶子著(NHK出版新書)を紹介しました。

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「サンデー新聞」2011年10月7日号



「グリーフケア」という言葉をご存知でしょうか。「悲嘆からの回復」という意味で、愛する人を亡くした遺族の方々などが必要とされるものです。 著者は日本におけるグリーフケアの第一人者で、上智大学グリーフケア研究所の所長も務めました。



自ら阪神・淡路大震災で被災しながら、被災者たちの心のケアに取り組んできました。その後は、JR西日本の脱線事故の遺族の心のケアにも関わりました。今また、東日本大震災の被災者たちの心をケアする著者が、悲しみに寄り添う心がまえを説いたのが本書です。



さまざまな喪失体験から生じる「負」の感情が「グリーフ(悲嘆)」と呼ばれるわけですが、日本人はいま、かつて経験したことのないような深い悲嘆の苦しみを強いられています。
このたびの大震災と原発事故は、つまるところ「自然災害」と「人為災害」です。突然襲ってくる天災による喪失体験は、人から生きる希望を奪います。



事件や事故といった人災による喪失体験は、悲しみと加害者への激しい怒りをかきたてます。著者は、「天災のダメージと、人災の拡大は、それだけ複雑に私たちの心を傷つけ、日本中を失意の底に陥れたのです」と述べています。



本書で最も共感したのは、日本における葬儀の役割について述べた部分でした。クリスチャンである著者は、次のように述べています。
「日本では、仏式のお葬式が一般的です。私はクリスチャンですが、仏教の供養は悲嘆にある方の心を癒してくれる、先人の知恵だという気がします」



通夜にはじまり、初七日、四十九日法要、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌と続く供養のしきたりは、遺族の悲しみの心を癒すものでもあります。法要のたびに親戚が集まることは、「亡き人のことを忘れてはいません」「残された家族のことをみんなで心にかけています」という思いをご遺族に伝えるのです。



著者によれば、大切な人を失った方にとって、忘れてほしくないことは二つあります。それは、悲しみを負った自分自身の存在と、故人の存在です。亡き人への追悼の言葉は、そのまま遺族への癒しになるというのです。まったく同感です。



本書は、著者の実体験に裏づけされた実践的なグリーフケアの入門書です。あの阪神・淡路大震災が日本に「ボランティア」の時代を呼び込んだように、東日本大震災が「グリーフケア」を日本に根付かせることを願っています。

悲しんでいい―大災害とグリーフケア (NHK出版新書 355)

悲しんでいい―大災害とグリーフケア (NHK出版新書 355)






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2017年3月5日 佐久間庸和

[こころの一冊]『遺品 あなたを失った代わりに』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第45回目は、「サンデー新聞」2011年11月5日号に掲載されました。
わたしは、『遺品 あなたを失った代わりに』柳原三佳著(晶文社)を紹介しました。

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「サンデー新聞」2011年11月5日号



著者は、交通事故や司法問題を中心に執筆するジャーナリストです。
本書の帯には、「愛する人は逝ってしまったけれど、心の中には『宝物』が遺っている...。」と記され、カバーの見返しには、次のように書かれています。
「遺品―。それは、高価なものでも珍しいものでもないけれど、かけがえのない大切なもの。流れていた時間は止まってしまっても、あなたが遺してくれたものの思い出は、ずっとずっと生き続けています」



本書は、春夏秋冬の4つの章に分かれています。それぞれ次のような遺品にまつわるエピソードが紹介されています。
春―「餃子」「洗濯物」「吸殻」「マダムの腕時計」
夏―「納経帳」「金魚」「弁当箱」「パジャマ」「最北端からの手紙」
秋―「秋桜(コスモス)」「ランドセルの中のカード」「封筒」「口紅」「最後の写真」
冬―「エンゲージリング」「ベニヤ板の落書き」「アラーム」「観音像」



この中には、いわゆる遺品の既成概念を超えたものもあります。遺品とは、まさに「見えるいのち」と「見えないいのち」とをつなぐ物に他なりません。 そして、それは単なる「物」を超越した、愛する人を亡くした人にとっての「宝物」でした。



著者が本書をまとめているとき、奇しくも東日本大震災が起こりました。津波の被害に遭った方の中には、家そのものを流されてしまった方もいます。その中には、故人の思い出の品々がすべて一緒に流されてしまったという気の毒なケースもありました。つまり、故人の遺品が何もないわけです。瓦礫は、またの名を「思い出」とも言います。



残された人は、遺品によって、ありし日の愛する人の面影をしのび、その冥福を祈ります。
それが記念の品が何もないということであれば、残された人の記憶の中の故人の姿を似顔絵に描いたり、あの世の故人宛に手紙を書くのもよいでしょう。



また、故人が愛用していた洋服やアクセサリーと同じものを購入して身近に置いておくのもよいと思います。死者に心を通わせることは、記憶とイメージの問題であり、その品が実際に故人の遺品でなくとも、故人を思い出すよすがになればいいのではないでしょうか。
わたしは、飛行機の中で本書を読んで泣きました。そして、やさしい気持ちになれました。すべての「愛する人を亡くした人」へ本書をおすすめしたいと思います。

遺品: あなたを失った代わりに

遺品: あなたを失った代わりに






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2017年3月6日 佐久間庸和


[人生の四季]のこされた あなたへ

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明日からまた台湾に行きます。
サンレー創立50周年記念旅行の2班に参加するのです。
7日、「サンデー毎日」2017年3月19日号が発売されました。
わたしは同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第71回目のタイトルは、「のこされた あなたへ」です。

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「サンデー毎日」2017年3月19日号



今年も「3・11」がやってきます。2011年3月11日は、日本人にとって決して忘れることのできない日です。三陸沖の海底で起こった巨大な地震は、信じられないほどの高さの大津波を引き起こし、東北から関東にかけての太平洋岸の海沿いの街や村々に壊滅的な被害をもたらしました。そして、福島の第一原子力発電所の事故も引き起こしました。
未曾有の大災害は現在進行形で続いています。



大津波の発生直後、多くの遺体は発見されず、いまだに行方不明の方も少なくありません。火葬場も壊れて通常の葬儀をあげることができず、現地では土葬が行われました。海の近くにあった墓も津波の濁流に流されました。



葬儀ができない、遺体がない、墓がない、遺品がない、そして、気持ちのやり場がない・・・・・・まさに「ない、ない」尽くしの状況は、今回の災害のダメージがいかに甚大であり、辛うじて助かった被災者の方々の心にも大きなダメージが残されたことをくっきりと示していました。現地では毎日、「人間の尊厳」が問われました。亡くなられた犠牲者の尊厳と、生き残った被災者の尊厳がともに問われ続けたのです。「葬式は、要らない」などという妄言は、大津波とともに流れ去ってしまいました。



わたしは、東日本大震災で愛する人を亡くした人たちのことを考えました。わが社が取り組んできたグリーフケア活動をさらに推進させました。上級心理カウンセラーの資格を多くの社員が取得しました。わたし自身も、グリーフケアについての研究を重ねました。
愛する人を亡くして、生き残った方々は、これからどう生きるべきなのか?



そんなことを考えながら、わたしは『のこされた あなたへ』(佼成出版社)という本を書きました。もちろん、どのような言葉をおかけしたとしても、亡くなった方が生き返ることはありませんし、残された方の悲しみが完全に癒えることもありません。しかし、少しでもその悲しみが軽くなることを願って、わたしは時に涙を流しながら同書を書いたのです。



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「サンデー毎日」2017年3月19日号の表紙



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2017年3月7日 佐久間庸和

[お知らせ]再び台湾へ!

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8日から、再び台湾に行きます。
サンレー創立50周年記念旅行の2班に参加するのです。
ちなみに、記念旅行は全部で3班まであり、わたしは1班にも参加しました。
3班にも参加したかったのですが、業界の重要な会議が入って断念しました。

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福岡空港国際線の前で



日本を除けば、東アジアの中で、わたしの最も好きな国が台湾です。
台湾の英語名は「Formosa」ですが、これは「美しい島」という意味です。
台湾料理も旨いし、人々の人柄も良い。何よりも、「一番好きな国は日本」という大の親日国です。わたしは、ウエディングドレスの仕入れや東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会のミッションなどでこれまで何度も訪れていますが、行く度に好きになる国、それが台湾です。

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登乗を待つ人びと
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空港ラウンジにて



もともと好きだった台湾への思いは、ここ数年さらに募っていました。
なぜなら、東日本大震災で、台湾からの義援金総額が「世界最高額」であったからです。日本が大震災で本当に困っているとき、周辺諸国は何をしたか。尖閣諸島や竹島という日本の領土を露骨に狙ってきました。まったく、隣国といっても油断のならない連中ばかりです。その中で、台湾のみが純粋な親愛の情を日本国民に届けてくれました。
日本人は、台湾の人々が示してくれた「まごころ」を決して忘れてはなりません。

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52ゲートから再び台湾へ!
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この飛行機に乗りました



朝の8時に福岡空港国際線に集合し、10時15分発のキャセイパシフィック(CX)511便で台北へ向かいます。台北には12時に到着する予定しました。現地は雨で、気温は14度。
晴天続きだった1班に比べて、2班の人たちは気の毒ですね。

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台北空港にて
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アンバサダーホテルのロビー



わたしは、台北市内のアンバサダーホテルにチェックインしました。
先週と違って、ホテルのロビーはゴルフ色に染まっていました。
夜は、19時から「サンレー50周年記念旅行祝賀会」が開かれます。2班のみなさんは、「社長の台湾ブログがとても参考になりました」と言ってくれました。



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2017年3月8日 佐久間庸和

[会社だより]50周年記念旅行祝賀会 in 台湾(2班)

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8日、サンレー創立50周年記念旅行の2班で、再び台湾に来ました。
夜は、アンバサダーホテルのバンケットで「50周年記念旅行祝賀会」が盛大に開催。じつに200名以上の社員が参加しました。参加者全員、この夜をずっと楽しみに待っていました。

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記念祝賀会のようす
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冒頭で、わたしが挨拶しました



祝賀会の司会はサンレー北九州の総務部人事課の甲木忠行課長が務めました。19時に司会者より「開会の辞」があり、それから、社長であるわたしが挨拶をしました。
わたしは、まずは「無事に50周年記念の台湾旅行にみなさんと一緒に来ることができました。感無量です。本当にありがとうございます」と述べました。
わが社が誕生した1966年はイギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日して、空前の大ブームを巻き起こしました。彼らの影響で日本には多くのグループサウンズが生まれ、若者たちの間では長髪が流行しました。 アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東が「文化大革命」を起こしました。

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社長として挨拶しました
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「礼」の思想について語りました



文化大革命のとき、「批林批孔」運動が盛んになり、孔子の思想は徹底的に弾圧されました。世界から「礼」の思想が消えようとしていたのです。まさに、そのとき日本でサンレーが誕生したわけですが、台湾では「礼」の火が燃えさかっていました。明後日、台北の孔子廟を訪れる予定ですが、台湾には多くの孔子廟があります。
30周年には韓国に、40周年には中国を訪れました。
しかし、このたびの50周年には台湾に来れて本当に良かったです。

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台湾の素晴らしさを語りました



日本を除けば、東アジアの中で、わたしの最も好きな国が台湾です。
台湾の英語名は「Formosa」ですが、これは「美しい島」という意味です。
台湾料理も旨いし、人々の人柄も良い。何よりも、「一番好きな国は日本」という大の親日国です。わたしは、ウエディングドレスの仕入れや東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会のミッションなどでこれまで何度も訪れていますが、行く度に好きになる国、それが台湾です。

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テレサテンと社歌の話をしました
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熱心に聴く人びと



明日、みなさんは「テレサテン紀念墓園」を訪れますね。
アジアの歌姫テレサテンは、日本でも大変な人気でした。特に1984年の「つぐない」、85年の「愛人」、86年の「時の流れに身をまかせ」は、なんと3年連続で日本有線大賞の大賞受賞曲となっています。こころに残る名曲の数々は、いまも多くの日本人によってカラオケで歌われていますね。そして、「つぐない」、「愛人」、「時の流れに身をまかせ」の三大名曲は、荒木とよひさ氏が作詞しました。なんと、この荒木氏、サンレーの第一社歌である「愛の輪」の作者でもあるのです! これは凄い! 佐久間会長に聞くと、「当時、電通に頼んで社歌を作った」そうです。一体いくらかかったんでしょうね?(笑) 

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美しき礼の島にて開きたるわれらの宴 美酒を交わさん(庸軒)



もともと好きだった台湾への思いは、ここ数年さらに募っていました。
なぜなら、東日本大震災で、台湾からの義援金総額が「世界最高額」だったからです。
日本が大震災で本当に困っているとき、周辺諸国は何をしたか。尖閣諸島や竹島という日本の領土を露骨に狙ってきました。まったく、隣国といっても油断のならない連中ばかりです。その中で、台湾のみが純粋な親愛の情を日本国民に届けてくれました。日本人は、台湾の人々が示してくれた「まごころ」を決して忘れてはなりません。これこそ「礼」そのものです。
まさに台湾は、その姿も人の心も美しい島なのです。
最後に、わたしは「今夜はこの美しき『礼の島』で大いに美酒に酔いましょう!」と述べました。そして、最後に次の道歌を披露して、檀上から降りました。


美しき礼の島にて開きたる  
     われらの宴 美酒を交わさん(庸軒)


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乾杯の音頭を取る小久保取締役
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カンパ〜イ!
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祝賀会のようす
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祝賀会のようす
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わたしのテーブルで記念撮影
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北陸のみなさんと
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大分のみなさんと
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宮崎のみなさんと
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沖縄のみなさんと
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北九州(営業)のみなさんと
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北九州(冠婚)のみなさんと
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北九州(葬祭)のみなさんと
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社長、イッパイいかがですか?


それから、サンレー北陸の小久保達美取締役が乾杯の音頭を取りました。小久保取締役は「50周年の記念に、こんな大人数で台湾に来ることができて本当に感無量です。今どき、こんな会社がそこにあるでしょうか? 社長、ありがとうございました!」と述べ、わたしの胸は熱くなりました。そして、「カンパ〜イ!」の発声で宴は盛大に始まりました。しばらくは、美味しい台湾料理と台湾ビールと紹興酒を楽しみながら、各地の事業部のみなさんと歓談しました。やはり、一同に会すると壮観ですね。わたしは、みなさん全員と記念撮影をしました。

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泰雅族のダンス
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参加型ダンスは飛び入り歓迎!
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みんな、いいぞ!
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異様な熱気に包まれました



そのうち、アトラクションタイムとなりました。
台湾の原住民である泰雅族(タイヤル族)による台湾民俗舞踊が披露されました。
見事なダンスショーに歌、それから参加型ダンスで大いに盛り上がりました。
最後は異様な熱気を放って、みんなで奇声をあげていました。

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北九州勢の「錯覚ダンス」
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大分勢の「Ki・mi・ni・mu・chu」
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宮崎勢の「妖怪体操第一」
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北陸勢の「金沢YOSAKOI」
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沖縄勢の「オジー自慢のオリオンビール」
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最後は、みんなでカチャーシー!



続いては、芸能大会です。各事業部の余興ということで、各事業部のみなさんがエンターテイナーになって、楽しませてくれました。北九州は「錯覚ダンス」(曲は「恋人たちのクリスマス」)、大分はEXILEの「Ki・mi・ni・mu・chu」、宮崎は妖怪ウオッチの「妖怪体操第一」、北陸は「金沢YOSAKOI サンレー50周年台湾旅行バージョン」(曲は牛若丸三郎太「勇気のしるし」)、そして沖縄はBEGINの「オジー自慢のオリオンビール」で、最後は事業部が入り乱れてのカチャ―シー総踊りとなりました。こうして見ると、わが社には本当に芸達者が多いです。

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芸能大会の大トリの入場です
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2本の幟に続いて入場しました



最後は、社長であるわたしの番が来ました。何の芸もない「芸ノー人」のわたしは2本の幟に続いて入場し、「ほんとは歌うつもりじゃなかったんだよ!」と言いながら、しぶしぶステージに上がりました。みなさんからのリクエストで、ブログ「まつり」で紹介したサブちゃんの名曲を歌うことになりました♪

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ポロシャツ1枚でステージに上がりました
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QRコードにスマホをかざす人びと



わたしは紫色のジャケットを着て登場したのですが、ステージに上がる前に脱ぎました。その下から現れたのは、ブログ「『天下布礼日記』BLOGシャツ完成!」で紹介したオリジナル・ポロシャツです。このポロシャツの背面には「NO CEREMONY NO LIFE(儀式なくして人生なし!)」とプリントされています。この言葉、流行語にしたいですね。そして、「天下布礼日記」の文字とともにQRコード(二次元バーコード)がプリントされています。
QRコードにスマホをかざすと、即座にBLOGにジャンプします!
その場ですぐに「佐久間庸和の天下布礼日記」をご覧いただけます! この日も、北陸の西宏課長をはじめ、多くの人々が群がってスマホをかざしたことは言うまでもありません。

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やはりロングガウンと法被を着ることに・・・
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梅林課長が着せてくれました


でも、やはりポロシャツ1枚では寒かったです。そこで、わたしが「なんか、スース―するのう・・・」と言うと、遠くから「社長! これを着て下さい!」の声がしました。見ると、流通事業課の梅林研課長がいつものロングガウンと背中に「祭」の文字が入った黄金の法被を持っていました。わたしは、それを梅林課長に着せてもらいました。さあ、スタンバイはOK牧場!

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イントロの口上で、つかみはOK牧場!
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男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪



イントロの部分で、「年がら年じゅう、お祭り騒ぎ。初宮祝に七五三、成人式に結婚式、長寿祝に葬儀を経て法事法要・・・人生は祭りの連続でございます。冠婚葬祭のサンレーが50周年を迎えたよ。さらに今日はみんなで台湾に来たとあっちゃ、こりゃ〜めでたいなあ〜。今日は祭りだ! 祭りだ!」と言うと、早くも会場が熱狂の坩堝と化しました。
よし、つかみはOK牧場! いっちょ、やってやるか!
わたしが「男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪」と歌い始めると、会場の熱気は最高潮!

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歌いながら客席に降りました
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観客と一体となって歌いました♪
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再びポロシャツ1枚に!
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魂を込めて、ど熱唱しました♪
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こんなに盛り上がって大丈夫か?!



1番の途中でステージを降りて客席に向かうと、握手攻めに遭いました。
2番では法被とロングガウンを脱ぎ捨てて、再びポロシャツ姿になりました。
その途端、多くの人々が群がってきて、スマホをかざしたのは言うまでもありません。

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これがサンレーの祭り〜だ〜よ〜♪
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堂々のフィニッシュ! 俺たちがサンレーだ!! 



最後の「これが日本の祭り〜だ〜よ〜♪」の歌詞を「これがサンレーの祭り〜だ〜よ〜♪」に替えて歌い上げると、興奮が最高潮に達しました。最後は割れんばかりの盛大な拍手が起こり、感激しました。フィニッシュでは、わたしが「俺たちがサンレーだ!! 文句がある奴は、かかってこんかい!!」と雄叫びを上げると、涙を流して感動している社員もいました。一方で、JTBやホテルのスタッフは度胆を抜かれて呆然としていました。JTBの方いわく、「こんな凄い会社、日本中を探してもないですよ!」とのことです。まことに光栄であります。

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歌い終わって席に戻った後も・・・
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スマホをかざして下さいな!



歌い終わって、わたしが席に戻った後も、たくさんスマホをかざされました。
みなさん「、とても喜んでくれたようで、本当に良かったです。
翌朝、1班に参加した秘書の織田さんから以下のようなメールが届きました。
「ブログを拝見すると、1班の時以上にすごい盛り上がりだったのでは! みなさん生き生きとしたお顔で、楽しさが伝わってきます! QRコードがプリントされたポロシャツの演出も1班の時とは違う演出方法で驚きました! 1班、2班の方々を違う演出で楽しませようという社長のお考えに感動しました」

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締めの挨拶をする玉中取締役
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最後は「末広がりの五本締め」で・・・・・



最後は、玉中秀基取締役が中締めの音頭を取りました。玉中取締役は、「みなさんのパフォーマンスは素晴らしかったです。そして、佐久間社長の『まつり』で全員の心が1つになりました。本当に、素晴らしい50周年記念祝賀会となりました。みなさん、これからも力を合わせて頑張りましょう!」と述べて、サンレー名物の「末広がりの五本締め」で宴を閉じました。



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2017年2月8日 佐久間庸和

[私的なこと]王者の牛肉麺

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台湾に来ています。ブログ「50周年記念旅行祝賀会 in 台湾」で紹介したように、昨夜は美酒に酔いました。でも、風邪を引いてしまいました。とにかく台湾に寒波が来ていて寒いのと、ホテルの部屋は暖房が一切入らないからです。毛布もなくて、昨夜は震えながら寝ました。

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アンバサダーホテルの前で



2日目は観光組とは別行動を取りました。わたしは先週すでに観光を済ませていますので。主にアンバサダーホテルで打ち合わせをしたり、客室で書き物をしたりしました。
風邪で鼻水が止まらないので、ランチには温かいものが食べたくなりました。
それでJTBの松原さんに相談すると、「近くのリージェントホテルの牛肉麺が有名ですから、食べに行きませんか」と提案されました。わたしは、その話に乗りました。

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JTBの松原さんと



松原さんは大分県国東出身のナイスガイです。小学校の頃から野球少年で、ポジションはキャッチャーだったそうです。爽やかで、かなりのイケメンです。わたしが一緒のとき、日本人女性の2人組から「写真を撮ってくれませんか」などと声をかけられていました。その様子を見ながら、わたしは「彼は相当モテるに違いない・・・」と思いました。

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これが「王者の牛肉麺」だ!
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厚めの牛肉が絶品でした



リージェントホテルのレストランは、イタリアンと中華の両方に対応できる店でした。名物の牛肉麺は500元で、日本円では約2000円ですね。屋台などで食べる一般的な台湾の牛肉麺が約150元だそうですから、リージェントの牛肉麺がいかにスペシャルなのかがわかります。なんでも、牛肉麺のコンテストで毎年優勝しているとか。これは「王者の牛肉麺」なのです!
実物を見ると、ミートローフのような厚い牛肉が4枚も入っていました。

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麺は太めで、うどんに近い
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沖縄のソーキそばを連想しました




牛肉麺は日本でいえばチャーシューメンということになるのでしょうが、ラーメンのように細い麺ではなく、うどんに近い感じでした。そう、沖縄そばが一番似ているかもしれません。わたしは、台湾の牛肉麺を食べながら、沖縄のソーキそばを連想しました。

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リージェントホテルにて
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リージェントホテルのロビーで



リージェントホテルは、多くのお客さんで賑わっていました。
今から15年ぐらい前、わたしはブライダル関係の出張でよく台湾を訪れました。そのときの定宿がリージェントでした。当時は地下に巨大な免税店が入っていましたが、現在では移転しているそうです。昼食を終えると、わたしはアンバサダーホテルに戻って、また書き物を続けました。外はしとしと霧雨が降っています。観光組はきっと寒い思いをしていることでしょう。彼らとは今夜、夕食会場で合流します。



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2017年3月9日 佐久間庸和

[会社だより]最後の晩餐 in 台湾

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楽しい台湾旅行も明日で終わり。9日の夕食は、最後の晩餐でした。わたしはアンバサダーホテルからJTBの松原さんと一緒にタクシーで夕食会場の結婚式場「Att」に向かいました。雨が降っていてかなり寒いのですが、タクシーの中はクーラーが入っていました。ぶるぶる。

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夕食会場の前で
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カンパ〜イ!
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カンパ〜イ!
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カンパ〜イ!
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カンパ〜イ!
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カンパ〜イ!
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カンパ〜イ!
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いただきま〜す!
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夕食会のようす



台湾料理のコースは全部で12品もありボリューム満点でしたが、美味しかったです。台湾ビールも飲みましたが、今夜は寒いので熱々の紹興酒が五臓六腑に沁みました。台湾では紹興酒にショウガを刻んだものを入れるのが流行っているというので真似してみましたが、すごく飲みやすくて良かったです。

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紹興酒にショウガを入れました
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イッパイどうぞ。あ、熱い!



ショウガはもともと薬のようなもので身体に良いです。
特に、喉などには良い影響を与えるとされています。わたしは風邪を引いていて少し喉が痛かったので、ショウガ入りの紹興酒が有難かったです。
ただ紹興酒の瓶を高温度で温めているので、お酌するときに熱かったです。

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北陸の小久保取締役&西課長と
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大分のみなさんと
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沖縄のみなさんと
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宮崎のみなさんと
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北陸のみなさんと
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北陸営業のみなさんと
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北九州営業のみなさんと
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北九州営業のみなさんと
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紫雲閣のみなさんと
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紫雲閣のみなさんと
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大分冠婚のみなさんと
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田川冠婚のみなさんと
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北九州冠婚のみなさんと



夕食会場では、多くの社員のみなさんと紀念撮影しました。
みなさん、各地からよく参加してくれました。
務めていろんな人に声をかけましたが、みんな喜んでくれます。わたしも、みなさんの笑顔を見ると、とても癒されます。そして、幸せな気分になれます。そう、社長にとっての一番の幸福は、多くの社員の笑顔に触れるときです。

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明日で入社40周年を迎える倉さんと
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倉さんと固い握手を交わしました



中でも印象的だったのが、北陸アフロディーテの倉さんという女性です。
倉さんは、明日でサンレー入社からちょうど40周年を迎えるそうです。30周年の韓国旅行、40周年の中国旅行にも参加し、今また50週年の台湾旅行に参加された倉さんに対して、わたしは心から「おめでとうございます」そして「ありがとうございます」と言いました。

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この山盛りのチャーハンを見よ!
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なんと、完食しました!



それにしても料理のボリュームはすごかったです。
特に、チャーハンの量がハンパではありませんでした。
1班のときは、本社人事課の堀川君という大食漢(彼はチャーハンなら無限に食べられるそうです)がいたのですが、今回は無理だろうとあきらめていたところ、川俣&黒木という松柏園の女子2人が頑張ってくれて、なんと完食しました。それもチャーハンだけでなく、全品の完食です。みなさんもよくご存知でしょうが、中華料理というのは必ず残してしまうような量を出されます。完食するというのは想定外なわけです。今夜も、料理が美味しかったとはいえ、他のテーブルではチャーハンをはじめ、けっこう皿に残っていました。それを女子2人を交えたわがテーブルが食べきったというのは快挙です。もちろん、ビールや紹興酒も大量に飲みました。わたしの左横に座っていた川俣さんが「わたしはお酒が大好きなのですが、こんなに紹興酒を飲んだのは生まれて初めてです!」と言っていました。わたしは「この食欲とパワーがあれば、松柏園の新館も成功するに違いない」と思いました。

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ガイドの陳さんと梅林課長
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車窓から見る夜景が綺麗でした
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夜景に見とれる人びと


夕食を終えると、わたしはバスに乗ってホテルまで帰りました。
1号車に乗ったのですが、1班のときにお世話になった現地ガイドの陳開運さんが同乗していました。陳さんは「陳と申します」、「人生楽しく」、「このマンションは金持ちの住み家。陳さんは貧乏よ」、「若い人は頑張って」、「陳さん、もうすぐ80歳。ウソだけど」、「面白くなくて、ごめんね」などの先週とまったく変わらないセリフを口にしていました。本社流通課の梅林課長だけが陳さんのギャグに反応して受けていました。2人の感性は似ているのかもしれません。
車窓から見えた101ビル周辺の夜景が綺麗でした。



食事をしながら楽しそうに歓談するみなさんの顔を見ていると、とても幸せな気分になりました。



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2017年3月9日 佐久間庸和

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