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Channel: 佐久間庸和の天下布礼日記
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[こころの一冊]『良寛さんの愛語』  

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連載100回を記念して、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第8回目は、「サンデー新聞」2008年11月11日号に掲載されました。
わたしは、『良寛さんの愛語』自由訳 新井満著(考古堂書店)を紹介しました。

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サンデー新聞」2008年11月11日号



「千の風になって」で一大ブームを起こした新井満氏の次のキーワードは「愛語」でした。
愛語とは何か。それは、日本の仏教が生んだ言葉です。曹洞宗の開祖である道元が著した『正法眼蔵』の中に『愛語』は登場します。道元が愛語の重要性を説いてから500年後、若き良寛が『正法眼蔵』を読んで感動しました。そして、自らも愛語を心がける人生を送ります。最晩年に、ふと筆を取った良寛は『愛語』の全文を書き写しました。この書を現代に甦らせたのが、この『良寛さんの愛語』なのです。



良寛は、人々を苦しみから救い幸せにしたいと考えました。そして、さまざまな愛語を大切にしました。たとえば、「お変わりございませんか」。これも立派な愛語です。身体の具合はどうなのか、何か困っていることはないか、何か悩んでいることはないか、などなど、相手のことを気づかっているのです。別れ際には、「ごきげんよう」とか「どうかお大事に・・・」という愛語をかけます。または、「お気をつけて」とか「どうかお達者で・・・」というのも愛語です。  



老人には「いかがですか・・・」という愛語をかけるとよいそうです。老いた人というのは孤独なものであり、一言もしゃべらないうちに一日が終わることもあるのです。
しかし、こちらが「いかがですか・・・」という言葉をかければ、相手は何らかの言葉を返してきます。そこから、言葉の交流がはじまり、心の交流が生まれるというのです。すなわち、はなれていた心と心の間に一本の橋がかかるわけですね。



さて、愛語はどこから生まれてくるのでしょうか。それは、「愛心」から生まれてくるといいます。では、愛心とはどこから生まれてくるのか。それは「慈心」から生まれてくるのです。そして、慈心とは「いのちをいつくしむ心」にほかなりません。
愛語とは人間関係を良くする魔法かもしれません。本書を読んで、ぜひ、わたしたちも日々の生活の中で愛語を使いたいものです。

良寛さんの愛語

良寛さんの愛語



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年8月29日 佐久間庸和


[人生の四季]五輪は世界最大の「まつり」

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29日の北九州は、台風の影響で涼しかったです。
「サンデー毎日」2016年9月11日号が出ました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
じつは来月末で連載開始からちょうど1年となり、終了の予定でした。
しかし、非常に好評とのことで連載継続が決定しました。ありがたいことです。
これからも、日本人が幸せになる「こころ」と「かたち」について書いていきます。
第45回目のタイトルは「五輪は世界最大の『まつり』」です。

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「サンデー毎日」9月11日号



たくさんの感動を残し、リオ五輪が閉幕しました。史上最多の205カ国・地域が参加し、個人資格での出場も含め1万1000人を超える選手が17日間の熱戦を繰り広げました。個人的には男子柔道の全階級メダル獲得、女子バドミントンで金メダルに輝いたタカマツ・ペアの嬉し涙、女子レスリングで銀メダルの吉田沙保里選手の悔し涙が強く心に残りました。



オリンピックは平和の祭典であり、地球規模の祝祭です。
数々のスポーツ競技はもちろん、華々しい開会式と閉会式は言語や宗教の違いを超え、人類すべてにとっての祭りであることを実感させるセレモニーです。



オリンピックが人類の幸福のために、どれほどの寄与をしたかを数字で示すことはできません。ノーベル平和賞受賞者であり、第7回アントワープ大会の陸上銀メダリストでもあるイギリスのフィリップ・ノエル=ベーカーは、オリンピックを「核時代における国際理解のための最善のメディア」であると述べています。



古代ギリシャで生まれたオリンピア祭典は民族統合のメディアとして、利害の反する各ポリスの団結を導きました。現代のオリンピックは世界の諸民族に共通する平和の願いを集約し、共存の可能性を実証しながら発展を続けています。



2020年の東京五輪では、わたしは小笠原家茶道古流による「国際大茶会」の開催を計画しています。古流とは豊前小倉藩に伝わる茶道の流派です。茶道は日本文化の粋であり、茶会ほど平和な「おもてなし」はありません。ぜひ、東京五輪のプレ・イベントとして、国家や民族や宗教を超越した茶会を成功させたいです。



リオ五輪の閉会式では、小池百合子・東京都知事が五輪旗を引き継いだ後、日本大会をPRする映像が上映され、マリオに扮した安倍首相が登場して場を盛り上げました。4年後の東京五輪の開会式では、ぜひ北島三郎さんに「まつり」を歌ってほしいと思います。なぜなら、オリンピックは世界最大の「まつり」だからです。

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「サンデー毎日」9月11日号の表紙



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2016年8月30日 佐久間庸和

[会社だより]八幡紫雲閣起工式

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8月31日水曜日は大安です。この日の10時から、北九州市八幡東区上本町一丁目10番41号で「八幡紫雲閣」の新築工事起工式が行われました。ブログ「ハートフル・プロジェクト」で紹介したように、この地区は日本でも有数の高齢化地区として知られています。

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新築工事起工式のようす
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一同礼!
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本日の神饌
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本日の式次第
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新築工事起工式のようす
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一同、低頭しました



この日は、地元を代表する神社である高見神社の波多野光隆禰宜をお招きしました。
起工式の中心は、いわゆる地鎮祭です。地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。起工式では「地鎮之儀」が行われます。

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佐久間会長による「刈初の儀」のようす
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わたしは「鍬入之儀」をしました
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今瀬社長による「杭打の儀」のようす



今日は、サンレーグループの佐久間進会長が「刈初の儀」、社長であるわたしが「鍬入之儀」、施行を担当した株式会社松尾組の今瀬豊二社長が「杭打の儀」を行いました。

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最初に玉串奉奠する佐久間会長
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続いて、わたしが玉串奉奠しました
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橋本常務の玉串奉奠しました
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関係者も二礼二拍手一礼しました



その後、玉串奉奠では、最初に佐久間会長が行いました。続いて、わたしが二礼二拍手一礼し、松尾ホールディングスの松尾智章社長、サンレーの橋本洋介常務、同じくサンレー 紫雲閣事業部の祐徳秀信執行役員が玉串奉奠しました。

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シースルー・テント&新型送風機で快適でした
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波多野禰宜による乾杯の音頭



真夏の屋外での起工式でしたが、テントの中は涼しかったです。
風通しの良いシースルーのテントだったからです。
また、見たこともないような新型の送風機が置かれていました。
ブログ「豊崎紫雲閣起工式」で紹介した沖縄での神事をはじめ、真夏の起工式はいつもサウナのようですが、今日は快適でした。技術の進歩はありがたいです!
その後、波多野禰宜の乾杯発声で神酒拝戴しました。



紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。

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施主挨拶をしました
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儀式についてお話しました


みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。
わたしは、「やはり儀式というものは人間の魂を活性化させてくれます。
冠婚葬祭がなかったら、人類はとうの昔に滅亡していたのではないかと思うのです。
わが社の社名である「サンレー」には「産霊(むすび)」という意味があります。神道の言葉ですが、新郎新婦という二つの「いのち」の結びつきによって、子どもという新しい「いのち」を産むということですね。「むすび」によって生まれるものこそ、「むすこ」であり、「むすめ」です。結婚式の存在によって、人類は綿々と続いてきたと言ってよいでしょう。
最期のセレモニーである葬儀においても、故人の御魂をお送りさせていただくことはもちろんですが、残された人々の魂にエネルギーを与えてくれると思います。ネアンデルタール人が7万年も前から花の上に死者を置いて埋葬をしていたことがわかっています。配偶者や子供、家族が死ねば人の心にポッカリ穴が開き、きっと自殺の連鎖が起きたでしょう。葬儀という営みをやめれば、人が人でなくなります。葬儀というカタチは人類の滅亡を防ぐ知恵なのです。

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紫雲閣をコミュニティ・センターにしたい!
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安全第一でお願いします!



さらに、わたしは次のようにも言いました。
この地区には坂道が多いのですが、多くの高齢者が住んでおられ、日々の買い物やゴミ出しにも苦労をしておられます。もともと、ここには旧・八幡紫雲閣が営業していましたが、新しくリニューアル・オープンすることになり、それにあわせて各種の高齢者支援の機能を高めていきたいと考えています。わが社は、紫雲閣を単なるセレモニーホールではなく、地域のコミュニティセンターにしたいのです。「葬儀を行う施設」ではなく、「葬儀も行う施設」にしたいのです。いわば、紫雲閣の寺院化とでも言いましょうか? 今日は、設計士の先生から再開発の計画についてお聴きしました。まさに日本全国の高齢者を救う可能性を持ったビッグ・プロジェクトです。記念すべき創立50周年の年、この場所で、わが社は新しい挑戦をするのです。
最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします」と述べました。
八幡紫雲閣は、2017年5月31日に完成予定です。

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橋本常務を佐久間会長と囲んで・・・
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谷口恵吾支配人と
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八幡紫雲閣のイメージパース(国道側)
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八幡紫雲閣のイメージパース(正面側)



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2016年8月31日 佐久間庸和

[会社だより]50周年新体制発足!

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今日から9月です。月日の流れは本当に速いですね。
この日の朝、サンレー本社で総合朝礼が行われました。
ラジオ体操、社歌斉唱に続いて、社長訓示の時間となりました。
わたしは、「あと78日、いよいよ50周年の日が近づいてきました」と述べました。

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総合朝礼のようす



わたしは、先日、宗教学者の島田裕巳氏と対談したことを話しました。
島田氏は、葬式無用論の代表的論者として有名ですが、わたしは葬式必要論者の代表のようにみられることが多いです。そんな二人が共著を出すということに驚く人も多いようです。しかし、意見が違うからといって、いがみ合う必要などまったくありません。意見の違う相手を人間として尊重した上で、どうすれば現代の日本における「葬儀」をもっと良くできるかを考え、そのアップデートの方法について議論することが大切だと思っています。

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島田氏との対談について話しました



東京の六本木ヒルズで行われた対談では、葬儀をめぐるさまざまなテーマについて、島田氏とわたしは数時間にわたって縦横無尽に語り合いました。島田氏とは意見の一致も多々あり、まことに有意義な時間を過ごすことができました。弁証法のごとく、「正」と「反」がぶつかって「合」が生まれたような気がします。それも非常に密度の濃いハイレベルな「合」です。
最近、原発や安保の問題にしろ、意見の違う者同士が対話しても相手の話を聞かずに一方的に自説を押し付けるだけのケースが目立ちます。ひどい場合は、相手に話をさせないように言論封殺するケースもあります。そんな大人たちの姿を子どもたちが見たら、どう思うでしょうか。間違いなく、彼らの未来に悪影響しか与えないはずです。わたしたちは、お互いに相手の話をきちんと静聴し、自分の考えもしっかりと述べました。当事者のわたしが言うのも何ですが、理想的な議論が実現したのではないかと思います。

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持論が間違っていないことを再確認しました



けっして馴れ合いではなく、ときには火花を散らしながら、ある目的地に向かっていく。今後の日本人の葬送儀礼について、じつに意義深い対談となったように思います。
島田氏から「もちろん、葬式は必要ですよ」「結婚式はもっと必要ですよ」との言葉も聞くことができて、大満足です。対談を終えて、わたしは「葬儀は人類の存在基盤である」という持論が間違っていないことを再確認しました。

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考への違ふ者とて礼示し対話したれば光見えたり



わたしを島田氏に紹介して下さった宗教哲学者の鎌田東二先生は「ムーンサルトレター」第135信で、「対極的な異論のある人と心置きなく論議し尽くせるなんて、『自由民主主義』の極意・極地・極道ですよ。すばらしい! お二人に心から敬意を表します」と書いて下さいました。最後に、わたしは「みなさんも考えの違う人を毛嫌いせずに、語り合ってみて下さい。きっと新しい発見があるのではないでしょうか」と述べ、最後に以下の道歌を披露しました。



考への違ふ者とて礼示し
       対話したれば光見えたり(庸軒)




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東常務に辞令を交付する
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よろしくお願いします!
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東常務と記念撮影
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挨拶する東常務



社長訓示の後は、総務部の國行部長より人事発令が行われました。
この日から常務取締役 北九州本部長[兼]大分事業部担当[兼]グループ紫雲閣推進本部長となる東孝則常務に辞令を交付しました。その他、小久保達美(取締役北陸本部長[兼]マリエールオークパイン金沢総支配人)、祐徳秀徳(取締役 紫雲閣事業部部長[兼]大分事業部担当)、玉中秀基(取締役 営業推進部部長)といった役員人事が発表されました。東常務からは、「1+1は2になるのが当たり前ですが、より良いコミュニケーションで1+1が3の成果が上がるよう今後も頑張っていきたいと思います」との力強い挨拶がありました。

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祐徳取締役
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玉中取締役
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石田執行役員
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山下執行役員
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槇部長
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久保田部長



さらに北九州本部では石田恭一(執行役員 企画開発部部長)、山下格(執行役員 冠婚事業部部長[兼]松柏園ホテル総支配人[兼]グループ冠婚推進本部長)、槇浩治(経営管理部部長)、久保田薫(財務部部長[兼]大分事業部経理指導担当)、北陸本部では岸克行(営業推進部部長[兼]MSセンター部長)、沖縄では黒木昭一(沖縄事業部長[兼]紫雲閣事業部部長)、宮崎事業部では尾崎文俊(執行役員 宮崎事業部長[兼]冠婚事業部部長)という大幅な人事発令が行われました。はっきり言って、わたしが社長に就任した2001年10月1日以来の大規模な体制改革です。いわば「50周年新体制」とでも呼ぶべきでしょうか。
この50周年新体制で、サンレーグループはさらに飛躍発展いたします!



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2016年9月1日 佐久間庸和

[お知らせ]金沢ブライダルイベント

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2日の朝、福岡空港から小松空港へ向かいます。
3日の朝、サンレー北陸の総合朝礼で社長訓示を行います。
マリエールオークパイン金沢からのお知らせです。
9月のブライダルイベント情報を一挙に公開いたします。日頃のご愛顧に感謝を込めて、マリエールウェディングのすべてがわかる楽しすぎるイベントです!

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マリエールオークパイン金沢
9月ブライダルイベント情報
●50周年感謝フェア
 〜サンレー50周年記念!月に一度のBIGフェア!!〜
 ※限定10組(要予約・無料)
【開催日】9月11日(日)
【時 間】9:30〜19:00
【内 容】婚礼料理試食&演出体験【2部制】(11:00〜、15:00〜)
     衣裳試着体験(16:00〜17:30) 
     演出体験



●新作衣裳発表!ドレス試着体験&試食会 〜月イチ限定
 ※限定10組(要予約・無料)
【開催日】9月18日(日)
【時 間】9:00〜19:00
【内 容】花嫁衣裳試着(10:00〜、12:00〜、14:00〜、16:00〜)
     婚礼料理試食・演出体験(11:00〜、15:00〜)
     各種相談



●料理試食&相談会 〜大人気☆無料試食付(要予約・無料)
【開催日】9月3日(土)・4日(日)
【時 間】9:30〜19:00
【内 容】料理試食(11:00〜、15:00〜)※限定5組
     会場見学、演出体験



●スイーツ試食&会場見学会 〜人気スイーツを試食!(要予約・無料)
【開催日】9月22日(木祝)・25日(日)
【時 間】9:30〜19:00
【内 容】スペシャルスイーツ付き
     衣裳試着(日時限定)等



●披露宴直前お下見フェア 〜先輩カップルを参考に!(要予約・無料)
【開催日】9月10日(土)・24日(土)
【時 間】9:30〜19:00



●ダンドリ相談会 〜ご両親との来館もおすすめ!(要予約・無料)
【開催日】9月17日(土)・19日(月祝)
【時 間】9:30〜19:00



●平日限定相談会 〜特典×選べる試食付!(要予約・無料)
【開催日】毎週月曜〜金曜日
【時 間】10:00〜19:00
【内 容】料理試食(前日12:00までのご予約)
     デザート試食(前日12:00までのご予約)
     館内見学、各種相談



◆50周年記念プラン
サンレーグループ創業50周年記念の、お得すぎる記念プラン♪
40名様 80万円(税込)
【プラン内容】
◎挙式料 ◎婚礼料理(11,000円分) ◎フリードリンク ◎招待状 ◎席次表
◎ケーキカット ◎生ケーキ ◎卓上花(メイン&ゲスト) ◎美容着付
◎ドライアイス演出 ◎シャボン演出 ◎披露宴会場費 ◎音響オペレーター
◎写真1ポーズ(2枚組) ◎テーブルコーデイネート ◎親族控室・美容着付室
◎司会者 ◎引出物 ◎介添料 ◎カラオケ



◆さらに!早期予約で賢くウェディング♪
2017年挙式カップル限定!早期予約で最大110万円OFF
 ※2017年12月挙式をご予約の場合(早期予約割引98万円+1ヶ月割引12万円=110万円OFF)の割引価格です。
 さらに!1・2月挙式のカップルには特典あり!!
 ※適用条件があります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。

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わたしたちがご案内いたします!



≪ご予約・お問い合わせ≫
マリエールオークパイン金沢
石川県金沢市北安江3−1−44
TEL:076−223−3000
ホームページはこちらから
http://marier-oakpine.com



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2016年9月2日 佐久間庸和

[お知らせ]小型機で北陸へ!

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2日、福岡空港に向かいました。北陸出張のために12時40分発の小松行きANA3186便に乗る予定でしたが、到着便の遅れにより55分発に変更されました。隣りのゲートは石垣島行きだったので、行き先を変更したいとも思いましたが、よく見ると石垣島は雨でした。(苦笑)

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福岡空港の待合室にて
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出発時間が遅れました
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この飛行機に乗りました



飛行機はいつもながらに小型機でしたが、登場しても管制塔から離陸OKの指示がなかなか出ず、最終的には13時30分の出発と、大幅遅れになりました。
機内は狭かったですが、窓から外の景色がよく見えました。

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機内のようす
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機内から見た空
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機内から見た小松の風景



小松空港に到着したのは、14時30分でした。そのまま迎えの車に乗り、富山市へ。
今夜は有名な祭りである「おわら風の盆」を視察するのです。明日は朝から サンレー 北陸の総合朝礼で社長訓示を行います。

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小松空港に到着しました



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2016年9月2日 佐久間庸和

[こころの一冊]『幸せになる勇気』

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「サンデー新聞」に連載中の「ハートフル・ブックス」第101回で、『幸せになる勇気』岸見一郎・古賀史健著(ダイヤモンド社)を紹介しました。哲人と青年の対話篇形式でアドラー心理学を紹介し、100万部以上を売り上げた前作『嫌われる勇気』の続編です。

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本当は2013年に刊行された『嫌われる勇気』を紹介したかったのですが、機を逸してしまいました。その代りに、今年になって刊行された本書を紹介したいと思います。著者の岸見氏は日本におけるアドラー心理学の第一人者であり、一方の古賀氏はインタビュー原稿を得意とするライターです。



わが国で心理学というとフロイトとユングが有名ですが、世界的にはアドラーを加えて三大巨頭とされています。しかし、アドラー心理学は、堅苦しい学問ではありません。あくまでも人間理解の真理、また到達点として受け入れられています。世界的ベストセラーとして知られるデール・カーネギーの『人を動かす』や『道は開ける』、あるいはスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』にはアドラーの思想が色濃く反映されています。



フロイトはトラウマ(心に負った傷)を重要視しましたが、アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。過去の出来事が現在の不幸を引き起こしていると考えるのではなく、人は経験の中から目的にかなうものを見つけ出すというのです。「原因」ではなく「目的」に注目するのがアドラー心理学なのです。



「すべての悩みは人間関係の悩みである」「人はいま、この瞬間から幸せになることができる」「愛される人生ではなく、愛する人生を選べ」「ほんとうに試されるのは、歩み続けることの勇気だ」といった数々のアドラーの言葉が読者に勇気を与えてくれます。



本書の最後では、「あたらしい時代をつくる友人たちへ」として、哲人が青年に対して、「覚えておいてください。われわれに与えられた時間は、有限なものです。そして時間が有限である以上、すべての対人関係は『別れ』を前提に成り立っています。ニヒリズムの言葉ではなく、現実としてわれわれは、別れるために出会うのです」と語ります。



「ええ、たしかに」と言う青年に対し、哲人は「だとすれば、われわれにできることはひとつでしょう。すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら『最良の別れ』に向けた不断の努力を傾ける。それだけです」と述べます。
わたしは、これを読んで大きな感動を覚えました。そして、最期のセレモニーである葬儀こそは「別れ」を目に見える形にしたものであることに気づきました。すべての人は、愛する人の葬儀を「最良の別れ」の形とすべきでしょう。



なお、連載100回を記念して、以下のイベントが開催されています。
サンデー新聞ハートフル・ブックス」書籍展示販売会
&「一条真也」記念講演会


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●書籍展示販売会
【期間】2016年9月1日(木)〜30日(金)
【場所】ブックセンタークエスト小倉本店
     北九州市小倉北区馬借1−4−7
     TEL093−522−3912
【内容】「ハートフル・ブックス」で紹介した書籍内容のパネル展示及び書籍販売
ハートフル・ブックス」連載100号を記念して、これまでご紹介した書籍を
一同に紹介並びに販売します。みなさまの「こころの1冊」をお探しください。
(※販売の取り扱いが可能な書籍に限りますことをご了承ください)



●「一条真也記念講演会」
【日時】2016年9月17日(土)
     受 付 14:00〜
     講演会 14:30〜16:00
【場所】TKP小倉シティセンターブックセンタークエスト小倉本店隣)
     北九州市小倉北区馬借1−3−9
     TEL093−522−3080
【内容】テーマ「読書の楽しみ」
     ハートフル作家で読書の達人、一条真也による「読書」講演会。
     「読書の楽しみ方」「面白く読める本」などについて語っていただきます。
【料金】参加費無料
【講演会応募方法】
(1)イベント名(2)郵便番号(3)住所
(4)氏名(5)年齢(6)電話番号を明記の上、
ハガキ、WEBフォームにてご応募ください。
宛先:〒800−0251 北九州市小倉南区葛原5−3−3
サンデー新聞一条真也講演会」係
WEBで参加を希望される方はこちらをクリックして下さい
※厳正なる抽選の結果、80名様にご案内をお送りさせていただきます。
※当選は発送をもってかえさせていただきます。
応募締切日 8月25日(木)



主催:毎日メディアサービス サンデー新聞事業部
協力:ブックセンタークエスト小倉本店、株式会社サンレー
<お問い合わせ>
毎日メディアサービス サンデー新聞事業部
TEL093−473−2180(平日10:00〜17:00)




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2016年9月3日 佐久間庸和

[会社だより]北陸総合朝礼

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北陸に来ています。ブログ「おわら風の盆」に書いたように、2日は富山に寄りました。
3日の朝、マリエールオークパイン金沢サンレー北陸の総合朝礼を行いました。
さまざまな部署から、じつに総勢200名近くが参集しました。

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入場のようす
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社歌斉唱のようす
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社歌斉唱のようす
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S2M宣言」の唱和



まず、総務課の橋谷幸男課長による「開会の辞」で総合朝礼がスタート。
続いて、全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌を斉唱しました。それから営業推進部第一ブロックの上川陵介ブロック長によって「経営理念」および「S2M宣言」を全員で唱和しました。

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社長訓示のようす
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小久保本部長を紹介しました



そして、わたしが登壇し、社長訓示を行いました。
最初に新しく北陸本部長に就任した小久保達美本部長を紹介しました。
わたしは「小久保本部長は、北九州、大分、宮崎、沖縄と担当し、今また北陸本部長となりました。わが社の全事業部を回ったのは初めてではないでしょうか。まさに、わが社のエースです。エースが守礼之邦から真宗王国へやって来ました。大いに期待しています」と述べました。

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天下布礼」について語りました



それから、わたしは以下のような話をしました。かつて織田信長は、武力によって天下を制圧するという「天下布武」の旗を掲げました。しかし、わたしたちは「天下布礼」です。武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」の思想で世の中を良くしたいのです。
わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」。
冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。そして、わたしたちの理想はさらに大ミッションである「人間尊重」へと向かいます。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがサンレーの使命です。わたしたちは、この世で最も大切な仕事をさせていただいていると思っています。これからも冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをしていきたいものです。

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総勢200名が集まりました
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わが社の「ミッション」について語る



「ミッション」という言葉は、もともとキリスト教の布教を任務として外国に派遣される人々を意味する言葉でしたが、現在はより一般的に、何らかの任務を担って派遣される使節団やそうした任務のもの、あるいは「社会的使命」を意味するようになってきています。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、顧客のための仕事を通して社会に貢献することです。すなわち、顧客の背後には社会があるという意識を持つ経営です。

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熱心に聴く人びと



ミッションが企業価値を高める時代になってきました。
目の前の利益だけを追い求める企業よりも、社会的使命としてのミッションの意識を明確に持って活動する企業が顧客と社会によって高く評価され、発展していくことになります。その意味で、ミッションとは企業の命そのものと言えるでしょう。特に、冠婚葬祭互助会のような公益性の高い事業には、何よりもミッションが求められます。

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ミッショナリー・カンパニーをめざして



ドラッカーは「仕事に価値を与えよ」と述べています。
これはとりもなおさず、その仕事の持つミッションに気づくということにほかなりません。わが社は冠婚葬祭業を営む企業ですが、わたしは、この仕事くらい価値のある仕事はないと心の底から思っています。わが社のミッションは「人間尊重」であり、その精神を広く世に広める「天下布礼」です。わたしのミッションは、冠婚葬祭業の社会的地位を高めることであり、「人は老いるほど豊かになる」、そして「死は不幸ではない」社会を呼び込むことです。創立50周年まで、あと76日。1日1日を大切にして、「ミッショナリー・カンパニー」として、われらのミッションを果したいものです。

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挨拶する小久保本部長
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力強く決意を述べた小久保本部長



社長訓示の後は、9月1日に赴任したばかりの小久保本部長が「本部長挨拶」を行いました。小久保本部長は、「体は大きいですが、名前は小久保です。わたしには、何の力もありません。みなさんには、力があります。ぜひ、みなさんの力をわたしに貸して下さい。さまざまな事業部を回ってきましたが、習慣の違いはあれど、どの土地でも冠婚葬祭の大切さは変わりませんでした。これまでの経験を活かして、北陸本部発展のために尽力したいと思います。よろしくお願いいたします!」と熱い決意を述べました。

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上半期営業表彰を行いました
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表彰者のお二人と記念撮影しました
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施行部門の売上表彰を行いました
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施行部門の代表者と記念撮影しました



それから、今年度の上半期営業表彰を行いました。
募集実績第1位として研修センターの松尾ふじ子さん、情報売上第1位として松任営業所の半田絹代さんが表彰を受けました。また、施行部門の売上達成としてマリエールオークパイン小松アフロディーテ七尾店、小松紫雲閣七尾紫雲閣を表彰しました。

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和のこえ」で心を1つに!
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最後はもちろん、一同礼!
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退場のようす



最後は、全員で「和のこえ」を営業推進部の岸克行部長が音頭を取り、総合朝礼が無事に終了しました。サンレー名物の「和のこえ」で全員の心が1つになりました。

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昼食会のようす
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それでは、いただきます!
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美味しい昼食でした
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和気あいあいとした昼食会でした



総合朝礼後は、北陸本部会議メンバーが集まって、昼食会を開きました。
マリエールオークパイン金沢による心づくしの昼食を食べながら、これからの北陸本部の未来について意見交換を行いました。これからのサンレー北陸の大いなる飛躍を予感しました。



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2016年9月3日 佐久間庸和


[業界だより]「互助会通信」リニューアル

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3日の夜、金沢から特急サンダーバード、新幹線のぞみを乗り継いで小倉に戻りました。
4日は、小倉から新幹線のぞみで東京に向かいます。本当は5日にスターフライヤーで東京に飛ぶ予定でしたが、台風12号の影響で新幹線で前日入りとなったのです。連日の新幹線での長距離移動は疲れますが、5日は予定が詰まっているので仕方ありません。

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全面リニューアルされた「互助会通信」428号



一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)発行の「互助会通信」がこのたび全面リニューアルされ、最新号である428号が刊行されました。ブログ「横浜フューネラル対談」で紹介したように、7月6日、わたしはパシフィコ横浜で開催された「フューネラルビジネスフェア2016」のトークショーに出演しましたが、それを紹介する記事が紹介されていました。

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「互助会通信」428号



記事は、「特別対談 葬儀の未来について考える 村山博雅氏×一条真也氏」の見出しで、以下のように書かれています。
「7月6日、展示会場内に設置されたスペシャルステージ2において、全日本仏教青年会顧問で第18代理事長を努めた村山博雅氏と、作家で全国冠婚葬祭互助会連盟会長の一条真也氏による対談が行われた。
演題は『葬送儀礼の力を問う「葬儀の本質」とは』。司会は三重平安閣互助会・儀式継創委員長の松嶌康博社長が務めた。席はほぼ満席で、30人以上もの立見がでる盛況ぶりであった。
この日、もっとも注目を集めた議題はAmazonが提供する僧侶派遣サービスについて。「現代日本人における他界観、宗教観における多種多様なサービスについて」をテーマに話を進めていたときのことであった。同サービスについて、村山氏は必ずしも悪いものではないとしながらも、消費財として扱われるのであれば、仏教界にとっても葬祭業界にとっても悪であるとの考えを述べた。理由として、自身の宗派である曹洞宗の経典『修証義』から「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり」の一節を例に挙げ、説明した。常々人は「生」を知るために「死」と向き合い続けることが大切であり、それが葬儀の一つの重要な意義であると述べ、葬儀の象徴である宗教者が消費財として扱われ儀式自体にも神聖性が失われることは死の尊厳性を軽んじることにつながり、葬儀の意義の大半を喪失するとともに儀式の縮小傾向に拍車をかけるとした。これに対し一条氏は、消費者が必要とするサービスならば残ると指摘。そのため、仏教会側から批判的な声を挙げなくてもよいのではないかという疑義を呈した。加えて、全互連会長の立場から、各互助会が会員の声を公表し、理想的な葬儀についてオリエンテーションを行うべきだと提言した。
対談の最後、葬儀に関わる人々へのメッセージを求められた両氏。
一条氏は、人類にとっての葬儀の重要性について言及したうえで、葬儀事業者は人類に必要不可欠な仕事をしているという誇りを持ってほしいと話した。また、葬儀事業者の社会的地位の向上に努めなければならないとの意見を述べた。村山氏は、自分の生を次の世代に引き継ぐ「心の相承」が人の幸せにとって大事だとし、葬儀はそれを行うための一つの儀式だと指摘。それだけに、葬儀関係者は「人の幸せ、社会の幸せにつながる仕事をしている」という自負を持って取り組んでほしいとの思いを語った。
対談は30分という短い時間だったが、示唆に富んだ意見が交わされ、業界にとって意義深いものとなった。2日間通して、展示だけではなく、シンポジウムや講演会など、多彩なラインナップで情報が発進された今年のフェア。訪れた業界関係者たちが現代社会に対応した新しい葬送ビジネスの情報を得ようと、一様に真剣な表情で会場を回っていたのが印象的な、充実したイベントであった」

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「互助会通信」428号



また、「互助会通信」に長年連載しているわたしのコラム「独言」でも、このトークショーを正面から取り上げました。「横浜フューネラル対談」のタイトルで、以下のように書きました。
「全互協主催のトークショーに出演した。パシフィコ横浜での「フューネラルビジネスフェア2016」の企画だ。対談相手は仏教界きっての論客で知られる全日本仏教青年会顧問の村山博雅氏である。テーマは『葬送儀礼の力を問う〜葬儀の本質とは』だった。村山氏は曹洞宗『東光院』の副住職で、全日本仏教青年会の第18代理事長として活躍された。『第1回世界仏教優秀指導者賞』も受賞された日本仏教のニューリーダーの1人である。トークショーの前にご本人と打ち合わせを行ったが、大変な論客であった。わたしは、「無縁社会」や「葬式は、要らない」などの言葉が登場した背景には、日本仏教界の制度疲労にも一因があるように感じると申し上げた。
アマゾンの僧侶派遣サービスに対して全日本仏教会が抗議をしたが、あれはスルーするというか、放置しておけば良かった。社会に必要なものは残るし、必要でないものは残らないからだ。執拗に互助会批判を繰り返す業界もあるが、互助会は社会に必要であるからこそ、現在でも隆盛を誇っているのである。現代日本の仏教界を見ると、檀家の暮らしぶりに応じて、高額な「御布施」「戒名料」を提示する寺も少なくない。むしろアマゾンの僧侶派遣、イオンの寺院紹介の方が明瞭かつ低額で良心的と考えている消費者もいるかもしれない。ここは、互助会の出番ではないだろうか。せっかく多くの会員様がおられるのだから、各互助会は普段から会員様に情報公開し、理想的な葬儀についてのオリエンテーションを行うべきであろう。
いま、互助会に与えられた課題は2つあるのではないだろうか。『死者の尊厳を守ること』と『生者のコミュニティをつくること』である。これは日本復興の重要ポイントでもあるのだ。」



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2016年9月4日 佐久間庸和

[お知らせ]新幹線で東京へ!

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昨夜、金沢から特急サンダーバード、新幹線のぞみを乗り継いで小倉に戻りました。
今日は、小倉から新幹線のぞみで東京に向かいました。本当なら、5日にスターフライヤーで東京に飛ぶ予定でしたが、台風12号の影響で新幹線で前日入りとなったのです。

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JR小倉駅のホームにて
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のぞみ車内にて・・・



連日の新幹線での長距離移動は疲れますが、5日は早くから予定が詰まっているので仕方ありません。のぞみ車内では、コーヒーを飲みながら、『戦後SFマンガ史』米沢嘉博著(ちくま文庫)、『渡部昇一一日一言』渡部昇一著(致知出版社)などを読みました。
新幹線の中はトンネルに入るたびに暗くなるので、じつはあまり読書に適していません。
特に中国地方は山が多くて、もうトンネルだらけです!
飛行機のほうが読書空間にはずっと向いていますね。

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のぞみ車内で読書をしました

戦後SFマンガ史 (ちくま文庫)

戦後SFマンガ史 (ちくま文庫)



東京駅には18時過ぎに着きました。タクシー乗り場に長蛇の列ができていましたが、辛抱強く並んで、赤坂見附のホテルに向かいました。夜は互助会関係者と夕食を取りながら、打ち合わせをしました。明日は打ち合わせラッシュです。

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JR東京駅に到着しました(あー、ちかれたびー!)



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2016年9月4日 佐久間庸和

[お知らせ]第23回「笑いの会」

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4日、小倉から新幹線のぞみで東京に向かいました。
本当は5日にスターフライヤーで東京に飛ぶ予定でしたが、台風12号が九州に上陸するために急遽、新幹線での前日入りとなったのです。連日の新幹線での長旅は疲れます。
さて、サンレーは、「ともいき倶楽部」を主宰しています。
「元気になった」「健康になった」と、おかげさまで大好評です。
次回は、9月8日(木)にイベントを開催いたします。ふるってご参加下さい!

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「笑って長寿!笑って健康!」
ともいき倶楽部
第23回笑いの会
「日本舞踊健康法」
藤間勘利さん初登場!
誘って、笑って、お互いに健康でイキイキ過ごしましょう



【開催日】9月8日(木)
【時 間】10:30〜12:00
【参加費】500円(税込)
【会 場】平成の寺子屋「天道館
小倉北区上富野3丁目15−12



ともいき(共生)とは・・・・・・
ともいき倶楽部は「人は老いるほど豊かになる」という信条のもと、65歳以上の方がお互いに「正しい養生」で支えあうことを目的に発会いたしました。「ともいき(共生)とは共に助け合い、共に生きること。後期高齢を「光輝高齢」と陽にとらえ、明るく前向きに「ともいき」でお互いの健康寿命を伸ばしていきたいものです。


お問い合わせご予約はこちら
サンレー総合研究所内 ともいき倶楽部事務局
TEL093−551−3187
受付時間/9:30〜17:00(土日祝日を除く)



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2016年9月5日 佐久間庸和

[人生の四季]名画座の喜寿祝い

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東京に来ています。6日は、全互協の会議に出席します。
「サンデー毎日」2016年9月18日号が出ました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
じつは今月末で連載開始からちょうど1年となり、終了の予定でした。
しかし、非常に好評とのことで連載継続が決定しました。ありがたいことです。
これからも、日本人が幸せになる「こころ」と「かたち」について書いていきます。
第46回目のタイトルは「名画座の喜寿祝い」です。

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「サンデー毎日」9月18日号



「北九州の台所」と呼ばれる小倉の旦過市場の横に映画館があります。
創業77周年の名画座「小倉昭和館」です。「風と共に去りぬ」もリアルタイムで上映したという名門です。かの松本清張が愛したことで知られ、イラストレーター・俳優のリリー・フランキー氏や芥川賞作家の田中慎弥氏なども通いつめたといいます。



かくいうわたしも、この名画座には高校時代から大変お世話になってきました。
2館並んでいて、それぞれ2本立て。現在は、洋画・邦画、そしてヨーロッパ・アジアのミニシアター系作品が上映されています。



この映画館には舞台があります。昭和の初期、片岡千恵蔵、阪東妻三郎、長谷川一夫らの芝居が行われていたのです。時は流れて映画が主流になりましたが情緒はそのまま、設備は近代化されて「小倉昭和館ここにあり」といった存在感を漂わせています。



作家の原田マハ氏の名作『キネマの神様』(文春文庫)には、「イタリアの感動名画 豪華2本立て」として「ニュー・シネマ・パラダイス」と「ライフ・イズ・ビューティフル」を併映するような名画座が登場しますが、小倉昭和館もまさにそんな感じ。



館主の樋口智巳氏は三代目です。物心ついたときから映画をたくさん観て、幼稚園のときには日活の青春映画のセリフを憶えていたといいます。また、映画館のレジで数字を憶え、いくら怒られても何度も映写室に入ったそうです。まるで「ニュー・シネマ・パラダイス」を地で行くような人生ですが、樋口氏は「親・子・孫・ひ孫の四世代に愛される映画館を目指したいと願っています」と述べます。



昨年の夏、わたしは小倉昭和館で生まれて初めてのシネマトークを行いました。「映画で学ぶ人生の修め方」というテーマで、イギリス・イタリア映画「おみおくりの作法」とメキシコ映画「マルタのことづけ」を観ながら、大いに語らせていただいたのです。
先日、小倉昭和館の「喜寿を祝う会」が盛大に開催されました。これからも多くの名画を上映してほしいですね。

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「サンデー毎日」9月18日号の表紙



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2016年9月6日 佐久間庸和

[こころの一冊]『三六九の子育て力』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第9回目は、「サンデー新聞」2008年12月14日号に掲載されました。
わたしは、『三六九の子育て力』越川禮子著(ポプラ社)を紹介しました。

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サンデー新聞」2008年12月14日号



著者の越川禮子先生は、NPO法人江戸しぐさ理事長として、「江戸しぐさ」の素晴らしさを広く紹介されている方です。わが社でも、以前、越川先生をお招きして、いろいろとご指導いただきました。江戸しぐさとは、いったい何か。それは、江戸の商人を中心とした町人たちのあいだで花開いた「思いやり」のかたちです。



出会う人すべてを「仏の化身」と考えていた江戸の人々は、失礼のないしぐさを身につけていました。譲り合いの心を大切にし、自分は一歩引いて相手を立てる。威張りもしなければ、こびることもしない。あくまでも対等な人間同士として、ごく自然に実践していたものが江戸しぐさなのです。しぐさは、ふつうは「仕草」と書きますが、江戸しぐさの場合は「思草」と書きます。「思」は、思いやり。「草」は草花ではなく、行為、行動の意味。つまり、その人の思いやりがそのまま行ないになったものなのです。



江戸では、子どもの躾も思いやりを基本としました。ただし、教えてばかりでは、子どもが自発的に考えないし育ちません。そのため、教育という言葉のかわりに「養育」という言い方を好みました。その根底には、わが子が自分の頭で考え、自分の言葉で話し、1日も早く自立してほしいという親の願いがありました。そして、「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理(ことわり)で末決まる」という言葉に表現される段階的養育を実践しました。



すなわち、3歳までは心を育む。6歳になるまでは手取り足取り口移しで、繰り返し真似をさせる。9歳までには、どんな人にも失礼のないものの言い方で応対できるようにする。12歳では文章を書けるようにし、15歳では物事の理屈をわからせる。
15歳といえば、「学に志す」と『論語』にあります。その後は30歳にして立ち、40歳にして惑わず、50歳にして天命を知る・・・・・・とつながっていくわけです。
大いなる人生の基礎をつくる、まさに江戸の子育ての知恵がつまった一冊です。



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2016年9月7日 佐久間庸和

[こころの一冊]『サンタクロースっているんでしょうか?』 

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第10回目は、「サンデー新聞」2008年1月20日号に掲載されました。
わたしは、『サンタクロースっているんでしょうか?』ニューヨーク・サン新聞「社説」中村妙子訳(偕成社)を紹介しました。

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サンデー新聞」2009年1月20日号



12月といえば、クリスマスですね。そして、クリスマスといえば、なんといっても主役はサンタクロース。そのモデルは、4世紀のトルコに実在していたニコラウスという聖人です。裕福だった彼は、子どもたちにプレゼントを贈る優しい老人だったとか。
ある意味では、サンタクロースは世界最高の有名人といえるのではないでしょうか。地球上の多くの子どもたちがサンタさんからのプレゼントを心待ちにしています。



ところで、みなさんは、お子さんやお孫さんから「サンタさんは、いるの?」と聞かれたことはありませんか? その答えは簡単。サンタクロースはたしかにいます! 
そのことを明らかにした本こそ、今回ご紹介する『サンタクロースっているんでしょうか?』です。タイトルは、バージニアという8歳の少女の問いです。この問いに、アメリカの新聞社が社説として真剣に答えました。100年以上前の実話です。




「ニューヨーク・サン」紙の記者だった著者は、少女に対して「見たことがないということは、いないということではないのです」と、やさしく語りかけます。愛、思いやり、まごころ、信頼・・・この世には、目に見えなくても存在する大切なものがたくさんある。逆に本当に大切なものは目に見えないのだと記者は説きます。そして、サンタクロースとは、それらのシンボルだというのです。
現代ほどサンタクロースの存在が求められる時代はありません。今度、お子さんやお孫さんから「サンタさんはいるの?」と聞かれたら、「もちろん、いるよ!」と答えてあげてくださいと、わたしは多くの方々に呼びかけています。



なお、フランスの作家サン=テグジュぺリは『星の王子さま』という物語を書きました。この名作に一貫して流れているテーマは、「本当に大切なものは目に見えない」というものです。ニューヨークに住んでいたこともあるサン=テグジュぺリは、『サンタクロースっているんでしょうか』を読んでいたのではないでしょうか。わたしには、そう思えてなりません。

サンタクロースっているんでしょうか?

サンタクロースっているんでしょうか?



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2016年9月8日 佐久間庸和

[こころの一冊]『隣人祭り』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第11回目は、「サンデー新聞」2009年2月13日号に掲載されました。
わたしは、『隣人祭り』 アタナーズ・ペリファン&南谷佳子(木楽舎)を紹介しました。

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サンデー新聞」2009年2月13日号



「隣人祭り」をご存知ですか。地域の隣人たちが食べ物や飲み物を持ち寄って集い、食事をしながら語り合う食事会です。都会の集合住宅に暮らす人たちが年に一度、顔を合わせるのですが、いまやヨーロッパを中心に29カ国、800万人が参加するそうです。



隣人祭りの発祥の地はフランスです。パリ17区の助役であり、本書の著者の一人でもあるアタナーズ・ペリファン氏が提唱者です。きっかけは、パリのアパートで一人暮らしの女性が孤独死し、1ヵ月後に発見されたことでした。ペリファン氏が駆けつけると、部屋には死後1ヵ月の臭気が満ち、老女の変わり果てた姿がありました。



同じ階に住む住民に話を聞くと、「一度も姿を見かけたことがなかった」と答えたそうです。これに大きなショックを受けたペリファン氏は、「もう少し住民の間に触れ合いがあれば、悲劇は起こらなかったのではないか」と考えました。そして、NPO活動を通じて1999年に隣人祭りを人々に呼びかけたのです。



第1回目の隣人祭りは、悲劇の起こったアパートに住む青年が中庭でパーティーを開催し、多くの住民が参加し、語り合いました。そのとき初めて知り合い自己紹介をした男女が、その後、結婚するという素敵なエピソードも生まれました。



最初の年は約1万人がフランス各地の隣人祭りに参加しましたが、2003年にはヨーロッパ全域に広がり、2008年には約800万人が参加するまでに発展し、同年5月にはついに日本にも上陸し、新宿御苑で開催されました。10月には九州初の隣人祭りが北九州市八幡西区のサンレーグランドホテルで開催、わたしも協力させていただきました。



日本でも孤独死は増え続けています。
特に全国で最も高齢化が進行する北九州市では孤独死の増加が深刻な問題となっています。隣人祭りの重要性は今後も高まる一方なのです。本書を読んだ方々が隣人祭りについての理解を深められ、各地で続々と開催されることを願っています。

隣人祭り (ソトコト新書)

隣人祭り (ソトコト新書)



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2016年9月9日 佐久間庸和


[会社だより]日銀支店長ヒアリング

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9日の北九州は素晴らしい快晴です。10時から日本銀行のヒアリングということで、北九州支店の福本智之支店長がサンレー本社を訪ねて下さいました。福本支店長とは小倉ロータリークラブの仲間であり、年齢も近いので親しくさせていただいています。

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日銀北九州支店の福本支店長と



服部守親支店長、宮田慶一支店長に続いて、日銀支店長のヒアリングを受けることになりましたが、地方に本社を置く企業としては大変な名誉です。わたしは、事前に伺っていた質問項目に沿って、説明させていただきました。以下のような内容です。



1.最近の業況について
   ●わが社の事業概要及び全体的な景況感について
   ●各部門別(互助会・葬祭部門・ブライダル部門・ホテル部門・介護業等)にみた動向
   ●先行きの見通し
2.営業戦略について
   ●今後の売上拡大に向けた具体的な施策及びその効果
   (顧客データを使った販促、複数の事業を展開することによるシナジー効果等)
   ●価格設定スタンス及びその背景
   ●今後の店舗計画(新規施設の開業や他地域への進出等)
3.今後の設備投資計画
   ●16年度の設備投資計画
   ●中長期的な投資戦略及びその背景
4.雇用・賃金について
   ●人員の過不足感(部門別、職種別等)及び人員確保に向けた施策
   ●賃金の動向(所定内給与、時間外手当、賞与、パート時給等)
5.賃金調達環境に対する評価
6.金融施策運営等に関する意見、要望



これらの項目の他にも、わたしは互助会の理念、北九州市の未来について語りました。
福本支店長は、わたしの話を真剣な表情で聴いて下さいました。この方は、とても北九州を愛しておられると常々思っていましたが、今日はそれを再確認しました。日銀の北京支店に勤務されており、なんと中国に9年間もおられました。中国の事情に大変明るいので、勉強になりました。また、ハーバード大学にも留学されています。



また、福本支店長は姫路の中高一貫の名門校から京都大学に進学されていますが、わたしと大変親しい姫路の会社経営者の弟さんと中高で同級生だったとのこと。わたしは、その奇遇に驚くとともに、「やはり、この世は有縁社会だなあ!」と痛感しました。
福本支店長、今日はわざわざお越し下さり、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!



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2016年9月9日 佐久間庸和

[ロータリー]北九州の百貨店の変遷

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本日9日9日は、SMAPのデビュー25周年の日ですね。
本当は記念コンサートを盛大に行うべきでしたが、残念でした。
一部のメンバーも子どもじみた意地を張らずに大晦日のNHK紅白歌合戦には全員で出演して、有終の美を飾ってほしいもの。それが長年応援してくれたファンへの義務だと思います。
さて、ブログ「日銀支店長ヒアリング」で紹介したように、9日は10時から日本銀行北九州支店の福本智之支店長をサンレー本社にお迎えいたしました。

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本日の例会のようす



その後、わたしリーガロイヤルホテル小倉で開かれた小倉ロータリークラブの例会に参加しました。さっきお会いしたばかりの福本支店長にもまたお会いしました。久々の例会出席でしたが、出迎えてくれる親睦交流委員の方々が知らない人ばかりだったので、少し戸惑いました。

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「ニコニコ献金」では、わたしは以下の内容で貧者の一灯をニコニコしました。
「読書の秋です! 今月1日より、ブックセンター・クエストで、わたしがセレクトした100冊の名著をご紹介し、販売もしています。30日までです。17日には『読書の楽しみ』をテーマに講演いたします。よろしければクエストに遊びに来られて下さい!」

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本日の昼食はカレーでした



さて、本日の昼食はリーガロイヤルホテル小倉特製のビーフカレーでした。
じつは、わたしはカレーが大好物です。9月1日のサンレー本部会議の後に松柏園ホテルのビーフカレーを食べて以来、カレーを口にしておらず、「今日のランチはカレーが出ないかなあ」と思っていたので嬉しかったです。ということで、今日は楽しい「カレーの日」でした!

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卓話する赤坂会員
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貴重な写真がたくさん紹介されました



本日の卓話は、(株)井筒屋の専務である赤坂英典会員による「写真で見る北九州の百貨店の変遷」でした。貴重な写真を紹介しながら、北九州に存在した百貨店の歴史を追っていく内容でした。わたしも知らなかったのですが、これまで北九州には20もの百貨店が存在したそうです。以下の通りです。
1.「兵庫屋」(1916年〜1920年)
2.「かねやす百貨店」(1920年〜1954年)
3.4.「平井屋」から「山城屋」へ(1931年〜2001年)
5.6.「九州百貨店」から「八幡丸物」へ(1932年〜1971年)
7.「九軌百貨店戸畑支店」(1933年〜1937年)
8.「井筒屋」(1936年〜)
9.10.「菊屋百貨店」から「小倉玉屋」へ(1937年〜2002年)

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小倉井筒屋と小倉玉屋の開店記念ハガキ
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小倉そごうオープンのチラシ



11.12.「丸柏百貨店」から「若松井筒屋」へ(1938年〜1995年)
13.14.「八幡井筒屋」から「黒崎井筒屋」「ANNEX1」へ(1959年〜)
15.「戸畑岩田屋」(1965年〜1982年)
16.「黒崎そごう」(1979年〜2000年)
17.「本城井筒屋」(1981年〜1984年)
18.「小倉そごう」(1993年〜2000年)
19.「小倉伊勢丹」(2004年〜2008年)
20.「コレット井筒屋」(2008年〜)

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なつかしい街並み



今日は赤坂会員のお話を聴きながら、昔の街並みの写真などを見て、とても懐かしい思いがしました。百貨店はまさに街づくりの中核施設であると実感しました。「ホテルと百貨店は資本主義の華 西武とダイエーが見た夢の跡」にも書きましたが、以前わたしは井筒屋さんの社外相談役をやらせていただきましたが、「百貨店は不条理産業である」と当時の中村眞人社長が述べられたことが強く印象に残っています。一般的な商売の観点から見れば、明らかに無理なこと、理不尽なことでもお客様は当然のように百貨店に対して要求してこられる。でも、そういった要求を無視するのではなく、しっかりと受け止めて、業務に反映させない百貨店は生き残っていけず、ましてや勝ち残ってはいけない。そのようなことを中村社長はおっしゃっておられるのだと思います。



わたしは、「ホテルもまったく同じで、不条理産業ですよ」と中村社長に申し上げました。
ホテルも百貨店も顧客のいわば不条理な要求に正面から取り組まなければならないビジネスだと言えます。そして、ホテルと百貨店にはサービス業と流通業という業種を超えた大きな共通点があります。それは、ともに人々に「夢」を与え、「文化」を発信する存在であるということです。都市における夢と文化の城と言ってもよい。その意味で、ホテルと百貨店は資本主義の華だと言えるでしょう。



人々の夢、ゆとり、あこがれ、ロマンといったものが凝縮した場所であり、ホテルと百貨店ほど文化的な産業はないと言えます。そう、不条理産業とは文化産業の別名なのですね。しかし、それだけに経営的視点から見ると、非常に難しい部分がある。それは何よりも、わが国におけるホテルおよび百貨店の多くが経営に苦しんでいるという事実が雄弁に物語っています。おかげさまで、北九州で最も伝統のあるわが松柏園ホテルは新館の新築工事の最中です。グランド・オープン後には、多くの北九州の方々にご愛顧いただけることを願っています。最後に、いつか、わたしも「写真で見る北九州のホテルの変遷」という卓話を行ってみたいです。



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2016年9月9日 佐久間庸和

[こころの一冊]『悼む人』  

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第12回目は、「サンデー新聞」2009年3月17日号に掲載されました。
わたしは、『悼む人』天童荒太著(文藝春秋)を紹介しました。

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サンデー新聞」2009年3月17日号



『悼む人』は「いたむひと」と読みます。「哀悼」や「追悼」の「悼む」です。
第140回直木賞を受賞した小説で、日本全国の死者を「悼む」旅を続ける青年が主人公です。彼は、新聞記事などで知った殺人や事故の現場に出向き、死者が「誰に愛されていたか」「誰を愛していたか」「どんなことをして人に感謝されたか」を尋ね、「悼み」の儀式を行います。



そんな彼を偽善者とする雑誌記者、彼の家族、夫を殺した女性など、さまざまな登場人物との関係が淡々と描かれています。静かな物語ですが、「生とは何か」「死とは何か」、そして「人間とは何か」といった最も根源的な問題が読者につきつけられます。これらは、これまで哲学者たちや宗教者たちによって語られてきました。しかし、著者は文学の力によってこの深遠なテーマに極限まで迫っています。その点は、ベストセラーになった前作『永遠の仔』にも共通しています。



本書を読んで、わたしは非常に驚きました。わたしが常日頃から考え続けていることが、そのまま書かれていたからです。それは、「死者をわすれてはいけない」ということ。
そして、主人公の「悼む」儀式が、各地の名所旧跡で過去の死者たちのために鎮魂の歌詠みを続けるわたしの行いを連想させたからです。



モントリオール国際映画祭でグランプリを受賞し、アカデミー外国語映画賞候補である『おくりびと』を観たときと同じか、それ以上の深い感動をおぼえました。病死、餓死、戦死、孤独死、大往生・・・時のあけぼの以来、これまで、数え切れない多くの人々が死に続けてきました。



わたしたちは常に死者と共に存在しているのです。絶対に、彼らのことを忘れてはなりません。死者を忘れて生者の幸福などありえないと、わたしは心の底から思います。
日本において映画界に『おくりびと』が、文学界に『悼む人』が誕生したことは、大きな事件でした。わたしは、これからも、あらゆる死者を「送る」ことと「悼む」ことの意味と大切さを考え続けてゆきたいと思います。

悼む人

悼む人



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2016年9月10日 佐久間庸和

[こころの一冊]『納棺夫日記』 

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9月11日になりました。あの米国同時多発テロから15年が経ったのですね。
さて、連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第13回目は、「サンデー新聞」2009年4月7日号に掲載されました。
わたしは、『納棺夫日記』青木新門著(文春文庫)を紹介しました。

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サンデー新聞」2009年4月7日号



第81回アカデミー賞の外国語映画賞を「おくりびと」が受賞しました。
日本映画初の快挙です。わたしが経営する冠婚葬祭互助会では、前売り券を大量購入し、ほぼ全社員でこの名作を鑑賞しました。「日本人は、いや世界中どこでも同じだが、死を忌み嫌う傾向がある。企画をいただいたときは不安だった。しかし、実際に(映画で扱っている)納棺師の仕事をみて、これはやらなければいけないと感じた」という滝田洋二郎監督の受賞コメントを聞いて、わたしは目頭が熱くなりました。



『納棺夫日記』は、「おくりびと」の原作として知られています。16年前(当時)に本木雅弘さんがこの本に出会って感動し、映画化の構想をあたためていたのです。著者は、富山にある冠婚葬祭互助会の葬祭部門に就職し、遺体を棺に収める「納棺夫」として数多くの故人を送ってきました。ちなみに「納棺夫」とは著者の造語で、現在は「納棺師」と呼ばれています。



死をケガレとしてとらえる周囲の人々からの偏見の目に怒りと悲しみをおぼえながら、著者は淡々と「おくりびと」としての仕事を重ねていきます。そして、こう記します。
「毎日、毎日、死者ばかり見ていると、死者は静かで美しく見えてくる。それに反して、死を恐れ、恐る恐る覗き込む生者たちの醜悪さばかりが気になるようになってきた。驚き、恐れ、悲しみ、憂い、怒り、などが錯綜するどろどろとした生者の視線が、湯灌をしていると背中に感じられるのである。」



まるで宇宙空間から地球をながめた宇宙飛行士のように、著者は視点を移動して「死」を見つめているのです。「生」にだけ立脚して、いくら「死」のことを思いめぐらしても、それは生の延長思考でしかありません。また人が死の世界を語っても、それは推論か仮説でしかありません。納棺という営みを通じたからこそ、「生」に身を置きながらも「死」を理解できたのでしょう。そしてそこからは、「詩」と「哲学」が生まれます。

納棺夫日記 (文春文庫)

納棺夫日記 (文春文庫)



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2016年9月11日 佐久間庸和

[こころの一冊]『おかあさんのばか』 

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連載100回達成記念に、過去の「ハートフル・ブックス」をご紹介しています。
第14回目は、「サンデー新聞」2009年5月7日号に掲載されました。
『おかあさんのばか』細江英公 写真 古田幸 被写体と詩(窓社)を紹介しました。

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サンデー新聞」2009年5月7日号


2009年の5月の第2日曜日は「母の日」です。この年は5月10日でしたが、わたしの誕生日とちょうど同じです。46年前(当時)も同日でした。もともと、誕生日も「母の日」も本質は一緒ではないでしょうか。つまり、ともに自分を産んでくれた母親に感謝する日だということです。



そこで今回は、「母」をテーマにした本をご紹介したいと思います。今から45年前も昔、昭和39年に作られた写真集です。被写体は、小学六年生(当時)の吉田幸ちゃんです。
彼女の写真と詩がたくさん収められていますが、その最初の詩は次のような内容です。



「私のおかあさんは/一ヵ月前に/のう出血という/おそろしい病気で死んだ/このごろおかあさんの/夢ばかりみる/さいだんの前にすわって/にらみつけたりする/友だちのおばさんにあうと/おかあさんていいなあと/急に思い出してしまう/おかあさんは病院で/目をあけた時もあった/その時おかあさんは/なみだを流して/ないていた」



そうです。幸ちゃんは、大好きなお母さんを脳出血でなくしたのです。そのため、学校の先生をしているお父さんと中学生のお兄ちゃんとの3人の生活が始まります。家の中でただ一人の女手となった幸ちゃんは、「おかあさんのかわりに/うちの中を/明るくしなくちゃ」と思って、家事をはじめ健気にいろいろと頑張ります。



でも、やはり寂しさ、悲しさを消すことはできません。幼い自分を残して旅立った母親に対して、つい「おかあさんのばか」と言いたくなるのです。わたしは、最初の詩からもう涙腺がゆるんでしまい、本を閉じ終えるまでボロボロと涙を流し続けました。
細江英公による写真もどれも素晴らしく、なつかしい昭和の風景がよみがえってきます。



巻末には、40年後の幸さんの短い手記が添えられていて、「理解ある夫と2人の子供と幸せにくらしています」と書かれています。幼くして母を亡くした幸さんは、自らが母となったのでした。良かった! 本当に良かった! ここで、また涙・・・。
こんなに母親の有難さが身に沁みる本はありません。
「母の日」に、ぜひ親子でお読みください。

おかあさんのばか―細江英公人間写真集

おかあさんのばか―細江英公人間写真集



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2016年9月12日 佐久間庸和

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